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UAD LA-3A | オプトの暖かみと攻撃的なサウンドを両立するコンプレッサー

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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LA-2Aは、よくボーカルに使われるオプトタイプ(光学式)のコンプレッサーですが、LA-3Aも同じくボーカルに使われる有名な機材です。

いろんなメーカーが、こぞってこの名機をプラグインとして再現していますが、今回はUniversal AudioのLA-3Aをご紹介します。

Teletronix LA-3A Audio Leveler – Universal Audio

LA-3Aの特徴は、「音を前に出す」攻撃的なキャラクターにあります。

LA-3Aの特徴

ボーカルチェーンによく使われる「LA-2A」は、実機に真空管が使われていて、アタックタイムが遅く、暖かさや滑らかさが売りのコンプレッサーです。

一方で、LA-3Aは真空管ではなくトランジスタを使用したコンプレッサーで、真空管の温かさや滑らかではなく、ソリッドステート特有のパンチーで攻撃的なアタック感の速いサウンドが大きな特徴。

同じ光学式でもこれほど違うのかというくらい、名前は似ているものの、キャラクターは大きく異なっています。

参考: コンプレッサーを理解する – スタジオ翁

ボーカル以外にも、ドラムによく使われるコンプレッサーで、実際に使ってみるとわかりますが、とにかく音が前に出てきます。

やりすぎると、のっぺりして迫力のない音になってしまうので注意が必要ですが、特定のトラックを目立たせたり、手前に持ってきたいという場面では、LA-3Aが活躍すると思います。

音が全然違う?各メーカーのLA-3A

LA-3Aは、とても有名な機材なので、いろんなメーカーがプラグインとして販売しています。

もともと、Universal Audioのアナログコンプレッサーなので、本家のエミュレートプラグインが一番良いかと思いきや、最近は他のメーカーも、プラグイン化の技術がかなり上がってきているので、どれを選ぶかは音の好みによるところが大きいかと思います。

こちらの動画では、実機である「Urei/Teletronix LA-3A」と、4つのプラグイン「WAVES CLA-3A」「UAD- Teletronix LA-3A」「OVERLOUD Gem Comp LA-3A」「BLACK ROOSTER VLA-3A」の音を比較をチェックできます。

実機の再現という意味では、Overloudの音が、かなり近いように感じますね。

UAのLA-3Aは音が鈍るというか、少しまろやかにコンプレッションがかかる印象です。

このエンジニアの方も言っていますが、どれが良い悪いというよりは、キャラクターの違いなので、実機に近いから良いプラグインということではなく、各社のプラグインの特性をよく理解して使うのが、良いミックスへの近道だと思います。

LA-3Aの使い方を簡単に

LA-3Aの使い方についてですが、動画ならこちらが参考になります。

読み物なら、以下の記事が、細かい部分まで解説されていて読み応えがあります。

Get the Most From Optical Compressors – Sonarworks Blog

LA-3A Compressor – UA Support

とはいえ、LA-3Aはアタック・リリースやレシオなどの細かいパラメーターもなく、シンプルな構造なので、使い方がわからないなんてことにはならないと思います。

ちょっとわかりにくいパラメーターは、「HF」くらいでしょうか。

これはサイドチェーンフィルターのことで、時計回りに振り切って「-」にすると、オフの状態。「+」に回していくと、低域にコンプがかからず、キックやベースの輪郭を保ったままコンプレッションをかけることができます。

「PEAK REDUCTION」を回して、コンプレッションの量を指定するだけなので、直感的に扱えるのも大きな利点ですね。

まとめ

LA-3Aは、UAD Sparkのサブスクリプションか、単品購入で使うことができます。

僕はサブスク版を使用していますが、単品だと、たまにセールしていることがあるので、そのタイミングで購入しても良いかもしれませんね。

ドラムやボーカルが、派手にグッと前に出てくるので、パンチーで華やかなサウンドに仕上げたい時に、LA-3Aは重宝すると思います。実機にはない、DRY/WET機能もついているので、原音の良さを残しつつLA-3Aのキャラクターを加えたい、といった用途でも使えます。

先ほど比較したように、メーカーによって音色が違うので、色々試してみて気に入ったものをGETしましょう。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?