音響知識を深めたいならd&bのセミナーに行くべし。その充実の内容と感想

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音響知識を深めたいならd&bのセミナーに行くべし。その充実の内容とは

先日、d&bというオーディオメーカーが定期的に開催している音響セミナーに参加してきました。

d&bは音響の世界では割と名の知れたメーカーでして、そのサウンドシステムはニューヨークのカーネギーホールやシドニーのオペラハウスなど数々の名だたるホールなどに導入されています

そのセミナーの内容が単にd&bの製品の使い方を学ぶいうだけでなく、音の知識を深めるためのとても充実した内容のセミナーだったので今回ご紹介しようと思います。



どんなことを学ぶのか

3日間のセミナーですが1日目は「d&basics」という講座で、音の基本的な原理やスピーカーの仕組み、簡単な音響心理学などを学びます

2,3日目にはワークショップ形式でパソコンを使ってd&bのシステムについて学びます。d&bが提供しているシュミレーションソフト「ArrayCalc」などを使って、会場の大きさや構造に合わせたシステムの導入方法が理解できるようになります。

こちらはより実践的な内容なので、実際現場でd&bの製品を使っている、もしくは導入を考えている方向けのセミナーになります。

個人的にオススメしたいのは1日目の「d&basics」セミナーです。

基礎的な音響の知識が学べるので、d&b以外のスピーカーを使用する時にも役に立ちますし、音の実験やサラウンドシステムの体験などもあり受講者を飽きさせない内容となっています。

どんな人に向いているのか

d&bの音響セミナーはこんな人に向いています。

向いている人

・専門知識があまりなく、今までなんとなく音響の仕事をしてきたという人

・学生だけど音の知識をより深めたいという人

・音の原理を科学的な根拠に基づいて理解したいという人

・d&bの製品やソフトに興味がある、導入を考えているという人


あまり専門知識がなくても学べる内容となっていますが、「周波数って何?聞いたことない。」という方は受講してもよく分からないかもしれません。



その充実の内容をちょこっと紹介

初日の「d&basics」の内容を少し振り返ってみましょう。

1日の終わりにスピーカーの聴き比べを行いますが、そこまではみっちり音について学びます。

セミナーの内容

・d&bの歴史と音へのこだわり

・スピーカーの設計について

・音とは?位相とは?基本的な音の原理

・音同士の干渉とは

・人間の耳の特性

・空気吸音や音の反射の仕組み

・指向性サブウーファーの仕組みと実験


とても充実した内容で、実験なども交えた親しみやすい雰囲気の中、様々な内容の講義が行われます。

これらの内容に興味を持った方は、ぜひ足を運んでみましょう。

受講期間はいつ?

2018年頃までは月に一度開催されていたようですが、最近は減ってきているようです。

2019年現在で2,3ヶ月に一度くらいの割合で開催されているように思います。



料金はいくら?

料金は無料です。

無料どころかお昼ごはんまで付いてきて、この充実の内容です。

d&bならではのノベルティがもらえるのも魅力のひとつですよ。

開催場所はどこ?

横浜の少し外れたところにある本社に、セミナー会場があります。

新宿からならバスと電車を使って1時間ちょっと、横浜駅からなら40〜50分で行けます。

まとめ

音響の仕事をしている方は、必ずしも専門学校を出たり専門的な勉強をしてきた人ばかりではないはずです。

音響のお仕事には数学や電気の知識が求められることがありますが、一から学ぶのは面倒だという方もいることでしょう。

そんな方はこのセミナーで基礎的な部分を理解するだけでも学びが広がるでしょうし、今から本格的に音響のお仕事に関わりたいという方にとってもとても有意義なものになるでしょう。

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