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「Apollo Twin MKⅡ」を徹底レビュー! RME「Babyface Pro」とも比較してみた

Apollo Twin MKⅡ - Universal Audio

※2020年現在、最新モデルは「Apollo Twin X」です。

Apollo Twinシリーズを購入するなら、使い勝手はそのままに音質がアップしている「Apollo Twin X」を選びましょう。基本的な機能は変わっていないので、この記事で紹介している内容も、購入の参考になるかと思います。

僕は以前、Steinbergの「UR28M」というオーディオインターフェースを使用していましたが、3年ほど前に「APOLLO TWIN MKII」に乗り換えました。

結論から言うと、3年使った今でも音質, 使い勝手ともにとても気に入っていて、買ってよかったと思っています。

しかしこのApollo Twin MKⅡは、実は万人にオススメできる機種ではないんですよね。

今回は購入に至った経緯や、APOLLO TWIN MKIIはどんな人に向いているのかということをお話していきたいと思います。

Apollo Twin MKⅡは10万円で買える最強のオーディオインターフェースか?

UR28Mから乗り換える時に、予算を10万円に設定しました

娘
上を見るとキリがないから、予算設定は大切だね。

そこで候補に挙がったのが、次のふたつの機種です。

・Universal Audio社 – APOLLO TWIN MKII

・RME社 – Babyface Pro FS

10万円付近のオーディオインターフェースなら、このふたつは必ず名前が出てくる機種だと思います。

どちらもアマチュアからプロフェッショナルまで、幅広いアーティストに愛用されているオーディオインターフェースです

このふたつの機種にはずいぶん悩まされました・・・

 

今回、渋谷の「Rock oN Company」さんの専用リスニングルームに3時間も居座ってひたすら聴き比べをさせていただいたので、その感想からお話しましょう。

「Rock oN Company」のリスニングルームついては以下の記事にまとめているので、東京近辺にお住まいの方は参考にどうぞ。

参考: 東京でDTM機材を買うなら渋谷『Rock oN Company』がおすすめ – スタジオ翁

Apollo Twin MKⅡとBabyface Proの音質を聴き比べた結果

渋谷の「Rock oN Company」さんの専用リスニングルームで、みっちり3時間ほどオーディオインターフェースの聴き比べを行いました。

スピーカーは、2017年に発売されたFocal Professional「Shape 65」を使用しました。

僕の自宅のメインモニタースピーカーでもあります。

【レビュー】「Focal Shape 65」をモニタースピーカーの定番「Genelec」と比較してみた「Focal Shape 65」は、いいスピーカーに必要な3つの要素を全て満たしています。①周波数特性がフラットでクセがないこと ②再生可能周波数が広いこと③小音量でもフラットな特性のまま再生されること→このスピーカーの特徴や優れている点、定番のモニター「Genelec」と比較した感想もご紹介します。...

いくつかのWAVファイルを持ち込み、完全密閉されたリスニングルームで試聴しました。

ちなみにここは壁の吸音材によって、かなり低域が吸音がされているのでリスニングの際には注意が必要です

翁
家で聴いてみたら、思ったより低音が出てたということもあり得るぞ。

Apollo Twin MKⅡ最大のライバルはBabyface Pro

先ほどお話した通り、APOLLO TWIN MKIIの最大のライバルは「Babyface Pro FS」です。

RME ( アールエムイー ) / Babyface Pro オーディオインターフェイス

APOLLO TWINより小型で、シンプルなデザインですね。

付属ソフトを使いこなすのに時間がかかるというレビューもありますし、インターフェース上で調整できるパラメーターが少ないなど確かに機能面ではAPOLLO TWINに劣るかもしれません。

しかしこのBabyface Pro FS最大の魅力は、なんといってもその音質の良さなんです。

音質を重視するならBabyface Proが圧倒的に有利

RMEは様々なアーティストに使われていますが、実際僕がクラブのエンジニアをしていて最も見る機会の多いオーディオインターフェースです

そしてDJミキサーとは比較にならないくらい素晴らしい音で、かなりの衝撃を受けたことを覚えています。

RME独自のジッター抑制技術SteadyClockにより、Babyface Proは内部/外部クロックを問わずに完璧なサウンド・クオリティが保証されます。非常に高機能なジッター抑制のため、Babyface Proは外部クロックで動作している場合でも、非常に高精度な内部クロックを用いているのと同じように高いサウンド・クオリティを保つことができます。

