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Soundtoys 「Tremolator」の特徴と使い方を解説!! あらゆる設定まで追い込めるトレモロプラグイン

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今日は、Soundtoysからトレモロ専用プラグイン「Tremolator」をご紹介します。

Tremolator – Soundtoys

トレモロとは、音量を周期的に上下させるエフェクターです。

Wurlitzer(ウーリッツァー)などのエレピやギターなどに使用されることが多く、音量を周期的に変化させるというシンプルなエフェクターですが、曲のテンポに同期させたりグルーブを与えたりすることで面白い効果を生み出すことができます。

ビブラートに近いですが、ビブラートは音量ではなくピッチ(音程)を周期的に変化させるエフェクターなので、ちょっと意味合いが違いますね。

エレキギターによく付いている手元のレバーのようなものは、弦のテンションを変えてピッチを変化させるものなのでトレモロではなくビブラートです。

ちなみにトレモロの効果はこんな感じ。

では早速、詳しく見ていきましょう。

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Soundtoys 「Tremolator」の特徴と使い方を解説!!

Tremolatorは、とてもシンプルで使いやすいプラグインです。

3つセクションが黒いパネルで分かれていて、一番左のパネルでトレモロの基本的な設定を行うことができます。

ここで取り扱うパラメーターは、以下の4つ

  • DEPTH – 入力音に対してどれくらいの量のトレモロをかけるか
  • GROOVE – エフェクトに与えるグルーブの種類と量を決める
  • FEEL – トレモロの周期を全体的に前後にずらす
  • ACCENT – エフェクトにかけるアクセントのタイプと量を決める

あとは「SHAPE」で、ビンテージモデリングを含む様々なプリセットを選んだり、「RHYTHM」でトレモロの周期を決めることができます。

プリセットごとに周期がどのように変化するのか知りたいという方は、「TWEAK」ボタンを押して詳細設定の画面を出し、波形を確認しながら設定すると、より理解が深まるでしょう。

もしこのプリセットの波形が気に入らなければ、自分で波形をエディットすることもできるのでいろんな実験をしてみてください。

詳細設定の画面では、Soundtoysプラグイン定番のサチュレーション設定やその他いろいろなモジュレーションの設定が行えるようになっています。

詳しい使い方は、公式マニュアルをチェックしてみましょう。

Tremolator – 公式マニュアル

Soundtoys 「Tremolator」の特徴と使い方を解説!! あらゆる設定まで追い込めるトレモロプラグイン | まとめ

Tremolatorは他のSoundtoysのプラグイン同様、プリセットが豊富です。

プリセットから選ぶのも良いですし、複雑なパラメーターはあまりないので自分でイチから調整してみるのも良いでしょう。

動画でもいくつか使い方が紹介されているので、そちらも参考にしてみて下さい。

Tremolator – Soundtoys

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?