音楽制作/DTM

【効果あり】ドラムサンプルはそのまま使ってはいけない!? 簡単なチューニングの方法とそのメリット

みなさんは楽曲を作り進めていく時、その曲の「キー」というものを決めますよね。

CメジャーGマイナー、日本的に言うとハ長調とかト短調と言った具合ですね。

例えばその楽曲がCメジャーなら、シンセサウンドやベースラインなど基本的にすべてのメロディーはピアノで言うところの白鍵の中に収まります。もしここに黒鍵の音が入れば、人間の耳は「音が外れた!」と感じるでしょう。そこに音楽的な美しい響きはありません。(それが意図したものでなければ)

メロディを構成するシンセやギターなどはキーを意識した制作を行うのにも関わらず、ドラムやパーカッションのキーに関しては結構無頓着な方がいるのではないでしょうか。

え、ドラムやパーカッションにもキーが存在するの!?」という方がいるかもしれませんが、すべての音にはキー(音程)が存在します。

ただそれは他の楽器などに比べて分かりにくいだけなのです。

今回はドラムのキーの判別方法とそのチューニングの方法をご紹介しましょう。



Ableton Liveを使ったキーの判別方法

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多くのDAWには音程を調べるためのプラグインが入っています。

上の写真はAbleton Liveに入っている「Tuner」というプラグインです。

これを使えばキックやスネアなど一見音程が分かりにくいような音でも、音程が一発で判別できて非常に便利です。

もし楽曲がCメジャーならAbの音はキーから少し外れていることになります。

そこでそのサンプルのキーを少しずらしてAかGに音程を合わせてあげることで、より他の音に馴染み音楽的な響きが生まれるのです。



スペクトラムアナライザーを使った方法

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上記のTunerを使った方法はとても便利ですが、ハイハットの音などTunerが認識してくれない音がごくまれにあります。

そんな時はスペクトラムアナライザーを使ってその音がどのキーなのか判断しましょう。

もしアナライザーを使ってキックの波形を見た時、その波形の山(基音)が61Hzあたりだったとします。

次にこの「Frequency Chart」と呼ばれる表からキーを判断します。

(数字ばかりで難しそうに見えますがとてもシンプルで、左側の数字はオクターブ、上に並ぶアルファベットはキーを表します)

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ちょうど右端の上から2番目に61.74(Hz)という数字を見つけました。

よってこのキックのキーはおよそBの位置にあるということがわかります。

もしCメジャーで作曲しているならこのままでも違和感は少ないでしょうが、試しに音程を1セミトーン上げてCの音にしてみましょう。

たいていの場合、楽曲に溶け込むようフィットします。

素晴らしい音感の持ち主であっても、キックやベースの低い音というのはキーが判断し辛いのでこのチャートは非常に役に立ちます。

ドラムループなどの素材から曲作りをする場合も、そのループのキーを少し変えてあげるだけで非常に馴染みが良くなることに気づくでしょう。

まとめ

制作を始めた当時はドラムやパーカッションがなぜか楽曲から浮いているなと感じることがありました。

単に音選びのセンスの問題だったということもありますが、中にはキーを少し変えてあげるだけで非常に馴染みが良くなるものもあります。

とは言っても作曲は自由なプロセスなのでそれが心地よければ問題ないし、そこまで神経質になる必要もありません

しかしもし同じように音の馴染みに違和感を感じている方がいたら、ぜひこの方法を試してみてください。

途端に楽曲にフィットする場合があるかもしれませんよ。