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あなたがベルグハインに入れない7つの理由【ベルリン】

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今日は、ドイツのベルリンにある超有名なクラブ「Berghain(ベルグハイン)」についてご紹介しましょう。

この記事を読めば、これらのことが分かります。

  • ベルグハインに入場する確率を上げる方法
  • 営業時間やイベントの予定
  • ベルグハインの内部はどんな雰囲気なのか
  • どんな音楽が流れているのか
  • 日本人のDJやお客さんはいるのか?危なくないか?

ベルグハインは世界一入るのが難しいクラブと言われていて、ネット上にもたくさんの憶測が流れていますが、どうすれば確実に入場できるかというのは実ははっきりしていません。

ひとたび入ってしまえばパリピがウェイウェイ騒いでいるだけの「クラブ」という価値観を根底からひっくり返される体験ができるということで、ベルリンを訪れる多くの日本人もトライしていますが、2時間近く並んでも「バウンサー」と呼ばれる選別人にサラッと追い返されてしまう人も多いようです。

ただ、入場に関してはいろんな人がトライしていく中で、ある程度共通の法則が見つかっています。

日本の情報だけでは物足りないので、海外サイトで紹介されている情報も参考にしてまとめてみました。

僕は仕事柄たくさんのベルグハインのレジデントDJと関わってきましたが、残念ながらまだ一度もベルグハインを訪れたことはありません。

これだけクラブに関わる仕事をしているのに「実際に行ってみたらすぐ追い返されてしまった」という恥ずかしいことにならないよう、自分への戒めとしても「どうすればベルグハインに入れる確率をグッと高められるのか」という情報をしっかりまとめました。

クラブのスケジュールやどんな音楽が流れているのか, 内部はどうなっているのかなど、ベルグハインを120%楽しむための情報もまとめたので合わせてご覧ください。

あなたがBerghain(ベルグハイン)に入れない7つの理由

ベルグハインには「バウンサー」と呼ばれる選別人がいるのですが、中でも有名なのは「Sven Marquardt」という全身タトゥーのこの男でしょう。

BERGHAIN BOUNCER SVEN MARQUARDT PHOTOGRAPHS FOR HUGO BOSS – edmsauce

ベルグハインのバウンサーというのはとても有名で、ドキュメンタリー映画にもなっているほどです。

こちらは、その映画のトレイラーですね。

ベルグハインはもともとゲイクラブというルーツがあり、昔から来ているお客さんが不快な空間にならないようにするため、またこのクラブの文化や価値観を守るための選別人として「バウンサー」が存在しています。

入場に関する明確なルールはなく主観的な判断だということをバウンサー本人は言っていますが、ベルグハインによく行くという人にとってはある程度の基準やどんな人が入りやすいかという傾向が存在しているようなので、それらを順にみていきましょう。

1. 出演するDJの名前を知らない

これは確実に知っておくべきです。

ベルグハインはその伝統的な音楽文化が国に認められるほど、真の音楽好きが集まる場所として知られています。

参考: 「世界一のクラブ」と呼び声の高いBerghain(ベルグハイン)が文化的施設として認定される – GIZMODE

バウンサーからの質問も「今日は何人で来たのか?」に続いてよく聞かれる質問なので、これは答えられるようにしておきましょう。

ドイツで有名なテクノアーティストについて少し予習しておくと、なお良いですね。

参考アーティスト: Chris Liebling, Paul Van Dyk, Ricardo Villalobos, Ellen Allien

2. 大勢で入場しようとしている

ベルグハインは、大勢でなく一人で行くのが一番入りやすい方法だと言われています。

これは本当に音楽が好きで来ているのか、ただ大勢で騒ぎたいだけなのかということをチェックするためだと思われます。

なので絶対に大人数で行くと入れないというわけではありませんが、あなたがよっぽどの玄人感を出していない限り、多くても4人を超えないようにするのが良いでしょう。

3. 入場前に酒やドラッグをキメている

ドラッグはもちろんのこと、ベルグハインに入る前にお酒をたくさん飲むのはあまりおすすめできません。

バウンサーは、明らかにお酒に酔っている人をはじく傾向があるからです。

ちなみにクラブ内ではお酒を飲むことができますので、楽しむのは入場してからにしましょう。

4. 着飾りすぎたファッション

服装に関してのウワサは割とバラバラで、黒で統一するのがいいというネット上の意見もある一方、他の人より目立つ格好が良いというウワサもあります。

実際に入場前に並んでいる写真を見ると黒で統一している人が結構多いのですが、中に入ってしまえば白で統一しているというカップルや派手な服装をしている人もいるようです。

