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【レビュー】TASCAM「SERIES 102i」| ライブ配信にも対応したオーディオインターフェース

TASCAM「SERIES 102i」は2019年に発売された、比較的新しいオーディオインターフェースです。

以前、販売されていたオーディオインターフェース「US-2×2」とよく似ていますが、192kHzの高サンプルレートに対応したり、エフェクト処理などのためのDSP回路を内蔵したりと、かなりの進化を遂げているようですね。

参考: TASCAM「US-2×2」- サウンドハウス

DTM初心者はもちろん、「これから本格的にDTMに取り組みたい人」向けのオーディオインターフェースと言えるでしょう。

 

今回は、自宅でTASCAM「SERIES 102i」のサウンドや各機能を試してみたので、その感想などもふまえつつ、製品レビューをしていきたいと思います。

レビューのため、ティアックさんから製品をお借りしています。

TASCAM「SERIES 102i」の基本機能

まずは、基本的な機能から紹介していきましょう。

・クリアで自然な音質、超低ノイズultra-HDDAマイクプリアンプを2系統搭載
・低ノイズの録音環境を実現するハイスペック入力オーディオ回路
・最大24bit/192kHzオーディオフォーマットに対応
・ゼロモニタリングを可能にするダイレクトモニター搭載
・Windows OS, macOS, iOS機器に対応(UAC 2.0に対応)
・豊富なバンドルソフトウェア
・DSPフルモジュールミキサー、入出力ルーティング機能、TASCAMオリジナルリバーブ搭載
・S/MUX光入力端子により8入力(最大10入力)へ拡張可能

出典: SERIES 102i – TASCAM

入力端子は「XLR」と「フォン」のどちらも使用でき、48Vファンタム電源にも対応しているのでコンデンサーマイクを使った録音も可能です。

すぐ隣にあるスイッチで、楽器入力やファンタム電源の切り替えが簡単にできるのも良いですね。

さらに専用のミキサーソフトを使うことで、EQ, コンプ, リバーブなどの細かい設定を行うこともできます。

翁
付属の「T-RackS」や「iZotope Neutron」を使えば、さらにクオリティの高いミキシングやマスタリングが可能になるぞ。

実際に録音してみましたが、低ノイズかつ、ダイレクトモニタリング対応ということもあって、かなり快適に録音できました。

その他、光入力によるインプットチャンネルの拡張ができたり、iPhoneやiPadとの接続にも対応していたりと、豊富な機能が揃っています。

TASCAM「SERIES 102i」を使う3つのメリット

次に、TASCAM「SERIES 102i」を使うメリットを3つ紹介していきます。

1. 専用のミキサーソフトでEQやコンプ, リバーブを調整

SERIES 102iには、「TASCAM SERIES Settings Panel」という専用のミキサーソフトが付いています。

TASCAM SERIES Settings Panel

これにより、各チャンネルにエフェクトをかけたり、入出力のルーティング設定を行うことができます。

低価格帯のオーディオインターフェースだと、こういった専用のミキサーソフトがついていないこともあるので、コンプやリバーブなどをかけ録りしたり視覚的にチャンネル情報を把握できるのは嬉しいですね。

2. 無料でiZotopeやIK Multimediaなどのプラグインが付属

これはかなり豪華な特典ですねー。

オーディオインターフェースを購入すると、数万円相当のプラグインが無料で付いてきます。

対象となるプラグインは、以下の通り。

・Steinberg Cubase LE
・iZotope Neutron 3 Elements
・IK Multimedia AmpliTube TASCAM Edition
・IK Multimedia T-RACS TASCAM Editon

定番DAW「Cubase」のコンパクト版である「Cubase LE」があれば、すぐにパソコン上で音楽制作や録音環境を整えることができます。

さらに、AmpliTubeを使ってパソコン上でギターアンプを再現したり、iZotope「Neutron」を使えば話題のAIによるミキシングができたりと、新しくプラグインを購入しなくても音楽制作が楽しくなるプラグインが満載なんですね。

