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【裏話】海外の一流DJはサウンドチェックで何をしているのか? – 恥ずかしくないチェックの方法とは

本番前のサウンドチェックが大事なのは分かるけど、一流のDJはどのようにサウンドチェックしているの?

今日は、DJのこんな疑問にお答えしていきます。

サウンドチェックの方法は人それぞれですが、世界的に活躍するDJがどのくらいこだわりを持って現場にのぞんでいるのか、具体的に何をしているのかは気になるところでしょう。

USBにちゃんと曲が入っているのかを確認することだけが、サウンドチェックではありません。

僕は海外の一流クラブでプレイするDJのサウンドチェックを、毎週のように見てきました。

彼らがサウンドチェック中に何をしているのかどこに気を配っているのかどのくらい時間をかけているのかなどについて現場で気づいたことをお話していきましょう。

海外の一流DJはサウンドチェックで何をしているのか?

まず知っておきたいのは、海外の一流DJであってもサウンドチェックへのこだわりにはかなり違いがあるということ。

中には、USBのチェックだけで済ませるというDJもいます。

しかし多くのDJはフロアの音やブースモニターの音量などをチェックして、必要ならクラブの音響と相談して調整を頼みます。

特に初めてプレイするクラブだったり何か不安要素がある場合は、念入りに行うことが多いですね。

娘
ベテランDJでも新しい環境は不安よね。
翁
その不安がプレイに出てしまわないよう、入念にチェックをすることが大切じゃな。

では、具体的にサウンドチェックではどのような事をチェックしているのでしょうか。

1. CDJ同士がリンクしているか

2. USBは正しく認識されるか

3. レコードのハウリングはないか

4. モニターは長時間のプレイでも耳が疲れないよう調整されているか

5. フロアの出音にはどんな特徴があるか

一つづつ、みていきましょう。

1. CDJ同士がリンクしているか

全てのCDJがリンクしているのが基本ですが、一応確認しておきます。

CDJが4台ある場合でもLANハブなどを使えばすべてのCDJをリンクさせられるので、USBを何本も持ってくる必要がなくなります。

2. USBは正しく認識されるか

たまにバージョンの違いや機材の互換性から、USBが認識されないことがあります

USBのみでDJする人にとってUSBが認識されないというのは死活問題なので、確実に動作することを確認しておきます。

3. レコードのハウリングはないか

レコードのハウリングを完璧に防ぐのは、結構難しいです。

クラブは特に低音のハウリングが起こりやすく、ひどい場所だとレコードをかけている時にずっと定在波として低音が残ったりします。

レコードを多くプレイするDJは、入念にチェックする必要がありますね。

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4. モニターは長時間のプレイでも耳が疲れないよう調整されているか

ミックスの際に楽曲のリズムが聞き取りづらいと、フロアの音に負けないような大きな音でモニターしなくてはいけません。

さらに低音や高音が出すぎていると、短時間で耳が疲れてしまいます。

長時間のプレイであっても耳に負担がかかりにくいよう、クラブの音響スタッフと相談して音を調整していきます。

5. フロアの出音にはどんな特徴があるか

DJはプレイが始まってしまうと、フロアに出て音を確認することができません

なので、DJブースのモニターでこう聴こえるとフロアではこう聴こえる、ということを事前にチェックしてイメージしておく必要があります。

そのクラブの出音によってはプレイ中にEQをしたり、場合によっては選曲を変えなければならないかもしれません

これも音響スタッフと相談して、なるべくパーティの雰囲気にあった音やその日のメインDJのプレイに合わせた出音に近づけていきます。



DJはサウンドチェックにはどのくらい時間をかけているのか

だいたい10~30分くらいですが、これはDJによってまちまちですね。

自分のこだわりを音響スタッフに伝えてなるべく好みの音に近づけてもらうDJもいれば、そのクラブの音を信頼して任せているので機材が正しく動作するかのチェックだけでOKというDJもいます。

 

ひとつだけ注意したいのが、サウンドチェックでDJの練習をしないということです。

クラブによってミックスのしやすさは異なるので、サウンドチェックで数曲繋いでミックスの感覚を知ることは必要でしょう。

ただ、必要以上に30分も1時間もDJの練習をしたり、新曲のチェックを行うのは他のDJやスタッフにとってもあまり好ましくありません。

あなたがよっぽどの大物でない限り、さっき買ってきた新譜を次々チェックして時間をつぶすのはやめておきましょう。

DJはクラブの音響とどう接するべきか

クラブの音響がいる場合、軽いあいさつくらいは済ませて顔見知りになっておいた方が、本番中何かトラブルがあっても安心できます。

音響スタッフは、DJがあまりに音量を出しすぎていたり過度なEQをしていると、PAミキサーで音量やEQ, ダイナミクスの調整を行うことがあります。

DJミキサーでEQをかけて、さらにPAミキサーでEQをかけると音は確実に悪くなりますし、もし音響システムにコンプレッサーやリミッターが入っていればDJ側で音量を上げすぎると音が潰れてしまいます。

本番前のチェックなどであいさつを交わしておいて、どのくらいまで音量を上げてよいのか、そのクラブのスピーカーにはどんな特性があるかなどの会話ができれば、音響スタッフと一緒に最高のフロアを作ることができるでしょう

【裏話】海外の一流DJはサウンドチェックで何をしているのか? – 恥ずかしくないチェックの方法とは | まとめ

今日は、DJのサウンドチェックの舞台裏についてお話しました。

国内である程度名のあるDJでない限り、なかなか海外の一流DJとサウンドチェックを共にする機会はないでしょう。

これらを参考にしてサウンドチェックの機会を最大限に活かし、最高のフロアをつくる一助になれば嬉しいです。