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【UAD歴5年】「Apollo Twin MKⅡ」は10万円で買える最強のオーディオインターフェースか?ライバル機「Babyface Pro」と比較してみた

Apollo Twin MKⅡ - Universal Audio

僕は以前、Steinbergの「UR28M」というオーディオインターフェースを使用していましたが、3年ほど前にAPOLLO TWIN MKII DUO – UNIVERSAL AUDIOに乗り換えました。

 

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO TWIN MKII DUO オーディオインターフェイス

 

結論から言うと、3年ほど使った今でも音質, 使い勝手ともにとても気に入っていて、買ってよかったと思っています。

 

しかしこのApollo Twin MKは、実は万人にオススメできる機種ではないんです

 

今回は購入に至った経緯や、APOLLO TWIN MKIIどんな人に向いているのかということをお話していきたいと思います。

Apollo Twin MKⅡは10万円で買える最強のオーディオインターフェースか?

UR28Mから乗り換える時に、予算を10万円に設定しました

娘
上を見るとキリがないから、予算設定は大切だね。

そこで候補に挙がったのが、次のふたつの機種です。

・Universal Audio社 – APOLLO TWIN MKII DUO

・RME社 – Babyface Pro FS

10万円付近のオーディオインターフェースなら、このふたつは必ず名前が出てくる機種だと思います。

どちらもアマチュアからプロフェッショナルまで、幅広いアーティストに愛用されているオーディオインターフェースです

このふたつの機種にはずいぶん悩まされました。

 

今回、渋谷の「Rock oN Company」さんの専用リスニングルームに3時間も居座ってひたすら聴き比べをさせていただいたので、その感想からお話しましょう。

翁
なんとも良心的な店じゃな。

「Rock oN Company」については、こちら記事【おすすめ】東京でDTM機材を買うなら渋谷『Rock oN Company』がおすすめ – モニタースピーカーの試聴ができるにまとめましたので、東京近辺にお住まいの方は参考にしてみて下さい。

※大阪にも、専用リスニングルームを備えた同店舗があります。

Apollo Twin MKⅡとBabyface Proの音質を3時間聴き比べた結果

渋谷の「Rock oN Company」さんの専用リスニングルームで、みっちり3時間ほどオーディオインターフェースの聴き比べを行いました。

スピーカーは、2017年に発売されたFocal Professionalの「Shape 65」を使用しました。

僕の自宅のメインモニタースピーカーでもあります。

【レビュー】「Focal Shape 65」はモニタースピーカーの新定番か - 「Genelec」と比較してみた感想「Focal Shape 65」は、いいスピーカーに必要な3つの要素を全て満たしています。①周波数特性がフラットでクセがないこと ②再生可能周波数が広いこと③小音量でもフラットな特性のまま再生されること→このスピーカーの特徴や優れている点、定番のモニター「Genelec」と比較した感想もご紹介します。...

いくつかのWAVファイルを持ち込み、完全密閉されたリスニングルームで試聴しました。

ちなみにここは壁の吸音材によって、かなり低域が吸音がされているのでリスニングの際には注意が必要です

翁
家で聴いてみたら、思ったより低音が出てたということもあり得るぞ。

Apollo Twin MKⅡ最大のライバルはBabyface Pro

先ほどお話した通り、APOLLO TWIN MKIIの最大のライバルはBabyface Pro FSです。

RME ( アールエムイー ) / Babyface Pro オーディオインターフェイス

APOLLO TWIN MKIIより小型で、シンプルなデザインですね。

付属ソフトを使いこなすのに時間がかかるというレビューもありますし、インターフェース上で調整できるパラメーターが少ないなど確かに機能面ではAPOLLO TWIN MKIIに劣るかもしれません。

しかしこのBabyface Pro FS最大の魅力は、なんといってもその音質の良さなんです。

音質を重視するならBabyface Proが圧倒的に有利

RMEは様々なアーティストに使われていて、実際僕がクラブのエンジニアをしていた時も最も持ち込まれることが多いオーディオインターフェースでした

そしてDJミキサーとは比較にならないくらい素晴らしい音で、かなりの衝撃を受けたことを覚えています。

RME独自のジッター抑制技術SteadyClockにより、Babyface Proは内部/外部クロックを問わずに完璧なサウンド・クオリティが保証されます。非常に高機能なジッター抑制のため、Babyface Proは外部クロックで動作している場合でも、非常に高精度な内部クロックを用いているのと同じように高いサウンド・クオリティを保つことができます。

