音の鳴らないNord Leadの鍵盤を自力で修理してみた!

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今回は、キーボードやシンセサイザーなどの鍵盤を自力で直す方法を紹介します。

最近、家にある「Nord Lead」の調子が悪く、1箇所だけ強く押さないと反応しない鍵盤があったのですが、「もしかしたら自力でも簡単に直せるんじゃないか?」と思い、いろいろ調べていました。

するとふたを開けてちょこっと掃除すれば直りそうだったので実際にやってみたのですが、これがめちゃくちゃうまくいって15分ほどで修理することができました!

単に内部の汚れが原因で鍵盤の反応が悪くなっているなら、わざわざ修理に出さなくても簡単に自分で直すことができます。

もし「修理に出すと高いから嫌だな…」と思っているなら、今回紹介する方法を試してみる価値があるかもしれません。

15分で簡単にできるのに、業者に送って数万円とられるのもアホらしいですからね。

ではさっそく、その修理方法を解説していきます\(^o^)/

鍵盤修理のために用意したもの

今回、修理のために用意したものは「電動ドライバー」「接点復活剤」

ドライバーは電動じゃなくても良いのですが、機材修理のほか、家具の組み立てなどいろんな場面で使えるので、一台持っておくとかなり便利です。

ちなみに僕が愛用しているのは、安くてかわいいこちらのBOSCHボッシュちゃんです。

「接点復活剤」とは精密機械の接点をクリーニングして動作不良を改善するためのスプレーですが、シンセサイザーの鍵盤にも使えます。

Amazonで600円ほどで売っているので、気軽に購入することができますよ。

以上の2つを使って、鍵盤の修理を行っていきます!

鍵盤の修理手順を画像付きで解説

では、実際にふたを開けて修理するまでの手順を紹介していきます。

今回は、僕が愛用している「Nord Lead 2X」を例に見ていきますね。

まずは、背面の中央にあるねじを1つだけ外します。

Nord Lead 2の開閉

他のネジは外さなくてOK

これはキーボードによると思いますが、Nord Lead 2Xの場合、側面のネジ9本と背面のネジ1本だけを外せば蓋が開くようになっています。

ちなみに背面のネジを1本だけ外す理由は、蓋を開けてみればわかりますよ。

蓋についている金具が背面のネジと繋がっている

どんどん側面のネジを外していってカパッとふたを開けると、ふたと本体をつなぐ1本のケーブルが出てきました。

これだけブチッといかないよう注意!

これは手で簡単にストッパーを外せるようになっているので、いったん外してふたを取りましょう。

鍵盤はこんな感じで、バネによって固定されています。

つまようじなどを使ってバネにひっかけ、問題のある鍵盤付近をどんどん外していきます。

サクサクいっても壊れなさそうだったので、安心して分解できました。

計6つの鍵盤を外すと、なにやらゴムのようなものが現れました。

ペロンとめくってみると、接点らしきものが見えます。

どうやらこの黒い部分が汚れていたのが、鍵盤を押しても反応しない原因だったようですね。

調子が悪かったのは真ん中のネジに挟まれた部分なのですが、確かに少し汚い…

ここに接点復活剤を吹きかけ、軽くマイクロファイバー布などで磨きます。

ここで、ひとまず問題のあった鍵盤だけもとに戻し、電源を入れて鍵盤がしっかり反応するかを確認してみましょう!

問題なく鍵盤が反応していれば、あとはもとに戻すだけです。(おめでとうございます!)

ここで反応が悪いままだと、何か他の手を打たなければいけません。

ネット上でよく見かけるのは「鉛筆」を使った方法ですが、鉛筆の芯には電気が通る性質の「炭素」が含まれているため、これを利用するというわけですね。笑

僕は実際に試したことがないのですが、接点復活剤で直らないという人は、こちらのページを参考にしながら試してみると良いかもしれません。

参考: MIDIキーボードの修理 – 趣味散財日記

さて問題なく通電が確認できたら、鍵盤とふたをもとに戻しましょう。

バネは素手では戻せないので、ここでもつまようじが大活躍!

順調にいけば、すべての作業が完了するまでに10〜15分しかかからないでしょう

内部にほこりがまっているなら、この機会に丁寧に掃除してあげるのも良いと思います。

僕は面倒だったので、そっとふたを閉じました…

音の鳴らないNord Leadの鍵盤を自力で修理してみた | まとめ

今回自分で修理してみて、「思ったよりはるかに簡単に修理できたな」と感じました。

音が出なくなったり、どこか壊れてしまったらどうしようという不安は少しあったのですが、簡単に直すことができたのでとても満足しています。(機材によっては壊れやすいものもあるかもしれないので注意してください)

どうしても自分で修理するのが不安だという人は、専門の人に頼むのが良いでしょう。

ただ楽器や音楽機材が好きな人は、ケーブル制作や機材の改造など「機械いじり」が好きな人たちだと思います^^

この機会にちょっと中を開けてみて機材と仲良くなったり、機材の構造を理解するという目的のためにチャレンジしてみるのもいいんじゃないでしょうか。

この記事がみなさんの参考になれば嬉しいです😌

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