【予算別】絶対におすすめできるオーディオインターフェース5選

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回は、音楽制作には欠かせない「オーディオインターフェース」のおすすめを紹介していきます。

オーディオインターフェースは、音楽機材の中でもあまり目立たない存在なので・・・

「オーディオインターフェースってなんで必要なの?」

「何を基準に選べば良いのか全然わからない!」

「そもそも必要なの?」

と頭を悩ませやすい機材でもあるんですよね。

この記事ではこのような疑問にお答えしつつ、僕が今まで試聴したり、実際に使ってきた機材の中でも特に良かったものを中心に紹介していきます。

はじめてオーディオインターフェースを購入する人や、そろそろ上位機種に買い替えたいという人にもおすすめの内容となっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

おすすめのオーディオインターフェース5選

早速ですが、まずはおすすめのオーディオインターフェースを一気に紹介していきます。

1. Focusrite「Scarlettシリーズ」(1〜2万円)

「Focusrite」はハイエンドなスタジオコンソールも製造しているメーカーで、入門者向けのオーディオインターフェースもかなり充実しています。

ここで紹介するのは「Scarlett Solo G3」「Scarlett 2i2 G3」の2つ。

入門機ながら「Hi-Z」や「48V」にも対応しているので、とりあえずなるべく安く音楽制作環境をつくりたいという人にぴったりの製品です。

この2つの主な違いは、入出力数や端子の種類なので、自分の録音環境に合わせてどちらか選ぶと良いでしょう。

過去に詳しいレビューも行っているので、気になった人は参考にしてみてください。

参考: Focusrite「Scarlett Solo G3」| 小さなボディにたくさんの魅力が詰まった入門機 – スタジオ翁

2. Antelope「Zen Go Synergy Core」(6万円)

「Zen Go Synergy Core」は2021年に発売された、Antelopeの製品ではもっとも安い価格帯のオーディオインターフェースです。

Antelopeは味付けの少ない滑らかなサウンドが特徴で、この「Zen Go」は入門機ながら4in8outの入出力端子と、30種類以上の専用エフェクトも搭載された個人的にイチオシの製品。

さすがに上位モデルに比べると音のクオリティは下がりますが、Antelopeサウンドをこの値段で体験できるのはスゴイと思います。

3. Universal Audio「Apollo Solo」(8万円)

Universal Audioは、以前「Allow」という持ち運びにすぐれた小型オーディオインターフェースを販売していましたが、その最新バージョンがこの「Apollo Solo」です。

Universal Audioのガッツのあるサウンドと、有名ビンテージ機材を精密に再現した「UADプラグイン」が楽しめるオーディオインターフェースで、高価で手が届きにくいアナログ機材のサウンドを、自宅で気軽に体感したいという人にピッタリの製品。

僕もUADプラグインは大好きで普段から使っていますが、Apollo Soloは「音質のわりにちょっと割高かな?」と感じてしまう部分もあるので、、UADプラグインに興味がないという人は、先ほど紹介した「Zen Go」か、次に紹介する「Babyface Pro FS」を選んだ方が良いかもしれません。

参考: UADって何? – 5年以上UADを愛用する僕がおすすめプラグインと共に解説していく – スタジオ翁

4. RME「Babyface Pro FS」(10万円)

「RME」はダンスミュージックを制作するプロデューサーに人気のメーカーで、解像度が高く存在感のあるサウンドが特徴です。

音がかなり特徴的なので、もしかすると自然で滑らかなサウンドを求めている人には向かないかもしれませんが、10万円で変えるオーディオインターフェースとしては最高ランクの音質だと言って良いでしょう。

持ち運びにも便利で、バスパワー駆動なので野外でのレコーディングなどでも活躍してくれそうですね。

5. Antelope「Orion Studio Synergy Core」(35万円)

いきなり値段が跳ね上がりましたが、最後に僕が使っているAntelopeのオーディオインターフェースを紹介させてください。

以前は、Apollo Twinという10万円ほどのオーディオインターフェースを使っていたのですが、この「Orion Studio」を使い始めてから、見える世界がガラリと変わりました。

これに変えてから「オーディオインターフェースは音の要」「良いオーディオインターフェースがなければスピーカーの性能を最大限に引き出すことはできない」ということが真に理解できた気がします。

高品質なオーディオインターフェースを使い始めたことで、現在使っているスピーカーの「底が見えた」気がしたため、現在スピーカーの買い替えを検討しています。(良いオーディオインターフェースはオーディオ沼の入り口だったんですね)

世の中には、まだまだ音質面ですぐれたオーディオインターフェースはたくさんありますが、このクラスまで来ると音に関してはかなり満足できるようになるので、予算のある人はぜひぜひ検討してみてください。