リスニングルームで試聴した時も、音質面においてはApollo Twin MKⅡを上回っていました

翁
Babyface Proは、解像度が圧倒的じゃよ。

APOLLO TWIN MKIIの音が好きだという方もいますし、高価なだけあって音質は低価格のものより間違いなく良いですが、解像度や立体感, 高域の抜けの良さなどBabyface Pro FSの方がはるかに優れていると感じます。

音質だけで選ぶなら、Babyface Pro FS一択。

10万円で買えるオーディオインターフェースで最高の音質を求める人は、迷わずBabyface Pro FSを買ってください

絶対に損はしません。

Apollo Twin MKⅡが唯一無二のオーディオインターフェースである理由

音質面でより優れた製品があるにもかかわらず、APOLLO TWIN MKIIを選ぶ理由はズバリ「UADプラグイン」が使えるからです。

DSPという信号処理のためのプロセッサーが備わっており、パソコン側にまったく負荷をかけずにプラグインを使用することができます。

参考: 【解説】UADって何? – 5年以上UADを愛用する僕がおすすめプラグインと共に解説していく – スタジオ翁

 

さらに数多くのアーティストやエンジニアが使用していることでも知られており、WAVESなど有名なプラグインソフトに比べても高価なものが多いですが、信頼のおけるプラグインであることは間違いありません

2020年にはUADユーザー専用の無料DAW「LUNA」も解禁して、ますますApollo Twinを買うべき理由ができてしまいました。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

参考: 【最速レビュー】Universal Audioの最新DAW「LUNA」が遂にリリース!実際に使ってみた感想は? – スタジオ翁

プロのエンジニアも使用するUADプラグインとは

こちらは著名エンジニア「Mick Guzauski」に行ったインタビューです。

グラミー5冠を達成したモンスターアルバムであるDaft PunkRandom Access Memories」の制作に携わったエンジニアであり、その制作の様子が紹介されています。

Mick Guzauski インタビュー : Daft Punk “Random Access Memories” におけるミックス秘話

このような場所でもUADプラグインは使われているんです。

そんな贅沢な機材を自宅環境でも使用できれば、ミックスにおいて他の制作者より何歩もリードできますよね。

 

アーティストでも使用している人はたくさんいて、こちらの動画では著名アーティストである「Christian Loffler」が野外ライブで使用しています。

APOLLO TWIN MKIIは、オーディオインターフェースとDSP一体型なので持ち運びもらくらくです

外部機器を立ち上げなくてもUADプラグインが使えるのは最高

僕は5年以上前からUADを自宅に導入していますが、その頃はまだAPOLLO TWIN MKIIなんて発売されていなかったので「UAD-2 Sattelite」という製品を使ってUADプラグインを使用していました。

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / UAD-2 Satellite QUAD CORE

こちらはDSP単体なのでオーディオインターフェースの機能もなく、PCに繋ぐとUADのプラグインが使用できるようになるというだけの製品です。

しかしApollo Twin MKⅡはたった一台に「オーディオインターフェースの機能+DSP」を備えているので、このような機材をわざわざ購入して場所をとる必要もないのです。

DuoかQuadか、それともSoloか – DSP使用率の違い

APOLLO TWIN MKIIには、Solo, Duo, Quadという3つの価格帯のラインナップがあります。

これは処理のためのDSPプロセッサーが、何基入っているかの違いです。

プラグインによってどのくらいDSPを消費するのかは異なりますが、UADプラグインの中でも一番有名かつDSPを最も消費するであろう「Neve 1073」というプラグインは、SoloだとDSPプロセッサーの60パーセント以上を使ってしまいます

翁
なんと、SoloのDSPのほとんどを使ってしまうとは。

このDSPプロセッサーはパソコンのCPUと似たようなものですが、DSP使用率が100パーセントを超えると動作が遅くなるのではなく、UADプラグインがそれ以上挿さらなくなります

なのでUADのプラグインを使用したいという人には、最低でもDuoからの購入をおすすめします

こちらの表にプラグインごとのDSP消費量がまとめられているので、使用したいプラグインがある方は参考にしてみましょう。

UAD-2 DSPチャート

 

ちなみにこのような製品を購入すれば、DSPは後から追加することもできますよ

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / UAD-2 Satellite Thunderbolt QUAD CORE

インプットが足りない場合の3つの対処法

APOLLO TWIN MKIIは標準インプットが2つしかありません

ソフトウェアを多く使う人や機材をあまり繋がないという人にとっては問題ありませんが、シンセやドラムマシン, マイクなどいろんな外部機材を使いたいという人は、次の3つの方法でインプットを増やすことができます

①マイクプリを追加する

Apollo Twin MKⅡのインプットを10chまで増やす方法 - ADATを使ったオーディオインターフェイスの増設音楽制作を続けていると、マイクやシンセサイザーなどいろんな機材が増えてきますよね。 「Apollo Twin MKⅡ」というオーデ...

