ブラックフライデーも終盤に差しかかってきました。
今年はあまりプラグインを購入しなかったのですが、唯一購入したのが、今日ご紹介する「Jura」というシンセです。
こちらは名前からもわかるように、Roland Junoシリーズのモデリングシンセです。
Junoのモデリングは、本当にたくさんのメーカーが出していて、Arturia、u-he、Roland、TAL、Softubeと挙げればキリがありません。
今まで僕は、Talのモデリングシンセを使っていまして、これは過去に記事にもまとめています。
JUNO-60を再現したプラグイン「TAL U-NO-LX Synth」の魅力を解説 – スタジオ翁
パキッとしたサウンドから、緩やかなパッドサウンドまで出せるので重宝していたのですが、本物のJunoと比べると、どうしても音に納得できない部分があったんですよね。
初めてJuraのサウンドを聴いた時、「これだ!」と思ってから、ずっとセールを待っていました。
まだ使い始めたばかりですが、この素敵なシンセの魅力に迫っていきたいと思います。
Juraの魅力
正直、Juraについて語ることはそれほど多くありません。
なぜ買ったのか?
「音がいいから」
それだけだからです。
でも実際、オリジナルのJunoに加え、いくつか追加されている機能もあります。
音の良さ以外のメリットも、みていきましょう。
サチュレーションとドライブ機能
まず、VCF(フィルターセクション)には、サチュレーションとドライブノブが導入されています。
微妙な変化ですが、サウンドにアナログ的な歪みを与えることができます。
エンベロープは2つ用意されていて、より細かい部分まで調整可能です。
DeepLで翻訳したら、デュアル封筒になってしまいましたが、デュアルエンベロープですね。
「より大きなサウンド」って何でしょう?
音そのものと、フィルターに対するエンベロープかなと思うのですが、マニュアルがないので謎です・・・
内部エフェクトも充実
Juraは内部エフェクトも備えています。
ディレイとリバーブというシンプルな構成ですが、音に深みを与えるには十分です。
他のプラグインだと、プリセットに不自然にディレイやリバーブがかかってちょっとウザいのもありますが、Juraに関してはプリセットにもうまくエフェクトがかかっているので、そのまま使ってもいいかなと思わせてくれます。
プリセットが良い
プリセットがとにかく良い。
そのまま使える音が、とても多い印象です。
プリセットに好みのものが多いと、微調整してすぐに自分の曲に使えるので、作業もはかどります。
他のJuno系シンセとの違いはどうか?
DivaとかArturia Jun-6とか、いろいろ使ってきましたが、僕は温かみのありすぎる音があまり好きじゃないんですよね。
使い古されたビンテージ機材のような…
ハリのあるグッと前に出てくるようなサウンドが好きなので、その点ではJuraがかなりいい線いってます。APIプリアンプを通した時のようなパキッとしたサウンドです。
最近のプラグインシンセは、解像度が高く、存在感のある音が出る傾向があるので、プラグインもなるべく新しいものを使うようにしています。
TAL-U-No-LXは、かなりいい出音だと思いますが、リバーブやディレイがついていないので、外部エフェクトをうまく使わないと曲に馴染まないことがあります。
結局、いろいろなJuno系シンセを見てきましたが、Juraが一番、僕の求める有機的かつ存在感のあるサウンドに近いですね。
まとめ
AIR Musicって、僕は今まで知らなかったのですが、有名なんでしょうか?
Jura以外の製品にはあまり興味が湧きませんでしたが、このシンセは格別です。
でも、人によってはDivaが好きかもしれませんし、TAL-U-No-LXの方が好きって方もいるでしょう。今日ご紹介したプラグインシンセは、どれもクオリティが高いので、結局好みの問題になってくるのかもしれませんね。
でも、Juno系でプラグインを探している方は、ぜひJuraを使ってみてください。
めっちゃいいですよ。