リバーブの大定番「Valhalla Room」の使い方とその音質について

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今日は「Valhalla Room」(ヴァルハラルーム)という、リバーブプラグインをご紹介します。

安くてお買い得な上に品質も良いので、すでに使っている人も多いかもしれませんね。

僕はほどんどのリバーブ処理をこのValhalla Roomで済ませているのですが、高品質なのに50ドル(5,000円程度)と格安なので、DAW内蔵のもの以外でおすすめのリバーブを探しているという人にぜひ使ってもらいたいプラグインです。

Valhalla Room

この「Valhalla DSP」というディベロッパーは「プレート」「シマー」「ヴィンテージ」といったいくつかのリバーブプラグインやエコープラグインなども出していて、どれも安くて品質も良いのでおすすめですよ。

ただ、リバーブプラグインがいくつもリリースされていますが、Valhalla Roomを買えばプレートリバーブなどを含むいろんなプリセットが使えるので、全部を揃える必要はないかと思います。

この記事では、プロデューサーのあいだでも人気のValhalla Roomについて、その使い方や実際どのくらい品質が良いのか、といったことを解説していきたいと思います。

Valhalla Roomの特徴

では、Valhalla Roomの特徴をサクッと説明していきますね。

  • 安いのに高品質
  • 150を超える豊富なプリセット
  • 分かりやすくて簡単に使えるデザイン

なんだかんだ言ってもこのプラグインの特徴は、

「安くて高品質!」

これにつきます。

とはいえ、高品質と言っても実際にどのくらいクオリティが高いのか疑問に思う人もいるかと思います。

いくら高品質!と言っても、音の良さなんてなかななか伝わりませんよね。

この後に紹介しますが、「Spitfire」という有名なサンプル音源のメーカーが、定番のリバーブプラグインを使ってブラインドテストをしている動画があります。

そこには「Valhalla Room」から5万円を超えるリバーブ界の王者「Lexicon」まで、合計8つのプラグインを比較しているので、その動画を観ればどれだけ他の高額プラグインと肩を並べられるクオリティか分かるでしょう。

すぐに動画が観たい人は、こちらからどうぞ。

あとはプリセットも豊富でValhalla Roomと言ってますが、ルームだけでなくプレート, カテドラル, ホール, チャンバー, アンビエントなどいろんな種類のリバーブを使うことができます。

プリセットが豊富だと初心者でも使いやすいですよね。

デザインもシンプルで、プリセットを選んでからの調整が簡単にできるのも大きな魅力です。

Valhalla Roomの使い方

実はValhalla Roomにはマニュアルがないので、基本的なパラメーターの使い方を解説しておきましょう。

MIX – 原音とエフェクトのバランスを調整する

  • PREDELAY – リバーブ音が最初に聴こえるまでの長さを調整する
  • DECAY – ディケイ(残響)の長さを調整する
  • HIGH CUT – リバーブ音の高音を削る
  • DEAPTH – 「EARLY(初期反射)」と「LATE(残響)」のバランスを調整する

とりあえずお気に入りのプリセットを選んで、これらの値を曲に合うように調整すればOKです。

ほとんどのプリセットはMIXの値が100%になっているので、センドで使うならそのままで大丈夫です。チャンネルに個別にインサートしたいという人は、MIXの値を調整しましょう。

あえて「PREDELAY」を長くしてリバーブ音を遅らせることによって、原音を目立たせるといった使い方もできます。まぁとてもシンプルなので、ここら辺は実際にいじってみるとすぐに理解できるかと思います。

右半分のパラメーターでもう少し細かく調整できるのですが、プリセットが豊富なので最初のうちは無視してもOKです。

「もう少し細かくリバーブを調整してみたい!」という人は、Valhallaの公式ページにあるTIPSを読んで使い方を勉強してみて下さい。

「DOCUMENTATION」という場所に、細かい使い方の解説が載っています。

Valhalla Room

Valhalla Roomは実際どのくらい音質がいいの?

さて、実際の音質についてはデモバージョンを使って自分で確認しても良いのですが、手っ取り早くその音質を確認したい人は、Spitfire Audioの二人が「Lexicon」などの高品質リバーブと一緒に「Valhalla Room」を比較している動画があるので、こちらを観てみるとよいでしょう。

これを観ると、Valhalla Roomは高価なプラグインと比べても、引けを取らないくらいのクオリティであることが分かります。

※結構いいモニター環境で聴かないと、違いが分からないかも・・・

この動画の概要欄にダウンロードできるファイルがあるので、実際に自分のモニター環境でもテストすることができます。

僕も実際にブラインドテストをやってみたところ、「Lexicon」がNo.1でしたね。(普段Lexiconは使っていませんがw)

「明らかな違いがあります!」と言えるほど僕の耳は研ぎ澄まされてはいないのですが、目を閉じて聴いてみるとLexiconは密度が濃かった気がします。音楽的にもLexiconは「あっ、なんかいい」と思えるような何かがありましたね。

さすが、6万円のリバーブプラグインだけあります・・・

リバーブの大定番「Valhalla Room」の使い方とその音質について | まとめ

以上、Valhalla Roomの紹介でした。

リバーブは効果がなかなか分かりにくいプラグインなので、高いお金を出しても劇的にミックスが良くなることはないでしょう。

そういった意味でも、Valhalla Roomは安いわりに結構な高品質なので、DAW付属のプラグインから一歩飛び出してみたいという人にはぴったりのリバーブプラグインだと思います。

気になった人は、ぜひデモバージョンを試してみて下さいね。

Valhalla Room

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