2019年7月、ついにBeatportの月額制サブスクリプションサービスであるBeatport LinkがPioneer DJのソフトウェアRekordboxに対応しました。
Beatportの画期的なサービスが、DJ業界で広く使われているRekordboxでも使えるのは大変便利ですね。
さっそく詳しい内容を見ていきましょう。
Beatport LinkがついにRekordboxに対応。2種類の新たなプランも追加
実はこれ2019年7月に発表されたパブリックベータ版なんです。
そして今のところ対応しているのはMacのみ。
今後はWindowsにも対応させていく予定だそうです。
Beatport Linkというのは2019年に発表された月額14.99ドル(およそ1600円)を支払うことで、Beatportに存在するおよそ600万曲の中から選曲してDJができるという画期的なサービスでしたよね。
しかしこのプランはオンラインストリーミング専用なので、必ずWi-Fiが必要でした。
電波環境に大きく依存するためクラブなどでのプレイは難しかったのですが、今回発表されたBeatport Link ProとBeatport Link Pro+という新たなサービスがその問題を解決してくれます。
「Beatport Link Pro」のサービス内容とは
このBeatport Link Proにはふたつの種類があります。
・月額39.99ドル(およそ4300円)
・50曲のオフライン再生が可能
・フルストリーミング試聴
・無期限の購入楽曲の再ダウンロード
・アーティストセレクトのプレイリストが利用できる
・月額59.99ドル(およそ6400円)
・100曲のオフライン再生が可能
・フルストリーミング試聴
・無期限の購入楽曲の再ダウンロード
・アーティストセレクトのプレイリストが利用できる
Proプランで50曲、Pro+で100曲のオフライン再生が可能になります。
なので仮に1曲を3分ほどで繋いでDJするとしたらProプランで2時間半、Pro+なら5時間ほどプレイすることができますね。
アーティストにより厳選されたプレイリスト「Curated Playlist」とは
さらにBeatport Linkでは「Curated Playlist」というサービスも提供される予定ですが、これは世界中の著名DJやレーベル、Beatportのキュレーションチームによって厳選されたプレイリストを利用することができるというもの。
DJを始めたばかりの人は「600万曲の中から選曲できる!」と言われても途方に暮れてしまうでしょう。
まずは好きなアーティストやレーベルの厳選した曲から始められるというのは、初心者にとっても非常に親しみやすく嬉しいサービスだと思います。
実際にbeatport Link proに登録して試してみた。その感想は?
実際にBeatport Link Pro+に登録して試してみました。
結論から言いましょう。
「ベータ版は未完成すぎるので、まだ使うべきではない」
その理由は3つあります。
動作の安定性
まずベータ版は、2019年7月現在でMacにしか対応していません。
仮にMacを持っていたとしても、ベータ版のRekordboxを使用しようとするとこんな表示が出てきます。
ベータ版は動作が不安定なゆえ、クラブなど公共の場での安定性を保証していません。
公式なリリースは秋を予定しているそうなので、公共の場で利用される方はその機会を待つのが賢明でしょう。
「Curated Playlist」はまだ使えない
アーティストやレーベルによって厳選された「Curated Playlist」を先ほどご紹介しましたが、現時点ではまだ利用できないようです。
Beatport LinkのページにはCurated Playlistの紹介はされていますが、それらしきページはBeatportのサイト上に見当たりません。
これも秋の公式リリースを待つことになりそうです。
使いにくい
これはベータ版なので秋の公式リリースに向けて、徐々に改善されていくことでしょう。
実際にBeatport Link Pro+とRekordboxに登録してサービスを利用してみたのですが、とても使いにくいです。
まずBeatportのサイト上に「My Library Beta」というページが追加されていますので、そこでプレイリストを作成します。
そのプレイリストはすぐにRekordboxと同期されて使用できるようになるのですが、このプレイリストには今のところ購入済みの曲しか登録することができません。
この辺も改善待ちですね。
まとめ
パブリックベータ版に登録して実際に試してみましたが、まだまだ使えるレベルではありませんでしたね。
しかしBeatportのサブスクリプションということでポテンシャルはかなり高いですし、使い勝手さえ良くなれば今までのDJ業界を大きく変えていくサービスとなるでしょう。
秋の公式リリースを楽しみに待ちたいと思います。