【BEST3】ライブにおすすめの耳栓とその効果について

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ライブやクラブ, 野外フェスなど、普通に暮らしていると絶対に経験できないないような爆音に包まれるのは、とても心地よい体験ですよね。

あるいは、これから大好きなアーティストの初めてのライブに行くという人もいるかもしれません。

そんな音楽大好きのあなたに、音楽を聴くための大切な「耳」をぜひ自分で守ってもらいたいということで、今回この記事を書きました。

バンドライブやフェスに訪れたことのある人なら、以下のことを一度は感じたことがあるのではないでしょうか?

・「こんな爆音を何時間も聴き続けて、わたしの耳は大丈夫かな?」

・「ライブから数日間耳鳴りが続くんだけど、これ以上ライブ会場には行かないほうがいいのかな?」

・「耳栓をしたら音楽が聴こえないから、ライブが楽しめないんじゃないの?」

ライブに耳栓は必要だけど周りの目が気になるし、耳栓がそもそもどこで売っていて、どれを選べばよいのか分からないという人は結構多いと思います。

確かに耳栓ってどこに売ってるんだろ。楽器屋かな?

この記事を読めば、耳栓の効果や種類の違い, 耳栓の買い方, ライブでまれに起こる「突発性難聴」のことなどが分かります。

他人の言葉に惑わされずに、自分の耳を自分で守るための正しい知識を身につけていきましょう。

ライブで耳栓してたら意味なくない?

まずライブで耳栓をしようとすると、こう言ってくる人が必ずいるみたいですね。

音楽を聴くためにライブ会場に行くのに、音をさえぎるためのアイテム「耳栓」を付けていたら意味ないんじゃないか?と。

結論からいうと、これは「正しい耳栓」を選ばなければ意味がない。というか、純粋にライブを楽しめないことになります。

本来、耳栓って寝る時や勉強に集中する時に、周りの騒音をカットするために使うものですよね。なので、ある意味「耳栓なんてしたら音楽聴こえねーだろ!意味ねーよ、ばーか!」という意見も一理あります。

でも実は、耳栓には主に2つの種類あって、

①. 寝る時などに使う遮音性しゃおんせいのすぐれた耳栓

②. 音楽を聴くための耳栓

ほとんどの人は①の「騒音をカットするための耳栓」しか知らないと思いますが、世の中には②のような「ライブなどの爆音環境でも安全に音楽を楽しむために作られた耳栓」というものがたくさん存在しているんですね。

この「音楽用」の耳栓を使えば、うまく耳に痛い部分だけをカットしてくれるので、耳への負担を大幅に減らしながら音楽を楽しめるというわけです。

音楽用の耳栓は、100均の耳栓と何が違うの?

100均などで売っているような耳栓は、まず音楽用ではなく就寝用, 勉強用などの目的で作られています。

音楽用の耳栓は、以下の点で普通の耳栓と大きく違っています。

・音楽を楽しむために、適正な音のバランスを保ったまま音量を下げてくれる

・シーンに応じて耳栓の遮音性(フィルター)を変えられる

・普通の耳栓ではカットしにくい高音も、聴きやすいようにカットしてくれる

100均などの安いものは、そこまでうるさい環境を想定していないことが多いので、ライブなんかで使うと全く遮音性を感じられず、まるで意味がありません。

一方、音楽用のものはなるべく音の明瞭度めいりょうどを下げず、音量が下がってもバランス良くクリアに聴くための工夫がなされています。なので音楽用の耳栓を使えば、「耳をふさいでしまったらライブに行ってもつまらないんじゃないか」といった心配をする必要はほとんどないでしょう。

さらに音楽用の耳栓というのは、どのくらい遮音するのかを選べるフィルターが何種類か付いていることが多いです。

たしかに音楽用と一口に言っても、ロックもあればクラブミュージックもありジャズやポップスもあります。音楽ジャンルや場所によってあまり遮音したくない時もあれば、いくら遮音しても足りないくらいの爆音環境だってありますよね。

そんな時にフィルターを使って自分で遮音性を変えられるのは、とても便利だと思います。

次に、そんな音楽用の耳栓の中でも得におすすめで、手軽に購入できるものを3つ紹介していきましょう。

手軽に買えるおすすめの音楽用耳栓ベスト3

耳栓は世の中に何十種類もあって、中にはオーダーメイドの高価なものもあります。

その中でも今回は、音楽を聴くことに優れているもの, フィルターを交換して自分で遮音性を変えられるもの, 国内で簡単に購入できるものを3つご紹介していきます。

ちなみに実際の店舗だと、耳栓はヨドバシカメラなどの電気屋か楽器屋などに売っていることが多いです。ただ小さい店舗だと品揃えが悪いことが多いので、基本的にはネットで購入することをおすすめします。

CRESCENDO ライブ用 イヤープロテクター

まずこちらの「Crescendoクレッシェンド」は、多くの店舗で見ることのできるスタンダードな音楽用耳栓です。

値段もお手頃なので、初めて音楽用の耳栓を買うという人におすすめします。

僕もまずはこの耳栓から購入したのですが、安さのわりに交換可能なフィルターもちゃんと3種類ついていて遮音性にもまあまあ優れていました。小さくて目立たないのですが、わりとしっかり耳に挿さないとつけていることを忘れて落としてしまうことがあります。

