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【新定番】なぜ「PHONON SMB-02」は最高のモニターヘッドフォンなのか?

DTMを始めるならヘッドフォンは欠かせないアイテムです。

ヘッドフォンはスピーカーに比べ、定位が分かりにくかったり耳が疲れるといったデメリットもありますが、メリットとしては音が部屋の構造やスピーカーの位置に左右されない、音を細部まで聴くことができるといったことなどが挙げられます。

よく言われるのがスピーカーを使って曲の全体像を構築し、ヘッドフォンで細部の微調整を行うということ。ヘッドフォンは虫眼鏡のような役割だというものです。

スピーカーを使った制作やミキシングというのは理想ではありますが、日本の住環境や音楽制作を始めたばかりの人のお財布事情を考慮すると、吸音材を貼ったり高価なスピーカーを購入したりと理想の音を得るために様々な障害が出てきます。

スピーカーに比べてヘッドフォンはコストがかからずリスニング環境にも左右されないため、正確なミックスにおいて欠かすことのできないものです。DTMの初学者であっても始めから信頼できるものを購入するべきでしょう。

僕は、今からクラブミュージックを作り始めたいという方に「まず最初に何をすべきか」という質問を受けることが多々ありますが、まずは質の良いモニター環境を整えること、つまり良いヘッドフォンを買うことを推奨しています。



DJと制作者がそれぞれヘッドフォンに求めることの違いとは

僕が制作を始めた頃、まず始めに手をつけたのは多くのDJが頻繁にクラブなどの現場で使用している『SENNHEISER(ゼンハイザー) HD-25』というヘッドフォンでした。

DJの現場というのは、大きな場所になればなるほどとんでもない音量(特に低音)が出ているため、それに負けないような音で次に流す曲をモニターできなければなりません。

すると自然にDJのモニターヘッドフォンの定番と呼ばれるようなものは、現場の低音に負けないよう低域が強調され、高域のハイハットなども大音量の現場で聴き分けられるよう過度にブーストされたものになってきます。

この『SENNHEISER(ゼンハイザー) HD-25』というヘッドフォンはまさにその特徴を有していて、DJの現場では大いに力を発揮するがそれ以外の環境で聴くと、特定の帯域が過度に強調されたいびつな周波数特性を持つヘッドフォンになってしまいます。

スタジオやベッドルームで制作を行うプロデューサーがヘッドフォンに求めていることといえばズバリ原音に忠実であるかどうか、音の細部まで聴くことができるかどうかです。

この『SENNHEISER(ゼンハイザー) HD-25』というヘッドフォンはお世辞にも原音に忠実(フラット)とは言えずDTMを始めた当初、このヘッドフォンでミックスをした曲を現場に持っていくと自分が想像していた音と全く違う音がでるという事態が多々起こりました

それもそのはず。例えば低音が過度に強調されているヘッドフォンを使ってミックスすれば、制作の段階で低音を控えめにしてしまいます。

ヘッドフォンで聴くと低音はいい感じなのに、現場のシステムで聴くと低音がなぜか物足りないなどといった事態が起こってしまうのです。

DJ用ヘッドフォンというのは大音量の現場で使用することが想定されており、スタジオモニターに求められるような空間の再現性や奥行き、音の粒の細かさなどは求められていないのです。

DTM初心者こそ良いモニターヘッドフォンを使わなければならない理由

僕は楽器が何も演奏できない状態で、音楽制作をスタートさせました。

バンドにおいてベースと呼ばれる人がどのような役割を果たしているのかすら知らない状態でした。

そのためまず制作をするにあたって必要なことは、一つの曲においてそれぞれの楽器がどのように構成されて音楽になっているのかを知ることでした。

自分の好きなジャンルの曲を制作する上で、どういった楽器や音が使われているのかを知ることはとても重要なことです。

解像度の高いモニターヘッドフォンを使用すればより簡単に楽器や音を識別することができます。

さらにリバーブや各種エフェクトがどの音にどのくらいの量でかかっているのか、楽器ごとの定位や奥行きやバランスはどのように調整されているかを正しく理解することで、ミキシングの技術がより短期間で大幅に向上するのです。



『PHONON SMB-02』は何が優れているのか

『PHONON』というブランドは、聞いたことがないという方は多いでしょう。

正直、知名度ではソニーやオーディオテクニカ、SHUREなどといったブランドには勝てません。

知名度があまりないにも関わらず多くの海外アーティストやエンジニアに愛用されているのがこのヘッドフォン『PHONON SMB-02』です。

そしてこの『PHONON』は日本発のブランドです。

まずこのヘッドフォンを視聴してみて感じるのは存在感のある低域です。

ここで勘違いしていただきたくないのは、単に低音ブリブリでブーミーだということではありません。先ほどの『SENNHEISER HD-25』でも再現できないほどのより低い音、クラブで聴くと地鳴りのような音がこのヘッドフォンだと体感できるのです。

これはクラブミュージックを作る上で大変重要なことです。

自宅のスピーカーでこの低音を再現しようとするとサブウーファーを導入しなければならず、振動で建物自体が揺れて近所から苦情がくること間違いなしです。

そして低音が出ているからといって、それ以外の帯域の解像度や表現力が劣っているというわけでもありません。むしろかなり高い音域までしっかりでており、このヘッドフォンに変えてからというものミックス時にリバーブの粒まで見えるようになりました。

この高い再現性や表現力のおかげでほとんどのミックス作業をヘッドフォンのみで完結させてしまうことが可能になります

このことは、日本を代表するDJの一人『GONNO』さんも言及しています。

SMB-02をスタジオでのモニターヘッドフォンとして使用してか ら圧倒的に楽曲制作のスピードが上がりました。 ミックスで音のバランスを迷うことがほぼ無くなったということです。全帯域、音の速さ、 大きさが本当によくモニタリングできます。 極論ですがこのヘッドフォンだけでミックスダウンできるほどです 。



『PHONON』を愛用するアーティストやエンジニア

PHONONを愛用する人は日本人のみならず海外にも多く存在し、僕も個人的に大好きな『Innervisions』というレーベルの『Dixon』『Ame』などもスタジオ、DJの現場問わず愛用しています。

さらに3度のグラミー賞受賞経験を持つ『Tom Load-Alge』もPHONONを使っていると言います。

長年私はSONYのMDR-7506を信頼し頼ってきました、PHONONのSMB-02を紹介されるまではね。PHONONヘッドフォンはMDR-7506では欠落していたオーディオをリアリスティックに捉えている。

 まとめ

ここまで散々良いことばかり書いてきたこの『PHONON SMB-02』ですが、お値段は通常のモニターヘッドフォンより1,2万円高いです。

先ほどの『Tom Lord-Alge』のインタビューに出てきたSONYのスタジオ定番モニター『MDR-7506』は1万円を切りますが、『PHONON SMB-02』は3万円近くします。

僕はどちらのヘッドフォンも視聴したことがありますが、正直SONYのヘッドフォンも定番と言われるだけあって出音は悪くないです。これに信頼をおいているエンジニアの方もたくさん見てきました。

しかしひとたび『PHONON SMB-02』を聴いてしまうと、他には戻れないような魅力がこのヘッドフォンにはあります。

DTMを始めるにあたって良い機材を揃えて最短で上達したいという方、いま使っているヘッドフォンよりさらにワンランク上のものが欲しいという方などはぜひ購入を検討してみましょう。

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