今日は、プラグイン1つでサイドチェインコンプを設定する方法を解説します。
※この記事はサイドチェインコンプの基本的な仕組みや、かけ方を解説する記事ではありません。
Logic Pro, Cubase, Studio OneなどあらゆるDAWに付属している「コンプレッサー」を使ったノーマルなサイドチェーンの方法は、いろんなサイトで紹介されているのでそちらを参考にしてください。
このコンプを使ってサイドチェーンをかけるという方法ですが、トリガーやアタックリリースなどいろんな設定をしないといけないので、毎回これを繰り返すのはとちょっと面倒なんですよね。
ところが、わざわざ面倒な設定をしなくても今はとても便利なプラグインがあるので、今後サイドチェインコンプが多用される「ダンスミュージック系」の音楽制作をするなら、今から紹介する方法を断然おすすめします。
ちなみに「サイドチェインコンプ」ってこんな感じで、シンセやボーカルが「ンワンンワン」なってるエフェクトのことです。「ダッキングエフェクト」とも言いますね。
こういうあからさまなサイドチェインは「EDM的」すぎて今の時代だとちょっとダサいなと感じますが、ここまで目立たせなくてもさりげなく使うだけで、キックとベースをキレイに分離させたりシンセにノリやグルーブを出すのなんかにも使えますよ。
それでは、プラグインを使った超簡単な方法を解説していきましょう。
サイドチェインコンプはXfer Records「LFO Tool」を使うのがおすすめ
さっそくですが、僕のおすすめするプラグインはこちらのXfer Recordsから出ている「LFO Tool」です。
・Xfer Records「LFO Tool」 – 公式ページ
「LFO」とは「Low Frequency Oscillator」の略で、シンセなどによく付いているサウンドを加工するためのエフェクトです。
このLFOをパンにかけることで音を左右に揺らしたり、フィルターにかけて時系列でフィルターを開けたり閉じたりすることで音に変化を出すというのが本来の使い方ですが、ボリュームにLFOをかけることでサイドチェインコンプと同じ効果を出すこともできます。
この動画の2:19から、ベースサウンドにとても分かりやすいサイドチェインコンプをかけていますね。
「LFO Tool」は、LFOの波形を自分で細かく調整できるのでとても便利です。
- サイドチェインコンプのかかり具合
- どのくらいサウンドのアタック部分を残すか
- どのタイミングでサイドチェインコンプをかけるか
こういったことが、DAWに入っているコンプレッサーを使うよりもはるかに簡単に調整できます。
さらにこのLFO Toolにはサイドチェインコンプ用のプリセットもいくつか用意されているので、プラグインを挿したあとはエフェクトをかけたい楽器や全体とのバランスによって微調整するだけです。
似たようなプラグインで、Nicky Romeroというプロデューサーが出している「Kickstart」というものがありますが、あまりおすすめしません。
価格は1,500円ほどと安く、プラグインで簡単にサイドチェインコンプをかけられるという点ではLFO Toolと似ているのですが、LFOの波形が固定されているのでかなり簡易的なサイドチェインエフェクトしかかけることができません。
どうせ買うんだったら、細かくいろんな調整ができる「LFO Tool」の方を購入するのがおすすめです。
そして忘れてはいけないのが、LFO Toolをを出している「Xfer Records」は最近話題のウェーブテーブルシンセ「Serum」を作っている会社だということ。
このシンセを知っている人は、Xfer Recordsがどれだけ信用できるメーカーかすぐに理解できるかと思います。
ちなみに「LFO Tool」は、大型セール時でもあまり値下げしていません。
僕もずっとセールを待っていたんですが、ブラックフライデー時も値下げをしていなかったので定価で購入しましたね。
面倒なサイドチェインコンプをプラグイン1つで簡単に設定する方法 | まとめ
今回はサクッと、サイドチェインコンプに使えるとても便利なプラグインを紹介しました。
「LFO Tool」は、他にもサウンドを加工する際なんかにバンバン使えるプラグインなので、一つ持っておいても損はないかなと思います。
曲作りの時にサイドチェインに毎回お世話になっているという人は、このプラグインを使う方法がとても便利なのでぜひ試してみて下さい。
・Xfer Records「LFO Tool」 – 公式ページ