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【レビュー】BEHRINGER「UCA202」コスパNo.1の超小型オーディオインターフェイス

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Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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今回は、Behringer「UCA202」を紹介します。

2IN2OUT+ヘッドフォン端子をそなえた”手のひらサイズ”のオーディオインターフェースで、わずか3,000円ちょっとで購入することができます。

オーディオインターフェースにしては破格ね…
初心者モデルでも数万円はするからのぉ。

あまりに安すぎると心配なのが「音質」「使い勝手」「耐久性」などですが、僕はこれを仕事でも数年間使っているので、実際に使ってみた感想も交えつつレビューしていこうと思います😃

BEHRINGER「UCA202」にできること

まず、このUCA202を使ってできることを見ていきましょう。

「安いからいろいろ制限があるんじゃない?」と思われるかもしれませんが、普通のオーディオインターフェースにできることなら、たいてい問題なくできます。

パソコンとスピーカーを接続する

UCA202はUSBで繋ぐオーディオインターフェースなので、USBポートのついているパソコンがあれば、スピーカーと簡単に接続することができます。

本体のOUTPUTからスピーカーに繋げば、他機種と同じようにパソコンの音をスピーカーで再生することも可能。

もちろんMacとWindowsの両方に対応しています。

楽器を録音する

INPUTが2つあるので、ステレオでの録音にもバッチリ対応しています。

カセットやレコード機器などを繋ぎ、手持ちの曲をパソコンに取り込んでデータ化することもできるので、懐かしのアナログ音源を家にためている人は、格安でそれらをデジタル化することができますよ。

DJプレイをiPhoneに録音する

USB端子を変換すれば、iPhoneやiPadでも使用することができます。

DJプレイを録音する方法は、こちらのサウンドハウスの公式YouTubeにも載っています。

HOW TO 「iPad と BEHRINGER UCA222 を使って、DJプレイをレコーディングする方法」

iPhone/iPad版のGarageBandも無料でダウンロードできるので、気軽に接続して録音できますね。

BEHRINGER「UCA202」の良いところ

次に、UCA202のメリットについて紹介していきます。

必要最低限の機能がそろっている

UCA202は、2IN/2OUTの入出力を備えているので、ステレオのスピーカーにつないだりステレオ録音にも対応します。

さらにインターフェースにはヘッドフォン端子があり、入力音をモニターすることも可能。

小さいながら、必要最小限の機能がコンパクトにまとまっています。

とにかく安い

「安さ」は、UCA202の大きなメリットです。

オーディオインターフェースは数万円〜数十万円するものが多いですが、数千円でここまでの機能がついていれば気軽に購入しやすいですよね。

シンプルな機能だけ求めている人にとっては、かなり良い買い物になると思います

軽い・小さい・手軽

UCA202は小さくて扱いやすいので、先ほど紹介した「DJ機材に繋ぎたい」「レコードプレイヤーに繋ぎたい」といった場面でも気軽に使うことができます。

オーディオインターフェースは通常もっと大きくて重いものが多いので、いろんな機器に接続するには少し面倒に感じてしまいますからね。

UCA202のように小さくて軽量だと、気軽に扱えて外に持ち運ぶ時にも邪魔にならないので、いろんな場面で重宝します。

BEHRINGER「UCA202」のデメリット

次に、デメリットについても触れておきます。

ここまでコスパが良いと「何か裏があるんじゃない?」と感じてしまうかもしれませんが、実際いくつかの部分で機能的な制限があります。

これらのデメリットを理解して、それでも問題ないと感じた人だけ購入するようにしましょう。

端子がRCAのみ

まずIN/OUTともに、端子は「RCAのみ」です。

機材によっては、RCA端子じゃないものもたくさんありますよね?