個人的には、iZotope「Neutron 3」がついているのは最高。

AIを使ったミキシングやマスタリングは年々進化しているので、ぜひ体感してもらいたいです。

3. iPhoneやiPadを使ったライブ配信にも対応

最近は、ライブ配信をiPhoneなどで手軽に行いたいという需要も増えてきているように思います。

ところが、スマホのみの配信だと、音質や機能面でかなり制限されてしまいますよね・・・

このようなiPhone/iPad対応オーディオインターフェースを使うことで、クオリティの高いDJ配信やマイクを使った配信ができるようになります。

iPhone(iPad)とオーディオインターフェースを繋ぐ「Lightning – USB(タイプB)」の変換ケーブルが必要になりますが、これから本格的にライブ配信を行いたい人は、このようなスマホ対応のオーディオインターフェースを検討してみるのが良いでしょう。

TASCAM「SERIES 102i」の使い方

ここでは、SERIES 102iの基本的な使い方を紹介します。

音量や入力の切り替えは、オーディオインターフェースのフロント部分で行えるようになっています。

左半分で「インプット」、右半分で「アウトプット」を調整できます。

まず、インプットで重要なのは「入力切り替え」スイッチですね。

・INST: ギターやベース
・MIC/LINE: マイク、楽器全般
・+48V: コンデンサーマイク

この3つの入力は、上記のように、接続する楽器などによって使い分けるようにしましょう。

 

次にアウトプットですが、少し難しいのは「MONITOR BALANCE」というノブだと思います。

これは「INPUT」と「COMPUTER」とにわかれていて、

「INPUT」→ インプットに入力された音を直接聴く(ダイレクトモニタリング)

「COMPUTER」→ 入力された音がパソコンで処理されたあとの音を聴く

という風になっています。

オーディオインターフェースによっては、ダイレクトモニタリングというボタンがついていることもありますが、SERIES 102iはノブによってこれらを調整できるようになっていますね。

 

これら2つの使い分けですが・・・

パソコンで処理された音はどうしても遅延が生じてしまうので、「楽器を演奏している音をリアルタイムで聴きたい時」は、INPUT(ダイレクトモニタリング)を選びます。

EQ, コンプ, リバーブプラグインといった「パソコン内で処理された後の音を聴きたい時」は、COMPUTERを選んでモニターするようにしましょう。

TASCAM「SERIES 102i」のよくある質問

最後に、SERIES 102iに関するよくある質問について見ていきます。

ドライバは必要?

ドライバが必要なのは、Windowsのみです。

Macユーザーなら接続してすぐに使うことができますが、Windowsユーザーはこちらのページからドライバをダウンロードして使用しましょう。

ループバック機能はついている?

ネット配信などで活躍するループバック機能ですが、残念ながらSERIES 102iにはついていません。

ループバック機能を求めるなら、同じTASCAMから販売されている「MiNiSTUDIO CREATOR US-42」を購入するとよいでしょう。

こちらはネット配信に特化したオーディオインターフェースで、手ごろなお値段で購入できますよ。

ぶっちゃけ音はどうなの?

自宅のスピーカーでSEIRIES 102iの音を聴いてみましたが、音全体がけっこう前に出てくる感じで迫力があり、かつ引き締まったサウンドだなと感じました。

ダンスミュージックなどの音楽なら、かなり快適に聴けると思います。

OPTICAL IN(S/MUX光入力端子)って何?

これは、インプットを拡張するための端子です。

「SERIES 8p Dyna」という専用の機材でインプットを拡張できますが、ADAT方式にも対応しているので、これ以外のマイクプリを使うこともできます。

 

以前書いた、「Apollo Twinのインプットを10chに増やす方法」という記事でも、ADAT拡張用プリアンプを紹介しているので、興味がある人はこちらも見てみてください。

参考: Apollo Twin MKⅡのインプットを10chまで増やす方法 – ADATを使ったオーディオインターフェイスの増設 – スタジオ翁

TASCAM「SERIES 102i」| ライブ配信にも対応したオーディオインターフェース | まとめ

TASCAM「SERIES102i」は、特に不便な点もなく、はじめての人にも使いやすいオーディオインターフェースです。

スマホでネット配信したり、内蔵のコンプやリバーブを使ってかけ録りしたいという人に特におすすめですよ。

この記事が、みなさんのお役に立てば嬉しいです😃

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