ハードウェア

STRYMON「TimeLine」の機材レビュー | ソフトシンセに挿しても至高【美しい】

昨年から、STRYMON(ストライモン)の「TimeLine」というディレイエフェクターを使っています。

これが、今までプラグインばかり使ってきた僕にとっては衝撃的だったので、今回レビューしつつ紹介していこうと思います。

STRYMON ( ストライモン ) / Time Line – サウンドハウス

娘
ひゃーディレイだけのエフェクターなんて贅沢ぜいたくだねー。
翁
これはSTRYMONの中でも最高級のエフェクターなんじゃよ。

このディレイエフェクターは、一般的にギタリストが足元に置いて使う機材なのですが、僕はギターではなくアナログシンセやソフトシンセに使う目的で購入しました。

今までは「Soundtoys」や「UAD」など結構有名どころのディレイも使っていたのですが、ハードウェアがどんなものなのか知りたくて今回買ってみたというわけです。

結論から言うと、手持ちのプラグインでは表現できないような質感が得られて大満足だったので、詳しいレビューと共にソフトシンセと一緒に使う方法なんかもあわせて紹介していきます。

ディレイって、原音にちょっと付け加えるだけの「脇役」的な存在だと思ってませんか?

インプットされた音を全く別次元のサウンドに変化させてくれる「TimeLine」を使えば、「え、ディレイでこんなに音の雰囲気が変わってしまうの?」とビックリすることになるでしょう。

ギタリストはもちろん、手持ちのシンセをさらにグレードアップさせたいというDTMerにもおすすめですよ。

それでは順にみていきましょう。

STRYMON TimeLineを使ってみた率直な感想

まずこのディレイを使ってみて驚いたのは、

「解像度やクリアさがケタ違いだ…」

ということ。

「Timeline」は、24bit/96kHzという高性能のAD/DAを搭載したディレイエフェクターです。

プラグインならパソコンへの負荷が気になることですが、ハードウェアならその心配はいらないので、プロセッサーパワーのすべてを「ディレイ」という機能のみに贅沢に使うことができるんですね。

 

さらにTimelineには、このようなメリットもあります。

・12種類の高品質なディレイが搭載されている

・アナログシンセにインサートすることでシンセの良さをさらに引き出せる

・RE-201などのテープエコーや昔のアナログディレイの質感も再現している

デジタルディレイがクリアで高品質なのはなんとなく予想がついていたのですが、昔のテープエコーやBBD(バケット・ブリゲイド・デバイス)という回路も再現していたのには驚きましたね。

翁
最先端の技術で「今っぽいクリアなサウンド」から「懐かしのアナログサウンド」まで、いろんなエフェクトを再現できるんじゃな。

僕は普段、UADの「Galaxy Tape Echo」というビンテージテープエコーが再現されたプラグインを愛用していたのですが、TimeLineがあればこれも必要ないなと感じました。

 

そして個人的に一番衝撃を受けたのは、「Nord Lead 2x」というバーチャルアナログシンセにインサートした時でした。

TimeLineの「ICE(アイス)」というディレイをNord Lead 2x」に挿すと、この世のものとは思えない天にも登る心地のサウンドになったんです!

娘
それは、ちょっと大げさじゃない?

この「ICE」というディレイは、最近流行りの「Shimmer」リバーブのように原音とは別の音程のサウンドを重ねてくれるというエフェクトなんですが、それがもうキラッキラでなんていうか・・・

天上感…?

