プラグイン

D16 Group「Decimort 2」を解説 | これ以上ないほど高品質なビットクラッシャー

今日は「Decimort 2」という、D16 Groupからリリースされているビットクラッシャープラグインを紹介します。

Decimort 2 – D16 Group

Decimort 2は高品質なビットクラッシャーであり、歴代の名サンプラー「ASR-10」などのクラシックサウンドを再現するためのツール。

Lo-Fiヒップホップを制作している人や、キレイすぎるソフトシンセの音色に「荒々しさ」や「ビンテージの質感」を加えたいという人はぜひチェックしてみてください。

それではさっそく、詳しい内容について見ていきましょう😃

D16 Group「Decimort 2」の特徴

Decimort 2のチュートリアル動画

Decimort 2は、ただのビットクラッシャーではなく、以下の2つの点で他のプラグインと大きく異なっています。

・音響的な響きを追求している

・ダウンサンプリング時に生じる「ひずみ」などを細かくコントロールできる

実存するサンプラーやAD/DAコンバーターをもとに作られているので、DAW付属のビットクラッシャーに比べて、かなりリアルな響きを追求することができます。

さらにDecimort 2は、192kHzなどの高サンプリングレートで使用してもゆがみが発生しない仕組みや、マスタリング時にも使えるような工夫がなされているという徹底ぶり。

「ビットクラッシャーにそこまでこだわるのか…」と思ってしまうくらい、完全に玄人向けの製品となっています。

娘
なんか使うの難しそう…初心者には使えないのかな?
翁
いや。Decimort 2には初心者でも簡単に使えるよう、豊富なプリセットが入っているんじゃよ。

パラメーターを使って、「ジッター」や「アンチエイリアスフィルター」などの数値を細かく調整できる一方、プリセットもかなり豊富なので、難しいことは気にせず気に入った音色をサクッと選んで使用することもできます。

なので「難しいことはよくわからないよ…」という人でも、安心して高品質なビットクラッシャーエフェクトを楽しむことができますよ。

D16 Group「Decimort 2」の使い方

ここでは、Decimort 2の使い方を簡単に紹介します。

「PREAMP」や「DRY/WET」などの細かい機能をのぞくと、全部で3つのセクションに分けることができます。

1. QUANTIZER

2. RESAMPLER

3. FILTER

それぞれ、順に見ていきましょう。

QUANTIZER

DECIMORT2のQUANTIZER

QUANTIZER(クオンタイザー)セクションでは、サウンドのビット数を決定します。

まずは「RESOLUTION」を上下にドラッグして、ビット数を調整してみましょう。

「DITHERING」は、ビット数が下がる時に発生するノイズを防ぐためのもので、MAXにするとディザリングによって発生する機械的なノイズを、音楽的なノイズでマスクすることができます。

RESAMPLER

DECIMORT2のRESAMPLER

「RESAMPLER」セクションは、Decimort 2のメイン部分です。

真ん中の「FREQUENCY」ノブを下げて、リサンプリング周波数を決定しましょう。

CD音質の44.1kHzからノブを下げていくと、ビットクラッシャー特有の劣化と金属的なノイズが加わるのがわかるでしょう。

 

「JITTER」は、リサンプリング時に起こる「ばらつき」を調整します。

両サイドにある2つのフィルターは、リサンプリング時のエイリアスノイズ(折り返し雑音)を防ぐためのもの。

ここらへんはホームページに詳しい内容が載っているので、興味のある人は覗いてみると良いでしょう。

参考: Decimort 2 – Overview

FILTER

DECIMORT2のFILTER

最後に、シンプルなフィルター機能がついています。

ローパス・ハイパス・バンドパスなどから選ぶことができ、「Pre」「Post」を使って、リサンプリングの前にフィルターをかけるのか、後にかけるのかを選択することもできます。

D16 Group「Decimort 2」を使っているアーティスト

6:45からベースギターにDecimort 2を使用している

Decimort 2は、先日YouTubeで紹介したDisclosureのスタジオ動画にも登場しています。

彼はベースにDecimort 2をかけることで、音に存在感を出していますね。

他にも「Herobust」「Alan Walker」「San Holo」「Mat Zo」など、いろんなアーティストがこのプラグインを愛用しています。

参考: Decimort – Equipboard

D16 Group「Decimort 2」を解説 | まとめ

Decimort 2をお気に入りアナログシンセ「MS-20」に挿してみたのですが、わざとらしくないビンテージ感が付与されて、かなりいい感じでした。

最近ビンテージ感やテープの質感を出すためのプラグインをかなり多く見かけますが、その中でもDecimort 2はとても自然で心地よいビンテージ感を出してくれますね。

そしてD16 Groupですが、ここは数あるプラグインメーカーの中で、もっとも過小評価されているメーカーの1つだと思います。

Decimort 2以外にも優れたエフェクトやシンセをたくさんリリースしているので、気になった人はぜひチェックしてみてくださいね🙂

Decimort 2 – Plugin Boutique

⬆目次に戻る

この記事も読まれています