今日は、サンプリングの元ネタを紹介する海外サービス「WhoSampled」をご紹介します。
「あれ、この曲のボーカルどこかで聞いたことあるな…」と思ったときにこのサイトへ行けば、元ネタだったり、同じようにそのネタを使って曲を作っているアーティストなどを調べることができるのです。
では、さっそく詳細を見ていきましょう。
あの声ネタはどこから?サンプルの元ネタを検索できる「WhoSampled」とは
「WhoSampled」とは2008年ロンドンで生まれたサービスで、世の中の様々な音楽に使われているサンプリングの元になっている曲やネタを調べられるウェブサイトです。
一例として、こちらイギリスの新世代ハウスミュージックデュオ「Disclosure」による「When A Fire Starts To Burn」という曲を見てみましょう。
「When A Fire Starts To Burn」は、2013年にリリースされたUKガラージの名曲ですが、こちらのボーカルはYouTubeが元ネタのようで、「Eric Thomas」という方の自己啓発系動画の一節を使用していますね。
こんな声ネタだって、アーティストにかかれば見事に曲になってしまうんですね。
この曲は彼らのライブでも頻繁に演奏されたり、今でもDisclosureの人気曲の一つとなっています。
「Who Sampled」を使った声ネタの検索方法
では早速、「Who Sampled」で検索してみましょう。
まずはページ右上にある検索バーに、サンプリングソースを知りたい曲のタイトルやアーティスト名を入力します。
今回は先ほども例に挙げた、Disclosureの「When A Fire Starts To Burn」で検索してみます。
すると「Contains Samples of 1 song」として、1件の動画がヒットしました。
「When A Fire Starts To Burn」は、次の楽曲の一節をサンプリングして使っています、ということです。
リンクを開くと、このような画面になります。
声ネタを見てみると、もともとビートすら入っていないEricさんのアツい言葉が、見事に曲に合っていて関心しますね。
検索結果には、声ネタのどの部分がサンプリングされているのかわかりやすく書かれているので、すぐにサンプリングされている箇所を確認することができます。
そしてこのサイトにはサンプル元だけではなく、その曲がさらにサンプリングされている曲、リミックスされた曲まで載っています。
「Was sampled in 4 songs」というのは、「When A Fire Starts To Burn」をサンプリングしている曲が4曲ありますよ、ということです。
有料アプリで外出先でもらくらく声ネタを検索
2012年にはiPhoneアプリも登場し、スマホでも便利に声ネタを検索できるようになりました。
ただしこちらは、現在480円の有料アプリとなっています。
さらにこのアプリは、2016年に日本にも上陸した音楽ストリーミングサービス最大手「Spotify」との連携で、プレイリストから簡単に声ネタを調べることもできます。
声ネタはサンプルパック販売サイトで購入できる
自分の曲に声ネタを入れてみたいという人は、わざわざYouTubeから声ネタを探さなくても、サンプルパックなどを購入することで、ボーカルや声ネタを入れることができます。
こちらの【厳選】DTMに行き詰まった?使える良質なサンプルパックを揃える海外ウェブサイト5選で紹介しているサイトで、「Vocal」や「Voice」などと検索してお気に入りのサンプルを手に入れてみましょう。
あの声ネタはどこから?サンプルの元ネタを検索できる「WhoSampled」が便利なのでご紹介 | まとめ
サンプリングというのは、今の音楽制作やDTMには欠かせない文化になっています。
気になるあの曲の声ネタがわかれば、プロのアーティストがどのようにサンプリングや加工をして、制作に活用しているかがよく理解できます。
特に声ネタなどは一流のアーティストであっても、YouTubeから取ってくることがよくあるようですね。
実は僕も、YouTubeからの声ネタを使って制作した曲を「Buddha Bar」というレーベルからリリースしています。
https://studio-okina.com/label-first-release/
気になっていたあの曲を「WhoSample」で検索してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。