参考: Antelope「Orion Studio」が素晴らしい!購入した感想や音質レビュー – スタジオ翁

オーディオインターフェースの役割

サクッとおすすめのオーディオインターフェースを紹介したところで、ここからはオーディオインターフェースの役割について説明します。

「そもそもオーディオインターフェースは必要なのか?」

そう考える人も多いかと思いますが、実は必ず揃えるべき機材ではないんですよね。

実際、2020年にヒットしたトラックメーカー「YOASOBI」はオーディオインターフェースを使わず音楽制作をしているみたいなので・・・

ではなぜ必要になってくるかというと、オーディオインターフェースにはこれから紹介する3つのメリットがあるからなんです。

順に見ていきましょう。

1. 音質を良くする

オーディオインターフェースは音質を決めるもっとも重要な機材なので、使用することで確実に音が良くなります。

イヤホンジャックからスピーカーに直接繋ぐこともできるのですが、オーディオインターフェースを経由することで、かなり音質の向上が見込めるんですよね。

では「音が良くなる」ことが、音楽制作においてどんなメリットになるかというと・・・

  • ミックスがしやすくなる(リバーブやコンプ感が見える)
  • 1つ1つの楽器や音が聴き取りやすくなる
  • 単純に聴いていて気持ち良い

このように良いオーディオインターフェースを使うことで、ミキシングが上達したり、自分の好きな曲がどんな楽器や音で構成されているのかがよく理解できたりするのです。

そして、音質というのは値段にほぼ比例するので、お財布の許す限り高価なインターフェースを買った方が良いというのが僕の考えです。(プロレベルの作曲家でも5〜10万円くらいのオーディオインターフェースで済ませている人はたくさんいるので、これはほんと人によります)

2. マイクや楽器を入力する

ボーカルやギターなどを録音するなら、必ずオーディオインターフェースが必要になります。

一度にどのくらい楽器を入力するかで、必要になるインプット数は変わってくるのですが、一般的には2chあればステレオで録音できるので十分だと思います。

たくさんシンセサイザーを持っていたり、一度にたくさんの楽器やボーカルを録音したいという人は、8chや16chといった入力数が多いオーディオインターフェースを選びましょう。

また、ギターを録音するなら「Hi-Z」というインピーダンス調整のための機能が付いているかどうか、コンデンサーマイクを使いたいなら「48Vファンタム電源」に対応しているかなどを必ず購入前にチェックしておく必要があります。

3. 音をいろんな場所に送る

音をいろんな場所に出力(アウトプット)する際にも、オーディオインターフェースは役に立ちます。

一般のDTMユーザーなら、スピーカーに送るための2ch分のアウトがあれば十分ですが・・・

「モニタースピーカーを2台繋ぎたい」

「パソコンの音を外部エフェクターに送りたい」

「VUメーターに音を送りたい」

こういった用途があるなら、その分だけアウトプット数が必要になります。

初心者なら、とりあえずモニタースピーカーの2ch分だけあれば十分だと思います。

オーディオインターフェースの選び方

最後にオーディオインターフェースの選び方も見ておきます。

自分が必要とする機能が付いているか、自分の使用環境に適しているかなどをしっかり見極めて選びましょう。

1. 音質で選ぶ

先ほど「音質は値段に比例する」と言いましたが、メーカーによって音の傾向も違うので、同じ価格帯でも音質はそれぞれ違ってきます。

実際に店舗などに聴きに行って、自分がしっくりくる音を選ぶのが一番ですが、初めてで何を買ったらいいか検討もつかないという人は、Focusrite, RME, Antelopeのように知名度があって、高級機種も作っているメーカーを選ぶと安心でしょう。

2. 入出力の多さで選ぶ

これも先ほど言った通り、楽器やマイクを一度にたくさん録音したいなら、なるべく入力の多いものを選びましょう。

ギターを録音するなら「Hi-Z」スイッチが付いているか、コンデンサーマイクを使うなら「48Vファンタム電源」がついているかを必ずチェックしてください。

オーディオインターフェースによっては、ADAT端子を使って、あとから入出力を拡張できる機種もあります。

詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。

参考: Apollo Twinのインプットを10chまで増やす方法 – ADATを使ったオーディオインターフェイスの増設 – スタジオ翁

3. エフェクトやその他の機能で選ぶ

Universal AudioやAntelopeなどのオーディオインターフェースには、高品質なリバーブやコンプといった専用エフェクトを使うための「DSP」という装置が内蔵されています。

このように、ちょっと高いけど高品質なエフェクトが内蔵されているものが良いのか、または「歌ってみた」などの配信で必要な「ループバック機能」がついたものが良いのかなど、欲しい機能によって選ぶべきオーディオインターフェースは変わってきます。

iPadでDTMをしている人は、iOSに対応しているかどうかも確認しておきたいところですね。

まとめ

オーディオインターフェースは各メーカーが本当にいろんなものを出しているので、選ぶのに苦労する人も多いでしょう。

今回は、僕が今までに興味を持ったものや、実際に使ってきたものを中心に紹介したので多少かたよりがあるかもしれませんが、「間違いない」オーディオインターフェースを厳選したつもりです。

少しでもオーディオインターフェースを新たに購入する人、買い替えを検討している人の参考になれば嬉しいです。

ニュースレターはじめました。

音楽制作の話、世界の音楽ニュース、DTMに役立つコンテンツなどを毎週金曜日にニュースレターで配信しています。

無料なので、気になった方はメールアドレス登録してもらえると嬉しいです。

https://studiookina.substack.com/