リスニングルームで試聴した時も、音質面においてはApollo Twin MKⅡを上回っていました

翁
Babyface Proは、解像度が圧倒的じゃよ。

音質だけで選ぶなら、Babyface Pro FS一択。

10万円で買えるオーディオインターフェースで最高の音質を求める人は、迷わず「Babyface Pro FSを買ってください

絶対に損はしません。

Apollo Twin MKⅡが唯一無二のオーディオインターフェースである理由

音質面でより優れた製品があるにもかかわらず、APOLLO TWIN MKIIを選ぶ理由はズバリ「UADプラグイン」が使えるからです。

DSPという信号処理のためのプロセッサーが備わっており、パソコン側にまったく負荷をかけずにプラグインを使用することができます。

参考: 【解説】UADって何? – 5年以上UADを愛用する僕がおすすめプラグインと共に解説していく – スタジオ翁

 

さらに数多くのアーティストやエンジニアが使用していることでも知られており、WAVESなど有名なプラグインソフトに比べても高価なものが多いですが、信頼のおけるプラグインであることは間違いありません

2020年にはUADユーザー専用の無料DAW「LUNA」も解禁して、ますますApollo Twinを買うべき理由ができてしまいましたね。

参考: 【最速レビュー】Universal Audioの最新DAW「LUNA」が遂にリリース!実際に使ってみた感想は? – スタジオ翁

プロのエンジニアも使用するUADプラグインとは?

こちらは著名エンジニア「Mick Guzauski」に行ったインタビューです。

グラミー5冠を達成したモンスターアルバムであるDaft Punk「Random Access Memories」の制作に携わったエンジニアであり、その制作の様子が紹介されています。

参考: Mick Guzauski インタビュー : Daft Punk “Random Access Memories” におけるミックス秘話

このような場所でもUADプラグインは使われているんです。

そんな贅沢な機材を自宅環境でも使用できれば、ミックスにおいて他の制作者より何歩もリードできますよね。

 

アーティストでも使用している人はたくさんいて、こちらの動画では著名アーティストである「Christian Loffler」が野外ライブで使用しています。

APOLLO TWIN MKIIは、オーディオインターフェースとDSP一体型なので持ち運びにもとても便利です。

外部機器を立ち上げなくてもUADプラグインが使える

僕は5年以上前からUADを自宅に導入していますが、その頃はまだAPOLLO TWIN MKIIなんて発売されていなかったので「UAD-2 Sattelite」という製品を使ってUADプラグインを使用していました。

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / UAD-2 Satellite QUAD CORE

こちらはDSP単体なのでオーディオインターフェースの機能もなく、PCに繋ぐとUADのプラグインが使用できるようになるというだけの製品です。

ところがApollo Twin MKⅡはたった一台で「オーディオインターフェース+DSP」の機能をかね備えているので、現在はこのような機材をわざわざ購入して場所をとる必要もなくなりました。

DuoかQuadか、それともSoloか – DSP使用率の違い

APOLLO WIN MKIIには、「Solo」「Duo」「Quad」という3つの価格帯のラインナップがあります。

これは処理のためのDSPプロセッサーが、何基入っているかの違いです。

プラグインによってどのくらいDSPを消費するのかは異なりますが、UADプラグインの中でも一番有名かつDSPを最も消費するであろう「Neve 1073」というプラグインは、SoloだとDSPプロセッサーの60パーセント以上を使ってしまいます

翁
なんと、SoloのDSPのほとんどを使ってしまうとは。

このDSPプロセッサーというのはパソコンのCPUと似たようなものですが、DSP使用率が100パーセントを超えると動作が遅くなるのではなく、UADプラグインがそれ以上使えなくなります。

なので「せっかく買ったのにプラグインが全然使えない!」ということにならないよう、UADプラグインを使用したい人には最低でもDuoからの購入をおすすめします。

こちらの表にプラグインごとの「DSP消費量」がまとめられているので、使用したいプラグインがある方は参考にしてみましょう。

参考: UAD-2 DSPチャート

 

