2021年もあと1週間ほどで終わりですね。
今年もいろいろ機材やプラグインを買ったので、例年どおり、買ってよかった・使ってみてよかった機材をまとめておこうと思います。
個人的に今年はかなり豊作で、特にモニター環境でかなりのアップデートができたと感じています。
ちょっとマニアックな記事になるかもしれませんが、最後までお付き合いください。
プラグイン編
まずは、プラグインからみていきましょう。
特に真新しいプラグインはありませんが、今年使ってみて改めて「いいな」と感じたものを6つ挙げてみました。
Altiverb
AltiverbはMA業務などで使う方が多いかもしれませんが、作曲においての空間処理を細かい部分まで詰めていきたいと感じていたので、思い切って購入しました。
コンボリューションリバーブなので細かい調整はできませんが、この質感を再現できるプラグインはなかなか無いので、かなり使えます。
今年購入したプラグインではNo.1の満足度ですね。
参考: Audio Ease「Altiverb」| 値段も音質もケタ違いの最強リバーブプラグイン – スタジオ翁
Vertigo VSM-3
VSM-3は、Plugin Allianceのミックスバンドルに付属しているサチュレーションプラグイン。
あまり使ったことがなかったのですが、試してみると自然なひずみが得られたので、最近積極的に使っています。
Decapitatorより自然かつ、2次倍音・3次倍音を個別に調整できるのでとても使いやすいですね。
・Vertigo VSM-3 – Plugin Alliance
Virtual Tape Machine
Slate DigitalのVTMは、Studerの2種類のアナログテープマシンの質感を再現するプラグインです。
本当はStuderのアナログコンソールが欲しいのですが、今のところ高すぎて手が出ないのでこれで我慢しています・・・
テープマシン系のエミュレーションの中では、一番好きな音の変化をしますね。
今年はSlate Digitalのサブスクに登録していましたが、「結局VTMしか使わないな」と思ったので解約しました。
・Virtual Tape Machines – Slate Digital
Black Box HG-2
これも、Plugin Allianceのミックスバンドルに付属しているディストーションプラグイン。
程よいざらつきを与えるのにも、激しくひずませて音色を変化させるのにも向いています。
ちょっと調整が難しいですが、良いディストーションプラグインを探している人にはぜひ使ってみて欲しいプラグインですね。
・Black Box Analog Design HG-2 – Plugin Alliance
The Mangle
まったくの無名プラグインだと思いますが、かなり優秀なグラニュラーシンセです。
最近アンビエントっぽい曲はすべてこれで制作しています。
ちなみにサポートが終了しているので、シリアルやダウンロードリンクをなくしたら再発行できません。
参考: Sound Guru「The Mangle」| 圧倒的なコスパのグラニュラーシンセ
Spitfire
Spitfireのプラグインは、音は素晴らしいのですが、僕は買ったきりあまり使っていません。
まんまとSpitfireのマーケティングにハマって、買い続けているだけのような気もします・・・
でもOlafur Arnaldsシリーズは最高に自分好みの音だし、最近購入したAlbionも素晴らしいです。
いつか、活用していきます。いつか・・・
ハードウェア編
今年はハードウェアが豊作でしたね。
いろいろ使いましたが、特に気に入ったものを6つ見ていきます。
Amphion Two18
今年の初めに、スピーカーをさんざん自宅に取り寄せて試していましたが、
結局、解像度が高く、曲の細かい表現まで正確に読み取れるAmphionを選びました。
ミキシングがはかどるのは言うまでもなく、作曲者が音に込めた想いまで読み取れるとんでもないスピーカーです。
参考: Amphion Two 18 | 圧倒的な解像度を誇るモニタースピーカー – スタジオ翁
Ultrasone Signature Master
今年はヘッドフォンもいろんなものを試してみましたが、Audeze「LCD-4」と迷って、こちらを選びました。
致命的にダサいデザイン以外は、文句なしの逸品です。
音はフラット寄りでミックスしやすく、まるでスピーカーで聴いているような不思議な音場のおかげで、長時間聴いていても疲れにくいヘッドフォンとなっています。
このデザインのせいで外で使うのが恥ずかしいので、黒塗りでもしようかと思っています。
APB-16
これは購入していませんが、最近仕事で使う機会があるので使っています。
USB経由でAPBラックを通すことにより、プラグインのようにアナログ回路が使えるという画期的な製品なのですが、僕はこれでアナログコンプの素晴らしさを知りました。
高すぎますが、正直かなり欲しいです。
デジタルの側面もあわせもつアナログ機材なので、今後USBなどの規格が変わってしまうことを考えると手を出しにくいですが、お金に余裕がある人はアナログコンプをいくつも買うよりこれを購入する方が良いかもしれません。
とにかく音が生き生きして、生命力に溢れるサウンドになります。
PreSonus FaderPort
これは1チャンネルのフェーダーコントローラーですが、あるとかなり便利です。
ボリュームオートメーションを細かく書いたり、シンセの打ち込み時に音の抑揚をつけるのに役立ちます。
ミキシングでも直感的にボリュームが決められるので、制作時には毎回必ず使っていますね。
参考: あなたがPreSonus「FaderPort」を導入すべき3つの理由 – スタジオ翁
FORENO VUメーター
仕事でもお世話になっている早雲さんのブランド「HAYAKUMO」から販売されているVUメーターです。
音のダイナミクスは、ラージモニターか熟練の耳を持っていないと、かなり判断が難しいと感じているので、こういったVUメーターを使って確認した方が良いと感じて購入しました。
プラグインでも同じものはありますが、画面上では針の触れ方が見にくいので、どうせ使うならアナログメーターの方が良いと思います。
まとめ

今年、一番感動した機材は「Amphion」と「APB-16」です。
アナログ機材は高いし、リアルタイムバウンスが必要なので面倒ですが、やはり今でも多くの人が使っているのも納得ですね。
2022年はアナログ機材を淡々と掘っていこうと思います。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。