ハードウェア

【レビュー】なぜ「PHONON SMB-02」は最高のモニターヘッドフォンなのか?

こんにちは、スタジオ翁のIssey(@studiookina)です。

今日は、モニター用ヘッドフォンの中でも特におすすめの「PHONON SMB-02」を紹介します。

このヘッドフォンは数年前、ある人に貸してもらって初めて試したのですが、その時は本当に衝撃的で、次の休日すぐに楽器屋に買いに行ったことを覚えています。

でも、モニターヘッドフォンならSONYの「MDR-CD900ST」一択だよね〜。

確かに、レコーディングスタジオの定番と言えばこのヘッドフォンですが、日本のスタジオは30年前に発売されたヘッドフォンをいまだに使っているということですよね。

30年間、ヘッドフォンが進化していないなんて考えられないので、なんとなく定番だからといって、このヘッドフォンを選んでしまうのは危険です。

現在、どのモニターヘッドフォンを買おうか迷っているという人は、今の時代にもっとも信頼できるヘッドフォンのひとつである「PHONON SMB-02」の魅力を、今日はぜひ覚えて帰って下さい。

「PHONON SMB-02」は何が優れているのか

『PHONON』というブランドは、聞いたことがないという人がほとんどでしょう。

正直、知名度ではソニーやオーディオテクニカ、SHUREなどといったブランドには勝てません。

でも、知名度があまりないにも関わらず多くの海外アーティストやエンジニアに愛用されているのがこのヘッドフォン『PHONON SMB-02』です。

そしてこの『PHONON』は日本発のブランドです。

存在感のある低音

まず、このヘッドフォンを視聴してみて感じるのは存在感のある低域ですね。

ここでのポイントは、単に低音ブリブリでブーミーだということではなく、スタジオ用モニターヘッドフォンの定番「MDR-CD900ST」でも再現できないほどの超低域、クラブで聴くと地鳴りのように聴こえるあの音が、このヘッドフォンだと体感できるということ。

これはクラブミュージックを作る上で、めちゃくちゃ重要です。

自宅のスピーカーでこの低音を再現しようとすると「サブウーファー」を導入しなければならず、木造のしょぼい家にウーファーを組み込んでも、振動で建物まるごと揺れて近所から苦情がくること間違いなし!

特に、低域が重要な役割を持つ「テクノ」「ハウス」「ヒップホップ」などの音楽の制作者にとって、これはすごく大切な要素です。

スピーカーを不要にしてしまうほどの解像度の高さ

低音が出ているからといって、それ以外の帯域の解像度や表現力が劣っているというわけでもありません。むしろかなり高い音域までしっかりでており、このヘッドフォンに変えてからというものミックス時にリバーブの粒まで見えるようになりました

この高い再現性や表現力のおかげで、ほとんどのミックス作業をヘッドフォンのみで完結させてしまうことが可能になります

日本を代表するDJ/プロデューサーである『GONNO』さんも、インタビューでこのことについて触れていますね。

SMB-02をスタジオでのモニターヘッドフォンとして使用してか ら圧倒的に楽曲制作のスピードが上がりました。 ミックスで音のバランスを迷うことがほぼ無くなったということです。全帯域、音の速さ、 大きさが本当によくモニタリングできます。 極論ですがこのヘッドフォンだけでミックスダウンできるほどです 。

実際、このヘッドフォンがあれば「スピーカーはもう必要ない!」とまではいきませんが、ヘッドフォンだけでミックスしても、ある程度しっかりと全体のバランスを整えることができます。

僕自身もこのヘッドフォンがあることで、ミキシングがものすごく楽になったことは間違いありません。

初心者はまず「良いヘッドフォン」を手に入れるべき

初心者はスピーカーにお金をかけるより、まず良いヘッドフォンにお金をかける方が、圧倒的にコスパが良いです。

これにはいくつか理由があって・・・

ヘッドフォンはスピーカーに比べ、定位が分かりにくかったり耳が疲れるといったデメリットもありますが、メリットとしては音が部屋の構造やスピーカーの位置に左右されない、音を細部まで聴くことができるといったことなどが挙げられます。

よく言われるのがスピーカーを使って曲の全体像をつくり、ヘッドフォンで細部の微調整を行うというもの。ヘッドフォンは虫眼鏡のような役割だという意見ですね。

スピーカーを使った制作やミキシングが一番理想的なんですが、やっぱり日本の住環境や音楽制作を始めたばかりの人のお財布事情を考えると、吸音材を貼ったり高価なスピーカーを購入したりと、理想の音を得るためにはたくさんの障害が出てきます

一方、スピーカーに比べてヘッドフォンは、コストがかからずリスニング環境にも左右されないので、お金をかけずに正確なリスニング環境を手に入れたいのなら、はじめのうちから信頼できるヘッドフォンを購入することはものすごく重要になってくるというわけですね。

「PHONON SMB-02」を愛用するアーティストやエンジニア

PHONONを愛用する人は日本人だけでなく海外にも多く存在し、僕も個人的に大好きな『Innervisions』というレーベルの『Dixon』『Ame』などもスタジオ、DJの現場問わず愛用しているようです。

 

さらに3度のグラミー賞受賞経験を持つ『Tom Load-Alge』もPHONONを使っていると言います。

長年私はSONYのMDR-7506を信頼し頼ってきました、PHONONのSMB-02を紹介されるまではね。PHONONヘッドフォンはMDR-7506では欠落していたオーディオをリアリスティックに捉えている。

この「MDR-7506」というのは、SONYの大定番スタジオモニター「MDR-CD900ST」と同じくモニター用としてよく使われているヘッドフォンですが、彼のような世界的なエンジニアがこういう発言をしているのを見ても、どれだけPHONONが信頼できるヘッドフォンなのか一目瞭然だと思います。

なんでこのヘッドフォンが日本で流行っていないのか、本当に不思議です・・・

なぜ「PHONON SMB-02」は最高のモニターヘッドフォンなのか? | まとめ

ここまで散々良いことばかり書いてきたこの『PHONON SMB-02』ですが、お値段は通常のモニターヘッドフォンより1,2万円高いです。

先ほどの『Tom Lord-Alge』のインタビューに出てきたSONYのスタジオ定番モニター『MDR-7506』は1万円を切りますが、『PHONON SMB-02』は3万円近くします。

僕は「MDR-7506」も視聴したことがありますが、正直SONYのヘッドフォンも定番と言われるだけあって出音は悪くないです。これに信頼をおいているエンジニアの方も本当にたくさん見てきました。

でも、一度『PHONON SMB-02』を聴いてしまうと、他には戻れないような魅力が確実にこのヘッドフォンにはあります

DTMを始めるにあたって良い機材を揃えて最短で上達したいという人、いま使っているヘッドフォンよりさらにワンランク上のものが欲しいという人は、ぜひ購入を検討してみて下さい。

⬆目次に戻る

0