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AirPods Proをたった1日で返品した3つの理由

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先日、Appleの「AirPods Pro」を購入しました。

僕は「旧AirPods」を使って、電車でYouTubeやポッドキャストを聴いていたので、ノイズキャンセリング機能にはかなりの期待をしていたのですが・・・

その性能に満足できず、次の日にはAppleストアに返品してしまいました。笑

進化した音質, 強力なノイズキャンセリングに定評があり、いろんな人がおすすめしているAirPods Proですが、人によっては「まったく必要ない」「まだ買うべきではない」かもしれません

今日は、「AirPods Proをたった1日で返品してしまった理由」と「ノイズキャンセリングの危険性」についてお話しようと思います。

AirPods Proをたった1日で返品した3つの理由

AirPods Proを返品した理由は、大きく3つあります。

順にみていきましょう。

ノイズキャンセリングが強力すぎる

これが返品の大きな理由です。

僕の場合、ノイズキャンセリングが強すぎて耳がめちゃくちゃ痛くなってしまいました・・・

渋谷の人混みも宇宙のような静けさにしてしまう、超強力なノイズキャンセリングには正直かなりビックリしましたが、耳に悪影響があるならこれ以上は使えません。

イヤホンを外したあとも、数分は耳に違和感が残りましたね😭

「ノイズキャンセリング 危険」と検索すると、「必要な環境音まで聞こえなくなるから危ない」という記事しか出てこないですが、僕は本当の危険は別のところにあると思っています。

これは後ほど詳しく説明します。

カナル型ならノイズは十分に軽減される

AirPods Proは「カナル型」と呼ばれるタイプのイヤホンなので、実はノイズキャンセリングを使わなくても十分に満員電車のノイズをかき消してくれます。

イヤーピースを耳の中まで入れる「カナル型」イヤホン

あと、旧AirPodsは電車のノイズに負けないくらい音量を上げると、高音が耳に刺さって痛かったのですが、AirPods Proは音質が良くなって耳に刺さる音も軽減されたので、気持ちよく音量を上げられるようになりました。

電車でも、わりと快適に音声コンテンツ聴くことができます。

AirPods Pro Liteが出るという噂がある

ならば、「ノイズキャンセリング機能のないAirPods Pro」が最強だなと思っていたら、そんな新しいAirPodsが発売されるというウワサがあるみたいですね。

「AirPods Pro Lite」と呼ばれていますが、どうやら発売は2020〜2021年になるようです。

ノイズキャンセリング無しなら、AirPods Proよりは安くなるでしょう。

カナル型で遮音性しゃおんせいが良くなり音質もアップするなら、今持っている旧AirPodsから買い換える価値も十分にあります。

「AirPods Proには興味あるけど、ノイズキャンセリングはいらない!」という人は、もう少し購入を待った方が良いかもしれません。

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とはいえ…Airpods Proのよかったところ

さて、たった1日でAirPods Pro返品してしまったわけですが、もちろん良かったところもあります。

ここでは、1日だけ使ってみて感じたAirPods Proのメリットを3つ挙げてみます。

Apple製品との連携の良さ

Apple製品との連携の良さは、iPhoneやMacを持っている人にとって、大きなメリットだと思います。

Bluetoothイヤホンは、製品によって接続が不安定だったり繋がりにくかったりするのですが、「Apple製品 + Appleのイヤホン」に勝る組み合わせはありません。

この接続の安定感はもちろん、iPhoneで電池残量や接続状況を確認したり、細かい設定ができるのもApple製品と連携する大きなメリットですね。

音質向上

音質は、旧AirPodsよりも確実にアップしています。

旧型のようなシャリシャリした荒い高域はなくなり、奥行きのある上品な音に仕上がりましたね。

正直なところ、音質には全然期待していなかったのですが、思ったよりも進化していてビックリしました。

イコライザー機能はもちろん、自分の心地よいサウンドに調整してくれる「ヘッドフォン調整」もなかなか使える機能だと思います。

外部音取り込みモード

AirPods Proは想像以上に遮音性しゃおんせいがあるので、店員さんの声などがかなり聴き取りづらいです。

そんな時に、この外部音取り込みモードがあると、イヤホンをしながら周囲の音が確認できるのでとても助かりますね。

ノイズキャンセリングが危険な本当の理由

ノイズキャンセリング機能はAirPods Proの一番の魅力ですが、僕は不快感を通り越して「あっ、耳が悪くなりそうだな」と思ったので、すぐに使用をやめました。

その危険性について解説したいと思います。

これはネットで探しても1つも情報が見つからなかったので、僕の勝手な予想ですが・・・

共感してくれる人がいれば嬉しいです。

大都会の雑音も一瞬でかき消してくれる強力なノイズキャンセリング機能ですが、これってどういう仕組みか知っていますか?

まず音には、「位相反転させた音を、もとの音にぶつけると消えてしまう」という性質があります。

あんまり意味がわからないですよね。

詳しくは説明しませんが、要するにノイズキャンセリングの仕組みは・・・

1. AirPods Proのマイクで周囲の雑音を拾う

2. 拾った雑音をデジタル技術によってクルッと位相反転させる

3. 反転させた音をイヤホンで再生する

4. すると雑音が消えたように感じる

という風になっています。

ここで大事なのは、

周囲の雑音が消えたように感じますが、実はイヤホンから(反転した)雑音が再生されているということ。

マイクで録音したことがある人はわかると思いますが、雑音って低音成分が多いんですよ。

風の音とか電車の音は、「ボー」とか「ゴー」という低音ですね。

その低音がイヤホンからずっと再生されている、特に電車みたいな雑音が多い場所では、その雑音をかき消そうと、さらに大音量で再生されることになる・・・

つまり、周囲の雑音がキャンセリングされているように聞こえますが、実は、耳はめちゃくちゃ大きな低音を浴びているということになります。

この感じ、どこかで聴いたことあるなーと思ったら「クラブ」でした。

僕はクラブで音響をしているのですが、この超低域は不快すぎて毎回カットしているので、クラブに遊びにくるお客さんが、大音量でこの帯域を聴くことはあまりありません。

この低音域は「音」というより「振動」に近いですが、この手の低音をずっと聴いていると、AirPods Proのノイズキャンセリング機能を使ったあとと同じような(耳が麻痺した)感覚が残ります。笑

この状態は、数分経てばもとに戻りますが、耳に良くないのは言うまでもありません。

僕がノイズキャンセリングで耳が悪くなると感じているのは、このような理由からです。

AirPods Pro Lite(仮)が出たらすぐに買う

先ほども言いましたが、ノイズキャンセリングがないAirPods Proがあれば最強です。

AirPods Proの音質はめちゃくちゃ良いというわけではありませんが、Apple製品との親和性を考えると悪い選択肢ではないでしょう。

それに、僕はEarPodsの時からAppleイヤホンの音質に慣れているので、他のメーカーのものを選ぶ気にもなれないのです・・・

ええ、すっかりApple信者です。

いつ発売されるのかはわかりませんが、期待通りのAirPodsが販売されれば、購入しようと思っています😏

AirPods Proをたった1日で返品した3つの理由 | まとめ

なんだかんだで、ノイズキャンセリング以外の部分には満足していたので、新しいAirPods Proの発売は今からとても楽しみです。

ノイズキャンセリングも「人によっては慣れる」もしくは「あまり不快感を感じない」そうなので、そういった人は使ってみても良いかもしれません。

Apple製品は14日間のお試し期間があるので、郵送でいつでも返品ができます。

気になった人は、とりあえず買って試してみるってのもアリかもしれませんね🙂

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?