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【厳選】ダンスミュージックに使える最高のドラムマシン7選

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先日こちらの記事「5万円以下で買えるおすすめのドラムマシン5選」で、初心者でも使えるコスパの高いドラムマシンを5つ紹介しました。

今回はハウスやテクノなどのダンスミュージックにおいて、「トップクオリティの楽曲を作りたい」というアーティストに向けて、最高のドラムマシンを厳選して7つご紹介していきます。

どれも初心者が買えるような値段ではありませんが、その「質」は確かなものばかり

今回の記事は、このような人におすすめです。

  • 定番のドラムマシンに飽き飽きしている
  • 値段は気にしない!とにかく質の高いドラムマシンが欲しい!
  • ライブで使える多機能のドラムマシンを探している
  • 海外プロデューサーがどんなドラムマシンを使っているのか知りたい

初心者の域を超えた「中級者」や、すでにいくつかのリリースを重ねている「上級者」は、今から紹介するドラムマシンを検討してみる価値があると思います。

では、さっそく順に見ていきましょう!

① Roland – TR-8S

Roland TR-8S

まずはドラムマシンの定番「TR-8」が、4年ぶりにパワーアップして帰ってきた「TR-8S」です。

「TR-8」には、基本的にTR-909やTR-808といった数種類の定番ドラムマシンの音色しか入っていなかったのですが、今回大幅にパワーアップした「TR-8S」にはさまざまなジャンルで使える「キット」が内蔵されているほか、シンセやボイスなどのサンプリング音源も加わりました

さらにサンプルを自分で新たに取り込んだり、パッドでベロシティ(音の強弱)に変化をつけられるようになったり・・・以前のバージョンに比べてかなり機能が充実していますね。

「TR-8は好きだけど、もっと多機能なドラムマシンが欲しい」「TR-909などの名機だけじゃなく、いろんなドラムの音を使って制作したい」という人におすすめです。

② Elektron – Analog Rytm MKⅡ

Elektron Analog Rytm mkⅡ

「Elektron」はテクノなどのダンスミュージックを作っている人にはお馴染みだと思います。

これ一台でできることはかなり多いので使いこなすまでに時間はかかるものの、使いこなせれば制作だけでなくライブなどでも強力な武器になるドラムマシンです。

僕は一時期、これを制作で使っていましたが「直感的」という言葉とは無縁の機材でした。笑

その代わり音のクオリティが高い上にかなり細かい音の調整までできる使いごたえのある製品なので、末永く使っていきたいという人には合っていると思いますね。

③ Dave Smith Instruments – Tempest

Dave Smith Tempest

坂本龍一などが愛用していることでも有名な「PROPHET 5」の開発者であるDave Stmithと、「Linn Drum」で知られるRoger Linnが開発にたずさわった極上のアナログドラムマシンです。

クラブでこのドラムマシンの音を何度も聴いたことがありますが、サウンドが独特で素晴らしいですね。

アナログだけでなくデジタルオシレーターも搭載しているので、シンセのようなエレクトロニック・サウンドを再現することも可能できますよ。

④ Moog – DFAM

これ「Moog Mother 32」と見た目がそっくりですが、パーカッションシンセとして販売されている「DFAM」という製品です。

セミモジュラーなので他の機器とつなげて音を出したり、使い方次第でいろんなことができます。

発売当時WIREDが「DFAM」の特集記事を組んでいたのですが、この記事を見た瞬間ひとめぼれしましたね。(買ってないけど)

参考: Moogの最新アナログシンセは、超ファンキーなドラムになる──制約ゆえに生まれた、その個性的な音の世界 – WIRED

ドラムマシンと呼ぶにはちょっと微妙な製品なので、ハットやクラップなどのサウンドが入った「THEドラムマシン」と呼べるものを探している人にはおすすめできませんが、とにかくユニークなパーカッション系の音を探しているという人にはぜひ検討してみてほしいです!

⑤ Jomox – Alpha Base

Jomox Alpha Base

「Alpha Base」は「アナログドラムマシン+FMシンセ」という珍しいタイプのドラムマシンです。

FMっぽい金属的な音色のパーカッションはお手の物ですし、「MBase 11」という素晴らしいアナログキック音源がそのままこのドラムマシンに入っているのも嬉しいですね。

「MBase 11」はテクノ系のアーティストがたまにライブなどでも使用していますが、コレ一つでかなり図太いキックを作ることができます。

Elektronのような定番ドラムマシンではなく、ちょっと他とは違ったドラムマシンを探しているという人は検討してみるのも良いかもしれませんね。

⑥ Acidlab – Miami

「Miami」はRoland TR-808と同等の回路を再現している上、MIDIにも対応しているのでパソコンや他の機器からのMIDI情報を送ることもできます。

「TR-808」というと実機を手に入れようとすれば数十万円もかかりますし、古い機材なので状態が不安定で故障などのリスクも避けられませんよね。

808のリアルなサウンドが欲しいけど、メンテナンスに時間や労力を取られるのはイヤだなという人は、この「AcidLab Miami」も候補に入ってくるんじゃないかと思います。

⑦ MFB – Tanzbär

最後に紹介するこの「MFB-Tanzbar」は日本での入手は難しいですが、何人ものテクノ〜メロディックハウス系の著名アーティストが愛用している名ドラムマシンです。

「Innervisions」や「Keinmusik」といったレーベルが好きな人は、このドラムマシンがバッチリハマること間違いなしです。(知らない人はスミマセン!)

10万円ほどあれば海外から個人輸入もできるので、ebayやReverbなどのストアを使って購入してみるのも良いかもしれません。

個人的にいま一番気になっているドラムマシンですね。

参考: Tanzbär Analog Drum Machine – 福産起業

ダンスミュージックに使えるおすすめのドラムマシン7選 | まとめ

以上が、ダンスミュージックの制作に使える7つのドラムマシンの紹介でした。

どれも高額なのですぐに購入するのは難しいかもしれませんが、一度手に入れてしまえばずっと使えるようなクオリティの高いものばかりなので、制作だけでなくライブパフォーマンスなどでも大活躍してくれることでしょう。

「手持ちのドラムマシンに満足できなくなってきた」という人が、次のドラムマシンを選ぶ上での参考になれば嬉しいです。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?