もう、控えめに言っても最高でしたね。

以下の動画では、STRYMON公式チャンネルが「ICEディレイ」のサウンドのみを取り上げています。

いかにSTRYMONが、この「ICE」を激プッシュしているのかが分かりますよね。

他にも、

・dBUCKET

・DIGITAL

・dTAPE

これらは質感がとても良く、僕も普段からよく使っているディレイです。

 

このように「TimeLine」が良いディレイだってのは理解できたかと思いますが、プラグインしか使っていなかった僕は、

「ハードウェアってプラグインに比べてあんまり細かく設定できないし、正直使いにくそうじゃない?」

と感じていました。

ただ、STRYMONのエフェクトに関してはマニュアルが結構充実しているので、結果あまり心配する必要もありませんでしたね。

STRYMON TimeLineはマニュアルが充実していて使いやすい

TimeLine日本語マニュアル

TimeLineには12種類のモードがあってそれぞれのモードでノブの働きや設定方法が異なるのですが、ありがたいことに日本語のマニュアルがあるので細かい操作について心配する必要はありません。

さらにこのマニュアルには、

「使いこなしアドバイス」

という、ちょっとした音作りのためのアドバイスが書かれています。

使いこなしアドバイス:

HIPASS パラメーターは、スーパークリーンでブライトなディレイ音を作るのにとても有効です。FILTER と GRIT を最小にして周波数をフラットにセットし,試し てみましょう。GRIT と FILTER ノブを 12:00 に設定すると“アナログ風”デジタルディレイ、また GRIT を最小にして FILTER を最大にすると“テープエコー風” デジタルディレイが作り出せます

このように、「こういった音が作りたければ、このノブは何時くらいにしてくださいね〜」という細かい設定方法まで書かれているので、うまく使いこなせるか分からないという人には嬉しいですよね。

テープディレイモードだったら、「ワウフラッター」や「バイアス」といったマニアックな設定もできるので、細かい部分まで追い込みたいという人にもぴったりです。

まぁ僕は高品質なプリセットが200個もついているので、ほとんどそっちで済ませちゃうことが多いですが…笑

STRYMON TimeLineはギターに挿さない!ソフトシンセにアナログ感を与える方法

冒頭でも言ったとおり、僕は「TimeLine」をアナログシンセやソフトシンセに挿して使っています。

アナログシンセならアウトプットの部分に通せばいいだけですが、ソフトシンセにもこのようなアナログエフェクターを通せるって知ってましたか?

DAWによって設定方法は違うのですが、例えば「Ableton Live」だと「External Audio Effect」という、もともと入っているプラグインで設定することができます。

要は、オーディオインターフェースからソフトシンセの音をTimeLineに送って、再びオーディオインターフェースに戻すという感じですね。

娘
なんか難しそうー。

設定には僕もちょっと苦戦しましたが、ほとんどのDAWやオーディオインターフェースでこれはできると思います。

ただ一つ注意なのが、このエフェクターを通すために最低「2IN2OUT」の余分な入出力が必要だということ

僕は「APOLLO TWIN MKII」というオーディオインターフェースを使っているのですが、これだと「2IN4OUT」しか付いていないので、スピーカーアウトとエフェクター分だけですべて埋まってしまいます。

翁
この状態ではマイクすら使えないのぉ。

もしオーディオインターフェースが「ADAT」という規格に対応していれば、増設することもできるので、気になった人はこの記事を参考にしてみて下さい。

Apollo Twin MKⅡのインプットを10chまで増やす方法 - ADATを使ったオーディオインターフェイスの増設音楽制作を続けていると、マイクやシンセサイザーなどいろんな機材が増えてきますよね。 「Apollo Twin MKⅡ」というオーデ...

僕はアナログ機材が増えてきたタイミングで、これを導入しました。

STRYMON「TimeLine」の機材レビュー | まとめ

プラグインもたくさんあるのに、本当にアナログディレイって必要なの?と感じている人もいるかもしれませんが、「アナログシンセなどの機材をまだほとんど持っていない」「俺はプラグインだけで制作するんだ!」という人にとっては必ずしも必要な機材ではありません

僕はハウスやテクノなどの制作時にも使っていますが、どちらかというと「空間」や「間」が重要な音楽で大活躍してくれるエフェクターだと思います。

感想の部分でも言った通り、個人的に「ICE」という天上感満点のディレイがこのエフェクターの真骨頂しんこっちょうだと思っています。

「アンビエント」などのキレイめなサウンドを求めている人にはピッタリの機材なので、その場合は検討してみることをおすすめしますよ。

 

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