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Antelope「Orion Studio」が素晴らしい!購入した感想や音質レビュー

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自宅のオーディオインターフェースをアップグレードしました。

今まではUniversal Audio「Apollo Twin MKⅡ」を使っていたのですが、このたびAntelope「Orion Studio」を購入し、そのクオリティの高さに感動しっぱなしなので、さっそく使ってみた感想や音質をレビューしていきたいと思います。

ちなみに、僕が購入したのは「Orion Studio rev.2017」という一世代前のモデルで、最新機種は「Orion Studio Synergy Core」になります。

最新モデルでも外見や基本的な機能は変わりませんが、音質や処理能力がUPしているみたいですね。

楽器屋で「UA Apollo Twin」「RME ADI-2 Pro」「Antelope Discrete 8」なども試聴して比較してきたので、その感想も交えつつ「Orion Studio」の魅力について紹介していきます。

Antelope「Orion Studio」を選んだ3つの理由

僕がAntelope「Orion Studio」を選んだのには、3つの理由があります。

ほぼ音質で選びましたが、それ以外にも魅力的なポイントがいくつかあるので、ここで紹介していきます。

1. 音質が良い

まず、Antelopeといえば「音質の良さ」がパッと思い浮かびます。

Antelopeはもともと「クロックジェネレーター」という、デジタル機材同士の信号を正確に送受信するための装置で有名でしたが、最近はオーディオインターフェースにも力を入れていて、わりと安く購入できる製品も増えてきました。

僕も仕事柄、Antelopeのクロックの音を聴く機会が何度かありましたが、毎回とんでもなく音質が向上するので、Antelope製品はずっと気になっていたんですよね。

「高すぎて手が出ない」という印象が強かったのですが、中古で安く買える機会があったので、思い切って買ってしまいました。

先ほど言ったように、楽器屋でほかのメーカーの有名なオーディオインターフェースと聴き比べしてみたのですが、Antelopeは圧倒的にクリアで自然な出音でしたね。

今まで使っていた10万円クラスのものと比べても、膜が1枚はがれたような解像度の高いサウンドでした

後ほど詳しく紹介しますが、Antelope製品はどれも色付けが少なく、クリアで透き通るような出音が特徴です。

2. I/Oルーティングが自由自在

Orion Studioは、インプット&アウトプットのルーティングをかなり細かく設定することができます。

どちらかというとスタジオのエンジニア向けの機能だと思いますが、個人の音楽制作でも内部エフェクトを多用したり、音声をいろんな出力先に送りたいという人にとってはかなり役立つ機能だと思います。

はじめはよくわからず戸惑ってしまうかもしれませんが、慣れてしまえばかなり便利です!

ルーティングを理解するのに、こちらの動画がすごく参考になりました。

Antelope製品のルーティング方法解説

3. ビンテージエフェクトやマイクモデリングが豊富

Orion Studioには、無料で使えるビンテージ機材のエフェクトがついています。

参考: FPGA FX – Antelope Audio

これはパソコンのCPUを消費せず使えるエフェクトで、UADなどで使われている「DSP」という技術と比べても、パソコンにかかる負荷が格段に少ないそうです。

僕はUADを使っているので、正直これ以上ビンテージエフェクトは必要ないのですが、ビンテージ機材のモデリング機能などは、録音した音の雰囲気を変えたい時なんかに使えそうですね。

さらに、Antelope「Edge」というマイクを持っていれば、有名なモデリングマイクの特性を再現できるので、頻繁にレコーディングをする人にとっては嬉しい機能でしょう。

「Edge」コンデンサーマイク – サウンドハウス

音質はどのくらい良いのか?いろんな機種と比較してみた

さて、先ほどちょこっと紹介した「音質」について。

僕が購入を決めるまでに、いくつかのオーディオインターフェースと比較したので、その感想をご紹介します。

試聴した機材は、以下の通りです。

  • UA Apollo Twin MKⅡ(70,000円)
  • RME ADI-2 Pro (200,000円)
  • Antelope Discrete 4 (120,000円)

LynxやPrism Soundも気になっていたのですが、完全に予算オーバーになってしまうので、今回はこれらを試聴しました。

では、1つづつ感想を紹介していきます。

UA Apollo Twin MKⅡ

音が丸い!

とにかく、音がまとまって「ドン!」と出てくる印象でした。

もちろん低価格のオーディオインターフェースと比べるとかなり解像度は高いのですが、よく言えば「音楽的」、悪く言えば解像度がイマイチといった感じです。

RME ADI-2 Pro

シャキシャキしてて個性強すぎ!

RMEってバキバキの特徴的な音なんだなって、あらためて感じました。

「RMEはフラットで色付けが少ない」という人もいますが、僕の耳にとってRMEはかなり特徴的な音に聞こえます。(特に高音)

解像度はApollo Twinより高いのですが、好みのわかれそうな音質な上に、Orion Studioと比較すると「RMEは色付けハンパない!」って思ってしまいます。

Antelope Discrete 4

店員さんからは「DiscreteシリーズもAntelopeらしい音ですよ」と言われて試聴してみましたが、やはりOrion Studioを聴いてしまうと「なんか音がイマイチ」と感じざるを得ません・・・

もちろんAntelope製品なので音の雰囲気は似ているんでしょうが、音を聴いて1秒で買うのをやめました。

もしDiscrete 4が満足できる音なら、これにしようと思ってたんですけどね。

Antelope Orion Studio

透明感で言えばPrism Soundなんかが圧倒的だと思いますが、Antelope Orion Studioは今回聴いた中では解像度が段違いで、耳障りもすごく心地よい。

1つ1つの音をしっかり聴き取りたいという人なら、間違いなくAntelopeの上位機種がオススメです。

Antelope「Orion Studio」が素晴らしい!購入した感想や音質レビュー | まとめ

以上、Antelope「Orion Studio」についてご紹介しました。

音楽制作だけなら完全にオーバースペックな気もしますが、もしあなたがミキシングやマスタリングも個人で行いたいという人なら、この投資は決して無駄ではないはず。

10万円ほどのオーディオインターフェースを使っているなら、劇的に音の変化を感じることができますよ!

この記事が、みなさんのお役に立てば嬉しいです。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?