こちら記事、Apollo Twin MKⅡのインプットを10chまで増やす方法 – ADATを使ったオーディオインターフェイスの増設では、Apollo Twin MKⅡのインプットを10chまで増設する方法を解説しています

デジタル入力端子を使った方法で、マイクプリを購入する必要があります。

②ミキサーを使う

もっとも手軽な方法で、以前は僕もこの方法を使ってインプットを増やしていました。

MACKIE ( マッキー ) / 1402VLZ4 MACKIE ( マッキー ) / 1402VLZ4

各チャンネルをPC内で個別に調整することができない完全にアナログな方法なので、僕はマイクプリを追加する方法に切り替えました。

③上位モデルに買い換える

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO X6 UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO X6

こちら少々値段はしますが、マイクインが2つとラインインが6つ付いています。

SHARCプロセッサーは6基も搭載、完全にプロモデルですね。

APOLLO TWIN MKIIが気に入れば、いずれこのような機種に乗り換えるのも選択肢のひとつです。

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オーディオインターフェース購入の優先度

オーディオインターフェースというのは3万円と10万円のものではもちろん音質は違いますが、モニター環境を向上させたいというのならまずスピーカーを変えるべきです

良いスピーカーを買うことは良いオーディオインターフェースを買うことよりコスパが高いですし、さらには良いヘッドフォンを買うことの方がコスパは高いです

娘
機材っていくつあっても足りないから、コスパは大切よね。

そしてヘッドフォン選びに迷っている方や、間違いない一品が欲しいという方は、【結論】クラブエンジニアが選ぶ最強モニターヘッドフォンは『PHONON SMB-02』で紹介しているPHONON SMB-02ヘッドフォンをおすすめします。

 

スピーカーもヘッドフォンも買い替えてさらにDTM環境を向上させたい、それに合わせてUADプラグインも使用してみたいという段階で初めてAPOLLO TWIN MKIIの購入をオススメします。

コスパ重視! 機材を買い替える順番

1. 良いヘッドフォン

2. 良いスピーカー

3. 良いオーディオインターフェース

正直、オーディオインターフェースは3,4万円ほどのものを使用しているというプロのアーティストもいるので、音質をそこまで気にしないのなら必要ないものかもしれません

翁
そこまで音質にこだわっていないプロがいるのも事実じゃな。

お金をかければかけるほど良い音楽が作れるわけではないので、ここはお財布との相談でしょう。

まとめ

高価なオーディオインターフェースは手放しに「オススメ!絶対買うべき!」と言えるものではありませんが、よりよい制作環境をつくるためならAPOLLO TWIN MKIIへの機材投資は十分価値があります

なによりUADプラグインには僕も信頼を置いていて、そこらへんでセールしているようなクオリティの保証もない安いプラグインを買うくらいならUADで統一するべきだと思っています。

音質面においてもRME社「Babyface Pro FS」を絶賛しましたが、APOLLO TWIN MKIIは低価格帯のものよりは間違いなく良いです。

UADが使えても音質が悪ければ、絶対に購入しません。

デザインもキュートでコンパクトなので、こいつがデスクにいるだけでやる気が格段にあがるというメリットもありますね。笑

APOLLO TWIN MKII」は、さらなるモニター環境の向上に確実に貢献してくれるプロクオリティのオーディオインターフェースですので、メリットとデメリットを理解して自分の制作環境に合ったものを選びましょう。

 

※追記: 2019年10月にApollo Twin Xが発売されました。基本的な機能は変わらないですが、音質面でクオリティが上がっているので、もしあなたのパソコンがThunderbolt 3に対応しているなら、こちらをおすすめします。

APOLLO TWIN X DUO – サウンドハウス

APOLLO TWIN X QUAD – サウンドハウス

 

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