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LANDRだけじゃない!AIマスタリングサービス7選

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Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?
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アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。

さっそくですが、みなさん「LANDR(ランダー)」をご存知ですか?

LANDR – 公式サイト

DTMをやっている人なら、一度は聞いたことがあるかと思いますが・・・

LANDRは、今もっとも有名なAIマスタリングのサービスで、楽曲をオンラインでアップロードすると、AIが数分でマスタリングをしてくれるというもの。

エンジニアにマスタリングをお願いすると、最低でも5,000〜10,000円ほどかかってしまうのですが、AIマスタリングなら一般的な料金よりもかなり安くマスタリングすることが可能です。

LANDRはAIマスタリングの中でも知名度が桁違いに高く、使っているアーティストもちらほらいるかと思いますが、実は他にもオンラインでできるマスタリングサービスはたくさん存在しています。

ということで今回は、LANDR以外のAIマスタリングサービス7つ紹介します。

自分のお気に入りのマスタリングサービスを見つけて、普段の制作に役立ててください😃

AIマスタリングサービス7選

AIマスタリングサービスは正直似通ったものが多いですが、中には有名なグラミー賞受賞エンジニアが設立していたり、AIマスタリングなのにアナログギアのみを使ったマスタリングを行うといった変わったサービスも存在しています。

気になったものがあれば、ぜひ試してみましょう😃

1. eMastered

eMasteredは、おそらくLANDRの次に有名なAIマスタリングサービスでしょう。

EDMプロデューサー「Collin McLoughlin」とグラミー賞受賞エンジニア「SmithCarlson」によって、2016年に設立されました。

コンプレッション, ステレオ感, EQなどをマニュアルで指定できるのが特徴で、グラミー賞受賞エンジニアがそのクオリティを保証しているというのも大きな魅力ですね。

ちなみにSmith Carlsonは、テイラースウィフトやMaroon 5などの大物アーティストと一緒に活動している人物です。

eMastered – 公式サイト

2. Aria Mastering

Aria Masteringは、「Colin Leonard」によって設立されたAIマスタリングサービスです。

「100%アナログギアを使ったマスタリング」というところが、他のサービスとの大きな違いで、ユーザーの楽曲はColin Leonardのスタジオにあるアナログ設備を通して、自動的にマスタリングされます。

デジタル処理をしないAIマスタリングというのは、数多くあるサービスの中でも、おそらくAria Masteringだけでしょう。

他のサービスと比べると少しだけ高価ですが、マスタリングエンジニアに頼むよりは安くて早いです。

Aria Mastering – 公式サイト

3. CloudBounce

CloudBounceは、音楽イノベーションのための機関「AbbeyRoadRed」発祥のAIマスタリングサービスです。

他のサービスと同様にサブスクプランもありますが、1曲ごとに9.9ドルでマスタリングを行ってくれるプランもあり、料金は他のサービスと比べても安い部類に入ります。

CloudBounceは、「CD Baby」という個人で音楽を配信できるサービスの、オプションとしても利用することができます。

CloudBounce – 公式サイト

4. BandLab Mastering

BandLabはアプリを使ったアーティスト同士のコラボレーションや、無料DAWの提供などで有名です。

そのBandLabがAIを使ったAIマスタリングサービスも提供していて、なんと無料でこれを利用することができます。

EDMやヒップホップなどに使えるベースブースト機能などもあり、音質については賛否両論ありますが、AIマスタリングが気になったら一度は試してみたいサービスでもあります。

BandLab Mastering – 公式サイト

5. Majordecibel

Majordecibelは、月額6ドルという非常に安い料金でマスタリングを行うことができ、さらに会員登録をしなくても、月2回まで無料でマスタリングができます。

大量の曲を作っていて、エンジニアにマスタリングしてもらう時間もお金もないという人は、ぜひMafordecielをチェックしてみてください。

MajorDecibel – 公式サイト

6. MAZTR

MAZTRは2016年にスタートした、比較的新しいAIマスタリングサービスです。

完全にAIまかせではなく、アーティストはマスタリング前にカスタムEQで調整したり、ジャンルを選んだり、ラウドネス強度を選択することができます。

MAZTR – 公式サイト

7. Mastering Box

Mastering Boxは、6ドルからのAIマスタリングサービスです。

サービス自体に、これといって大きな特徴はありませんが、サイト内にあるミキシング・マスタリングのためのブログは結構参考になりますよ。

Mastering Box – 公式サイト

 iZotope「Ozone」を使ったAIマスタリング

このように数多くのオンラインマスタリングがありますが、実はiZotope「Ozone」というマスタリングプラグインを使えば、オフラインでもAIマスタリングを利用することができます。

Ozone 11 – Plugin Boutique

これは買い切り型のプラグインなので、オンラインマスタリングのようにマスタリングのたびにお金がかかることはありません。

ただし、OzoneはあくまでAIがマスタリングを”サポート”してくれるだけなので、AIマスタリングを適用したあと、自分で少し手直しをする必要があります。

「オンラインマスタリングはお金もかかるし自分好みの音にならない」という人は、こういったプラグインを使って自分でマスタリングの腕を磨くという方法もありますよ。

LANDRだけじゃない!AIマスタリングサービス7選 | まとめ

いかがでしたでしょう。

これらのサービスを見て、「AIマスタリングってこんなにたくさんあるんだ!」と思った人も多いのではないでしょうか?

LANDRがダントツで有名なのは間違いないですが、AIマスタリングをよく使うなら「eMastered」や「Aria Mastering」といった高品質なサービスもぜひ試してみると良いでしょう。

AIはこれからもどんどん進化していくので、音楽技術がどのように進歩していくのか楽しみですね!

この記事が、みなさんのお役に立てば嬉しいです😌

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アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。

この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?