スモールタイプとスタンダードタイプが販売されているので、耳の形状に合わせて選ぶと良いでしょう。

ALPINE MusicSafe Pro

僕がいま使っている耳栓は、これです。

楽器屋などでも販売されていて、先ほどのALPINEアルパインより値段は上がりますがその分遮音性はかなり優れていますね。こちらも3種類のフィルターが付いていて、一番遮音性が高い「金のフィルター」なら耳に刺さりがちな高音も大幅にカットしてくれますよ。

ストラップ付きなので、落として無くすこともほとんどありません。(これは地味に便利)

Earasers ミュージシャン向けイヤープラグ

こちらの「Earasers」は海外で人気のある音楽用耳栓で、アーティストにも利用者の多い製品です。

耳を痛めやすいといわれる高音部分を重点的にカットしてくれる世界初の耳栓で、他の耳栓より遮音性に優れているわけではありませんが、どの周波数もフラットにバランス良く聴かせてくれます。

遮音する音域を、耳が痛くなるような最低限の周波数帯のみに絞ることで、音楽の輪郭を損なわずに耳を守ることができるというのが、アーティストに利用者が多い理由なのでしょう。

「耳栓してライブ行くって失礼じゃない?」に対する正しい答え

ライブに耳栓をしていくというのは、まだまだ一般的ではないように感じます。

ただ、ここまでライブ用の耳栓が販売されているというのは、耳のトラブルをかかえてしまう人が多いことのあらわれでしょう。最近では耳栓をつけることをすすめるアーティストもいるくらいなので、無理をしてまで生耳で音楽を聴く必要はまったくありません。

アーティストに気を使った結果、突発性難聴にでもなってファンを辞めてしまうかもしれないということを考えれば、耳栓をして自分の耳を守り今後もずっとファンで居続けることのほうが、うんと価値があります。

相手に失礼になるくらいなら自分の耳をぶっ壊しても構わないなどという、サムライのような価値観は今すぐ捨てるべきですね。

ひとつ言っておきますが「耳栓なんてして音楽楽しめないでしょ?」という人の耳は、確実にぶっ壊れています。

耳栓をせずに爆音環境でライブを楽しめてしまう人というのは聴力が大きく失われているので、そういう人ほど実はフラットで正しい音が聴けていない可能性が高いのです。

僕はクラブやライブハウスで音響の仕事をしていたのでよくわかるのですが、本当に耳が悪くなっているお客さんは山のようにいます。たまに信じられないくらいスピーカーに近づいて音楽を聴いている人もいたりして、本当に目を疑いますね。「マジかよ…」と。

耳が悪くなると私生活で会話しづらくなったり特定の言葉が聞こえにくくなったりするので、耳栓を馬鹿にしてくる人には「お前の耳こそ大丈夫かよ」と心の底で罵ってあげて、まだ耳が悪くなっていない人は、ぜひ今から自分の耳をいたわってあげて下さい。

本当は怖い「突発性難聴」のリアル

ライブに行くと「耳に膜が張った」ような感じになったり、数日間耳鳴りがおさまらなかったりといった、明らかに健康を害しているような症状がでている人もいます。

突発性難聴になれば、耳元で急に爆竹が鳴り響いたり銃が発砲されたりと、ライブ会場に行かずとも毎日頭の中でパーティーが繰り広げられることになります。

耳鼻科に行けばステロイド療法や高圧酸素療法などといった治療を受けることができますが、音楽を聴くのが好きな人は特定の周波数が聴こえづらくなってしまうことでその後、音楽鑑賞を楽しめなくなる可能性もあります。

ライブに頻繁に行くという人なら意外と起こりやすい病気なので、普段から予防のためにも耳栓をするのが一番でしょう。

耳栓をするタイミングはいつ?

とはいえ耳栓を堂々とつけるのも恥ずかしい、というか申し訳ないという人もいることでしょう。

そんな人は直前でトイレにいってサクッと耳栓をつけてくるか、ライブ前にそんなヒマないよという人は、暗転してステージ上にみんなの注目が集まっている間に耳栓をつけてしまいましょう。

ライブ前の暗くなるタイミングなら、観客はアーティストの登場をまだかまだかと待ち望んでいるので、誰もあなたのことなんか気にしていませんからね。

ライブにおすすめの耳栓とその効果について | まとめ

耳は油断していると、簡単に悪くなってしまいます。

ライブに行くとついついお酒をたしなんでしまうという人は特に要注意で、お酒は耳を鈍らせてしまうので音量が大きいということに気付かず、ついつい音の大きい場所に長時間とどまりがちになります。

そもそも耳は9歳から老化が始まるといいますが、モスキート音のテストでも分かるように耳は歳をとるほど大きく老化の影響を受けてしまう器官でもあるため、普段の生活からいたわってあげることが大切ですね。

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