今日はMIDIキーボードに代わる、次世代のMIDIコントローラーを紹介します。
鍵盤型のMIDIコントローラーならこの記事「【2020年版】DTMにおすすめMIDIキーボード7選。それぞれの特徴や使い方を徹底解説」で詳しく解説していますが、今日紹介するのは「ギター型」や「リコーダー型」といった新しいタイプのMIDIコントローラーです。




実は、鍵盤型のMIDIコントローラーはできることにも限界があり、決して「表現力」において完璧な製品とはいえません。
なので、今回はMIDIキーボードの欠点を補完してくれるものや、全く新しいタイプのMIDIコントローラーを5つ紹介していきます。
「キーボードを弾いてフレーズを作るのが苦手!」「もっと表現力豊かな演奏がしたい!」という人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
EWI – AKAI Professional(ウインドUSBコントローラー)
公式: EWI USB – AKAI Professional
「Satori」というアーティストが、動画の3:53あたりからこの「EWI」というウインドコントローラーを使って演奏していますね。
このコントローラーはMIDIキーボードがそのままリコーダーのような形になった製品で、これ一つで以下のように色々な表現ができます。
・ブレスセンサーによって吹く強さでベロシティを変えられる
・背面にピッチベンドや4オクターブまでの音域ボタンが付いている
・マウスピースを噛むことでビブラートも表現できる



できることはMIDIキーボードとほぼ変わらないですが、実際に楽器を演奏している感覚でシンセやいろんな楽器の音を演奏できるので、表現の幅がかなり広がりそうですね!
僕も最近すごく気になっている、次世代型MIDIコントローラーのひとつです。


Neova ring – Enhancia(MIDIリングコントローラー)
公式: Neova – Enhancia
こちらは数年前クラウドファンディングで公開された、リング型のMIDIコントローラーです。



指輪にはモーションセンサーが搭載されていて、動画のようにMIDIキーボードと一緒に使うことでビブラートやビッチベンド, フィルターの動きなどをコントロールすることができます。
残念ながら、今は一般販売されていないようです・・・
Touche SE – Expressive E(MIDIタッチコントローラー)
国内代理店: Touche SE – Hookup, Inc
先ほどのリング型コントローラー「Neova ring」が気になった人は、この「Touche SE」もきっと気にいるはず!
こちらは指にはめるタイプではないので、片手をこの機器の操作に持ってかれてしまいますが、MIDIキーボードとあわせて使うことで表現の幅をグッと広げることができます。



ピッチベンドが付いていないようなビンテージシンセも、これさえあればいろんな表現ができるので、アナログシンセなどを多用する人にもかなりオススメですよ。
Artiphon – Instrument1(ギター型MIDIコントローラー)
国内代理店: Artiphon – Media Integration, Inc
先ほどリコーダー型のMIDIコントローラーを紹介しましたが、こちらはギター型のMIDIコントローラーです。
ピアノは弾けないけど、ギターでなら気持ちいいフレーズが作れるという人は結構いるんじゃないでしょうか?
ちょっと見た目がダサいような気もしますが、これまたキーボード型のコントローラーでは出来ないような表現を可能にしてくれそうですよね。
国内の代理店でも取り扱いがあります。
Fishman – TriplePlay(MIDIギターコントローラー)
いったいどうやって使うの?と一瞬戸惑ってしまうかもしれませんが、普通のギターに装着することでギターの音をMIDIに変換してくれるという「これぞ次世代!」といった機器です。



先ほどのギター型コントローラー「Artiphon」とは違って実際にギターに装着するので、普段から愛用しているギターでMIDIデータを生成し、いろんなシンセやサンプリング音源を演奏することができるのです。
本物のギターで別の音源を演奏するというのは少し変な感じがしますが、ギターの演奏が得意な人なら購買欲をそそられる製品なのではないでしょうか?
MIDIキーボードに代わる5つのMIDIコントローラー | まとめ
いかがでしたでしょうか?
今の電子楽器というのはやはりまだ本物の楽器に比べると表現力も劣ってしまうので、今日紹介したものは生楽器特有のリアルさを取り入れたい人であれば、とても役に立つ製品だと思います。
2020年になってやっとMIDI規格も新しいものが誕生し、これからさらに電子楽器での表現の幅が広がっていくことでしょう。
そんな新しい時代に、このような次世代の機材を取り入れ、表現の幅をグッと広げてみるのも良いかもしれませんね。