要は背伸びせずに自分らしさを表現できていれば、たとえ派手な服装でもOK、「こいつ普段からこの格好はしてないな」と思われればアウトということみたいです。

中に入ってしまえば音楽好きなら10時間以上も滞在する場所なので、シンプルで動きやすい服装は、バウンサーの目に音楽好きとして好印象に映るかもしれません。

どんな服装がいいのか分からないという人は、暗めのシンプルな服装でのぞみましょう。

ちなみにバウンサーのSven Marquardtは「ボートシューズ(デッキシューズ)」を一度も履いたことがないと言っています。

ボートシューズだと入れないという情報はありませんが、少しでも入る確率を上げたいならこの手の靴は控えたほうが良さそうです。笑

5. 写真をとりまくっている

ベルグハインでは、写真を撮ることが禁止されています。

携帯電話は中に持ち込めますが、列に並んでいる最中でも写真を撮っていると最悪つまみ出されてしまう可能性もあるため注意しましょう。

6. 入場前から興奮しすぎている

大人数だと入りにくいということでしたが、ワイワイ騒ぐ観光客はバウンサーにとってあまり好ましいものではありません。

ベルグハインで列に並ぶ時は「しゃべらない」「笑わない」「ふざけない」ことが大切です。

冗談のような本当の話です。

クラブという楽しい場所に今から行くのになんで?とも感じますが、ひとたび中に入ってしまえば楽園が待っています。

楽しい気持ちをグッとこらえて、バウンサーに対するリスペクトを見せましょう。

7. あなたの年齢が若すぎる

クラブといえば若い人が行くイメージですが、ベルグハインの常連客の平均年齢は35歳ほどです。

そしてあなたやグループの年齢が若すぎると、実際ベルグハインに入れる確率はグッと下がってしまいます。

若すぎると入れないというのはビックリですよね。

バウンサーは若者やピチピチの美女ばかりを入場させているのではなく、本当に音楽を楽しもうとしている人を入れているということが分かります。

グループに20代後半や35歳以上の人がいると入場できる確率も上がるようなので、もし可能であれば年長者と一緒に行くようにしましょう。

疑問1: ドイツ語で話す必要はあるの?

ドイツ語が話せないなら、英語でも大丈夫です。

日本語しか話せないのは論外ですが、英語での受け答えで入場までこぎつけることができます。

ただ入場に関して観光客は不利な傾向があるようなので、ドイツ語が少しでも話せるならドイツ語でのぞんだほうが良いでしょう。

疑問2: 何回でも挑戦できるの?

一度入場を断られたとしても、また挑戦することができます。

服装や態度を改めてみて、何度も挑戦してみましょう。

時間が経てばクラブのお客さんが減り、入りやすくなっている可能性もあります。

ベルグハイントレーナーを使って雰囲気を味わっておく

実際のベルグハインの映像を使った、入場を体験できるシミュレーションアプリがあります。笑

これはバウンサーが3つの質問をしてくるので、それらに適切に答えられると中に入ることができるというものです。

参考: Berghain Trainer

質問は毎回違うようなので、ベルグハインに行く前にこれで予行練習しておけば当日緊張することなくのぞめそうですね。

ここまで見てきて観光客は現地の人に比べて入場が難しいということが見えてきましたが、なぜ不利なのかといえば、落ち着きがなく自分に合った場所ではないのではないかという気持ちが態度に出てしまうからだと言われています。

音楽好きでもないのに、ただ騒ぎたいという理由だけでやってきてお店の秩序を乱すような人も入場はちょっと難しそうですね。

しかし、ここまでご紹介した7つのことを心に留めておけば、全く何も知らずに行く人よりはかなり有利になるでしょう

当日は、落ち着いてバウンサーとの会話にのぞんで下さい。

Berghain(ベルグハイン)はドラッグだらけで危険?内部の様子は?

無事ベルグハインに入れたとして、いったい中はどうなっているのでしょうか?

このクラブはもともと発電所だった建物を改修して作られており、天井30mの全面コンクリートで1,500人ほどのキャパシティがあります。

またゲイクラブとして始まったベルグハインには、今でもゲイの文化が残っていてそのことは中に入れば一瞬で理解できるでしょう。(なぜ一瞬で理解できるのかは、入ってからのお楽しみです)

ドラッグに関しては様々なウワサを聞きますが、この動画を観ればベルグハインに限らず、ベルリンでは日本よりもドラッグが人々の身近にあることが分かりますね。

もちろんこの動画に登場するドラッグは、日本では違法です。

日本人である僕たちは、合法ドラッグである「アルコール」のみを楽しみましょう。

さてベルグハインは、日本のクラブよりもはるかに怪しくアンダーグラウンド感あふれる場所なので「興味あるけどなんか怖そうだから行きたくない」という人も結構いるのではないでしょうか