ちなみにこのような製品を購入すれば、DSPは後から追加することもできますよ

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / UAD-2 Satellite Thunderbolt QUAD CORE

インプットが足りない場合の3つの対処法

APOLLO TWIN MKIIは、標準インプットが2つしかありません。

ソフトウェアを多く使う人や機材をあまり繋がないという人にとっては問題ありませんが、「シンセやドラムマシン, マイクなどいろんな外部機材を使いたい」という人には足りないかもしれませんね。

そんな時は、次の3つの方法でインプットを増やすことができます。

①マイクプリを追加する

Apollo Twin MKⅡのインプットを10chまで増やす方法 - ADATを使ったオーディオインターフェイスの増設音楽制作を続けていると、マイクやシンセサイザーなどいろんな機材が増えてきますよね。 「Apollo Twin MKⅡ」というオーデ...

こちら記事、Apollo Twin MKⅡのインプットを10chまで増やす方法 – ADATを使ったオーディオインターフェイスの増設では、Apollo Twin MKⅡのインプットを10chまで増設する方法を解説しています

デジタル入力端子を使った方法で、マイクプリを購入する必要があります。

②ミキサーを使う

もっとも手軽な方法で、以前は僕もこの方法を使ってインプットを増やしていました。

MACKIE ( マッキー ) / 1402VLZ4 MACKIE ( マッキー ) / 1402VLZ4

各チャンネルをPC内で個別に調整することができない完全にアナログな方法なので、僕はマイクプリを追加する方法に切り替えました。

③上位モデルに買い換える

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO X6 UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO X6

こちら少々値段はしますが、マイクインが2つとラインインが6つ付いています。

SHARCプロセッサーは6基も搭載、完全にプロモデルですね。

APOLLO TWIN MKIIが気に入ったなら、いずれこのような機種に乗り換えるのも選択肢のひとつです。

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オーディオインターフェース購入の優先度

オーディオインターフェースというのは3万円と10万円のものではもちろん音質は違いますが、モニター環境を向上させたいというのならまずスピーカーを変えるべきです

良いスピーカーを買うことは良いオーディオインターフェースを買うことよりコスパが高いですし、さらには良いヘッドフォンを買うことの方がコスパは高いです

娘
機材っていくつあっても足りないから、コスパは大切よね。

そしてヘッドフォン選びに迷っている方や、間違いない一品が欲しいという方は、【結論】クラブエンジニアが選ぶ最強モニターヘッドフォンは『PHONON SMB-02』で紹介しているPHONON SMB-02ヘッドフォンをおすすめします。

 

スピーカーもヘッドフォンも買い替えてさらにDTM環境を向上させたい、それに合わせてUADプラグインも使用してみたいという段階で初めてAPOLLO TWIN MKIIの購入をオススメします。

コスパ重視! 機材を買い替える順番

1. 良いヘッドフォン

2. 良いスピーカー

3. 良いオーディオインターフェース

正直、オーディオインターフェースは3,4万円ほどのものを使用しているというプロのアーティストもいるので、音質をそこまで気にしないのなら必要ないものかもしれません

翁
そこまで音質にこだわっていないプロがいるのも事実じゃな。

お金をかければかけるほど良い音楽が作れるわけではないので、ここはお財布との相談でしょう。

「Apollo Twin MKⅡ」を徹底レビュー! RME「Babyface Pro」とも比較してみた | まとめ

高価なオーディオインターフェースは手放しに「オススメ!絶対買うべき!」と言えるものではありませんが、よりよい制作環境をつくるためならAPOLLO TWIN MKIIへの機材投資は十分価値があります

なによりUADプラグインが素晴らしいので、そこらへんでセールしているようなクオリティの保証もない安いプラグインを買うくらいならUADで統一するべきだと思っています。

音質面においてもRME社「Babyface Pro FS」を絶賛しましたが、APOLLO TWIN MKIIも低価格帯のオーディオインターフェースよりは間違いなく良いです。

いくらUADが使えても、音質が悪ければ絶対に購入しませんからね。

「APOLLO TWIN MKII」は、さらなるモニター環境の向上に確実に貢献してくれるプロクオリティのオーディオインターフェースですので、メリットとデメリットを理解して自分の制作環境に合ったものを選びましょう。

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