「週刊 スタジオ翁」ニュースレターの登録はこちら

マックでも使える素晴らしい無料ドラムマシンを7つ紹介する

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

<ニュースレター>
週刊「スタジオ翁」ニュースレター
メールで毎週届く!音楽制作やAIに関する情報、世界の音楽ニュースをご紹介。

<著書>
AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?
作曲AIに関する書籍をAmazonで出版しました。
アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。

今日はフリーで使えるVSTドラムマシンを見ていきます。

無料で使えるものはネット上でもいくつか紹介されていますが、サイトのリンクが切れていたり有料になってしまっているものもあるので、2020年現在でもダウンロードできるフリーのドラムマシンを紹介していこうと思います。

僕がMacユーザーということもあって、すべてMacに対応したプラグインを取り上げていますが、Windowsユーザーもダウンロード可能なので安心してくださいね。

今回いろんなフリープラグインを試してみましたが、「これが無料!?」と思うものもあれば「ひどい音だな…」と感じるプラグインもたくさんありました。

無料だとクオリティーが保証されておらんからのぉ。

なので僕が実際に使ってみて、「使いやすい」「音が良い」「制作のクオリティを損なわない」信頼できるドラムマシンを7つに厳選してみました。

無料だと有料版に比べてできることは限られてしまいますが、まずはフリープラグインでいろいろ試してみて、徐々に機材をアップデートしていくのが良いでしょう。

ではさっそく順に見ていきます。

Mega Drum Machines

Autodafe Mega Drum Machines plugin AU/VST Mac/Windows

このプラグインの特徴は、動画にも出てきますが豊富なプリセットの数です。

909や808という名作ドラムマシンはもちろん、ビンテージのドラムマシンを数多く再現しています。

個別に調整できるのは「パン」と「音量」のみですが、無料でこれだけのビンテージマシンのサウンドが使えるプラグインはなかなか見当たりませんね。

・ビンテージドラムの再現プリセットが豊富

・音の調整はボリュームくらいしかできない

・Windows/Mac対応

Mega Drum Machinesのダウンロードはこちら

BPB Cassette Drums

BPB Cassette Drums (Free Drum Machine VST/AU Plugins)

「TR-606」「TR-808」「TR-909」を再現したプラグイン。

シンプルで使いやすく、キックなどのサウンドにもパンチがあって素晴らしいです。

音量に加えて楽器別にリリース値が調整でき、サウンドの雰囲気も「クリーン」「ホット」「ウォーム」から選ぶことができます。ちなみに「ホット」を選択すると、テクノなどにも使そうな図太いキックになりますよ。

・Rolandの3つの歴史的名機を再現

・シンプルなデザインと音の良さが特徴

・Windows/Mac対応

BPB Cassette Drumのダウンロードはこちら

Drum Pro

StudioLinked – DRUM PRO VST (Free Drum Machine) Hip-Hop,Trap,EDM

この「Drum Pro」はジャンルごとのプリセットと使いやすいデザインで、個人的な総合評価No.1のフリードラムマシンです。

特別プリセットが多いとか、サンプルを個別に細かく調整できるという訳ではありませんが、難しいことは置いといて「とにかく曲を作ってみたい!」という人におすすめのプラグインですね。

音もしっかりしていて、無料のプラグインにありがちな安っぽいサウンドになってしまう心配もありません。

・ヒップホップ, トラップ, ハウス, テクノなどに使える幅広いプリセットが特徴

・使いやすく音も良いので、迷ったらまずはコレ

・Windows/Mac対応

Drum Proのダウンロードはこちら

Beat DRMR

パッドが画面のほぼ全てを占めていますが、意外にも「フィルター」「リバーブ」「LFO」などいろんなエフェクトが付いていて結構使えます。

かなり荒々しい音なので、激しめのエレクトロやテクノなどによく合うドラムマシンだと思います。

プリセット数も今回ご紹介する中で一番多いので、とりあえずいろんな種類の音色を試してみたいという人はこのプラグインを使ってみるとよいでしょう。

・プリセット数が豊富

・激しめのサウンドが中心

・Windows/Mac対応

Beat DRMRのダウンロードはこちら

Sitala

Free VST – Decomposer Sitala – Drum Sample Player

「Sitala」は、楽器ごとの音色の調整機能が特に優れています。

音程やトーン, コンプのかかり具合などを簡単に調整することができる上、手持ちのサンプル音源があればプラグインに追加することもできます。

「手持ちのサンプル音源なんて持ってないよ〜」という人でも大丈夫。

動画でも紹介されていますがこちらのサイトからなんと1,000個ものドラムサンプルをダウンロードすることができるので、これをプラグインに追加することで音作りの幅をかなり広げることができるようになります。

・外部サンプルの読み込みが可能

・音を個別に細かい調整ができる

・Windows/Mac対応

Sitalaのダウンロードはこちら

Groove BPB

Grooove BPB – Free Drum Sampler (VST/AU Plugin)

「Groove BPB」はフリープラグインとは思えないくらい多機能で、「サンプルを重ねる」「音程や長さを調整する」「LFOやフィルターを個別にかける」とコレ一つでいろんなことができます。

さらに、あらかじめ150種類のドラムサンプルが内蔵されていて、後から拡張することも可能。

シンプルな機能を求める人には向いていませんが、「無料でも音を調整して楽曲を作り込みたい!」という人におすすめです。

・最初から150種類のサンプルが内蔵されている

・細かい音の調整が可能

・Windows/Mac対応

Groove BPBのダウンロードはこちら

99Sounds Drum Machine

99Sounds Drum Machine DEMO (Free VST/AU Plugin)

「99Sounds Drum Machine」は、エレクトロやダンスミュージックで使えそうなシンプルなドラムマシンです。

シンプルなデザインで使い勝手がよくプリセットも12個のみに絞ってあるので、制作時も迷いが出にくいでしょう。(複雑すぎるプラグインだと制作の手が止まってしまうので、慣れないうちはこれくらいシンプルなものが良いかと)

・シンプルなインターフェースと音の良さが特徴

・Windows/Mac対応

99Sounds Drum Machineのダウンロードはこちら

マックでも使える無料のドラムマシン7選 | まとめ

今回いろいろフリーのドラムマシンプラグインを触ってみましたが、無料でもある程度の制作はできてしまうんですね。

無料は音が悪いというイメージがありましたが、そこまでのクオリティを求める人でなければ十分使えるなと感じました。

ただ、音を馴染ませるための細かい調整や操作性, 音の良さなどでいうと有料版にはどうしても勝てないというのも事実なので、もっと本格的にDTMをしたいなというタイミングで高機能なものを調べてみると良いでしょう。

まず、ある程度のクオリティのフリープラグインから始めたいという人は、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい\(^o^)/

<ニュースレター>
週刊「スタジオ翁」ニュースレター
メールで毎週届く!音楽制作やAIに関する情報、世界の音楽ニュースなどをご紹介。

<著書>
AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?
作曲AIに関する書籍をAmazonで出版しました。
アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。

この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?