クラブなんてタダでさえ怖くて行きたくないのに、わざわざベルリンにまで行ってそんな危険を冒したくないという人は、この人のブログを見れば考えが変わるかもしれません。

参考: ■今週のChordは “旅を、やめない。~音楽をめぐる旅・ヨーロッパ陸路篇~” – Yuming Chord

これはユーミンこと「松任谷由実」さんが、初めてベルグハインを訪れた時のブログです。

ブログではこんな言葉を綴っていますね。

そして、その対極の音楽シーン、ドイツといえばテクノ!ベルリンの、というより世界のクラブシーンの中で最もホットな「ベルクハイン(Berghain)」、潜入してきました。クラバーなら誰もが一度は巡礼したい、と恋焦がれる伝説のスポットです。まさに!究極の楽園、でした。そんなわけで、「ベルクハイン」体験で“すごいぞ、テクノ!”という気分を味わって、ケルン、そしてパリへの移動中はこのアーティストの曲を聴きまくりました。

なんと、あの国民的歌手であるユーミンがベルグハインを体感していたんですね。

「怪しさ」とは対極にいる松任谷由実さんがベルグハインの文化的価値を認め、実際に訪れていると聞くと、テクノミュージックに興味がない人ですら行きたくなってきませんか?

実際、僕がクラブ関係の仕事をしていて「ベルグハインは危険だから行かない方がいいよ」といった話は聞いたことがありませんし、もし一般人が行けないような危険な場所であるなら、先ほども紹介した通り、ドイツが国としてベルグハインの文化的価値を認めるはずがありませんよね。

「クラブ=怖い」というイメージを持っている人も、不注意によるスリや盗難ならあるかもしれませんが、身の危険を心配するほどではないと言えるでしょう。

Berghain(ベルグハイン)のスケジュールは?営業時間やイベントの予定をチェックする方法

イベントの予定をチェックする方法

ベルグハインに行きたいなら、営業時間やどんなアーティストがプレイしているのかをチェックする必要がありますね。

「Resident Adviser」はクラブを調べる上で、もっとも有力な情報源になります。

参考: Berghain | Panorama Bar – Resident Adviser

日本語にも対応しているので安心です。

ベルグハインの営業時間は?

営業時間は、このようになっています。

  • 日曜日:  24時間営業
  • 月曜日:  定休日
  • 火曜日:  定休日
  • 水曜日:  定休日
  • 木曜日:  22時00分~4時00分
  • 金曜日:  23時59分~9時00分
  • 土曜日:  23時59分~0時00分

火曜日は定休日と書いていますが、主にライブイベントが行われているようです。

日曜日は24時間営業とかなりアグレッシブな営業時間ですね。

チケットの料金は?事前購入はできるの?

チケットは、オンラインなどでも事前購入することができません。

そもそも入場できるか分からないのに、事前に購入しても意味がありませんよね。

前売りチケットを買わなくても、1人およそ16~18ユーロなので、日本円で2,000円程度と日本のクラブよりもかなり安いことが分かります。

チケットは、バウンサーに入場を許可されてから購入しましょう。

Berghain(ベルグハイン)はどんな音楽が流れてるの?日本人のDJやお客さんはいるのか?

ベルグハインには、主に二つのフロアがあります。

  • メインフロア: テクノ, ハードテクノ
  • パノラマバー: ソフトテクノ, ハウス

ベルグハインはテクノが中心ですが、パノラマバーではハウスやハウス寄りのテクノが流れています。

こういった音楽が好きな人は、ベルグハインに行っても楽しめるでしょう。

もっと派手でフェスのような音楽が好き, EDMのような分かりやすい音楽が好きだという人は、ベルグハインには向いていないかもしれませんね。

ベルグハインはとても有名なクラブなので日本人客もいますし、日本人DJも何人か出演しています。

「DJ Nobu」はベルグハインのレジデントDJ「Ben Klock」とも共演しているので、知っている人も多いかもしれません。

「Gonno」もたびたびパノラマバーでプレイしていますね。

ハウス好きなら知っている人も多いかもしれません。日本を代表するDJの一人です。

あなたがBerghain(ベルグハイン)に入れない7つの理由 | まとめ

いかがでしたでしょう。

ベルグハインに入場できる確率を高める方法から、このクラブに関するいろんな情報をまとめてみました。

ベルリンに行く機会があって気になっていたという人や、毎回ベルグハインに入れなくて困っているという人の参考になれば嬉しいです。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?