例えば、スピーカーやシンセサイザーの多くは「フォン端子」です。

自分の使いたい機器がRCAに対応しているかどうかは、購入前に確認しておく必要があるでしょう。

ただ、フォンでも何でも必ずRCA端子への「変換プラグ」が売っているので、こういったものを持っているか購入さえすれば問題なく接続することができますよ

参考: CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / APR212 – サウンドハウス

「RCAとかフォンとか種類が多すぎてよくわからないよー😭」という人は、こちらの記事を参考にしてみてください。

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IN/OUTが少ない

IN/OUTはそれぞれ2つ付いているので、スピーカーを繋いだりシンセやレコードプレイヤー, ミキサーなどを1つ繋ぐくらいなら問題ありません

これが「同時に2つのスピーカーに繋ぎたい」「シンセサイザーを2台, 3台と繋いでおきたい」という人であれば、別のオーディオインターフェースを購入すべきです

ソフトシンセ中心でDTMを行っている人なら、こういったIN/OUTの少ないものでも特に問題はないでしょう。

ファンタム電源・マイク録音に対応していない

もしマイクを録音したいなら、別でミキサーなどを準備する必要があります。

マイクは音がとても小さいので、どこかで入力音量を上げる必要があるからです。

数万円のオーディオインターフェースになってくると「XLR端子」がついているものが多いので、マイクも問題なく録音することができるぞ。

またファンタム電源とは、コンデンサーマイクを使う時に必要になる機能ですが、これもUCA202にはマイク端子がないのでもちろん付いていません

よって、UCA202は「マイクを使って録音したいという人には向いていない」ということになります。

⬆目次に戻る

BEHRINGER「UCA202」の音質をチェックしてみた

ここでUCA202の音質を、実際に聴いて確かめてみましょう!

今回、僕が使っている10万円ほどのオーディオインターフェース「Apollo Twin MKⅡ」と録音品質を比較してみます。

音源はハードウェアシンセサイザー「Roland JP-08」を使います。

まったく同じ音をそれぞれのインターフェースから録音して、その違いを確かめてみます。

音質比較

・Universal Audio「Apollo Twin MKⅡ」

・Behringer「UCA202」

比較してみた結果…

いかがでしたでしょう。

やはり価格が違いすぎるので音質の差は明らかですが、UCA202もなかなか聴ける音じゃないですか?

正直イヤホンや安いヘッドフォンくらいだと、違いはそれほど気にならないと思いますね。

音質にこだわりたいという人には全然向いていませんが、「価格のわりには意外といい音だな」というのが、僕の正直な感想です。

「この音質でも全然問題ないよ」という人は、コスパもいいのでサクッと買っちゃっても後悔しないと思います。

BEHRINGER「UCA202」はどんな人におすすめか?

ここまでいろんな特徴やメリット・デメリットを見てきましたが、UCA202はどんな人におすすめなのかをまとめでおきます。

UCA202がおすすめなのは、このような人ですね。

・PCやスマホのスピーカーよりも高品質な録音・再生環境が欲しい

・格安でパソコンとスピーカーをつなぎたい

・思い出のレコードやカセットテープをデジタル化したい

とにかく最低限の機能しか求めない・必要ないという人にはかなりおすすめですが、先ほども言ったように「音質にこだわって本気でDTMをはじめたい!」という人には向いていないかもしれません。

「趣味程度で音楽制作をする人」「自分に必要な機能がしっかり把握できている人」向けなので、購入する前にしっかり検討しておきましょう。

ちなみに僕はクラブの現場で音響をしているのですが、その際にDJミキサーから出てくる音をパソコン上のスペクトラムアナライザーで表示させるために購入しました。

この使い方なら波形を表示させるだけなので、音質は関係ありません。

数年使っていますがパソコンの認識も良く、壊れる様子もないので耐久性に関しても自信を持っておすすめできます\(^o^)/

BEHRINGER「UCA202」コスパNo.1の超小型オーディオインターフェイス | まとめ

以上、コスパ抜群のオーディオインターフェース「UCA202」の紹介でした。

最近はコロナウィルスによる外出自粛の影響で、オーディオインターフェースが軒並み売り切れていますね・・・

目当ての製品が再生産されるまで待ちきれないという人は、とりあえず「UCA202」を買っておいて、この品薄の時期をしのぐのもアリかなと思います😂

この記事が、みなさんのお役に立ちますように🙂

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アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。

この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?