DJ.STUDIOは、AIを活用したDJミックス制作ツールです。
DJミックスをAbleton Liveなどで自作している人は必見で、DJミックスを作るスピードが何倍にも上がります。
下手したら、何十倍です。
それくらい画期的なDJミックス制作ツールDJ.STUDIOを、今日はご紹介します。
これを一度知ってしまうと、「なんで今までこんなツールがなかったんだろう!」と感じることでしょう。
DJ.STUDIOって何?
DJをしている人は、自分がどんなプレイスタイルかを知ってもらうため、自宅でDJミックスを作ることがあると思います。
プロフィール用に作る人もいれば、すでに何曲かリリースしているなら、レーベルから依頼されてミックスを作る人もいるかもしれませんね。
DJミックスの作り方は人それぞれで、リアルタイムで録音する人もいれば、Ableton LiveなどのDAWでフェードやEQをうまく使ってミックスを作る人もいると思います。
ちなみに僕は、「リアルタイム録音だと、失敗したらやり直さないといけないし面倒」という理由で、ずっとAbletonを使ってDJミックスを作っていました。
でも、Abletonでいちいちフェードとか調整していると、すごく時間がかかるんですよね。
そこで登場するのが、DJ.STUDIOです。
DJ.STUDIOに曲を読み込ませると、このように自動的にフェードが入り、曲同士をスムーズなトランジションで繋いでくれます。
公式ページにも「数秒でオートミックス」と書かれていますが、曲をドラッグ&ドロップしてわずか数秒で楽曲を解析し、
- フェードインアウト
- 音量の自動調整
- EQの調整
といったことまで自動で行ってくれます。
これだけでもすごいのですが、DJ.STUDIOには、他にも便利な機能がたくさんついています。
DJの定番ソフト「Mixed In Key」が無料で使える
DJ.STUDIOでは、「Mixed In Key」という、キー解析の定番ツールを無料で使うことができます。
これは曲のBPM、キー、エネルギーを瞬時に解析してくれるソフトで、これを使うことで「ハーモニックミキシング」という音楽的に自然なミックスを誰でも簡単に実現できるようになります。
こちらの動画で、ハーモニックミキシングの詳細が語られていますが、五度圏のようなカラフルなチャートを使うことで、「音楽的に自然なハーモニーで繋ぐには、次にどのキーの曲に進めば良いのか?」ということが一発でわかるようになるのです。
DJ.STUDIOに解析させれば、こういった情報まで読み取れるので、RecordboxやTraktorのように楽曲を保管するためのライブラリとしても向いています。
豊富なトランジションエフェクト
楽曲をインポートするだけで、自動的にフェードやEQのオートメーションを組んでくれるのですが、自分の中でトランジションのイメージがある場合は、豊富なトランジションエフェクトの中から好きなものを選んで使うことができます。
画像のようにエフェクト、ボリューム、3バンドのEQを直感的に選んで、独自のトランジションを作り出すことも可能。
EQやボリュームのオートメーションを、リアルタイムで録音することもできるので、細かい部分まで、思い通りにミックスを調整することができます。
さらに素晴らしいなと感じたのは、誰でも直感的に操れるインターフェースで、説明動画を観なくてもすぐにDJミックスを作れてしまうくらい、簡単にいろんな機能を使いこなすことができます。
DJの誰もが、作曲したりDAWを使いこなせるわけではないと思いますが、これなら「DAWを触ったことがない人でもすぐに使えるようになるな」と感じましたね。
さまざまな外部ソフトとの連携
さらにすごいのは外部ソフトとの連携で、以下のソフトを日頃から使っている人なら、ライブラリを直接取り込むことができます。
Mixed In Key、rekordbox、Serato、VirtualDJ、Engine DJ、TRAKTOR、iTunes
また、Ableton Liveにミックスをエクスポートできるので、そこでミックスの細かい調整をしたりもできます。
完成したミックスは、MIXCLOUDやYouTubeに直接アップロードもでき、とにかく素早くDJミックスを作ってリリースするためのさまざまな工夫がなされているなと感じました。
まとめ
DJ.STUDIOを使えば、とにかくストレスなく、高速でDJミックスを作ることができます。
- これからDJミックスをたくさん作って、プロモーションしていきたい人
- レーベルからDJミックスを依頼されているけど、なかなか時間が取れない人
- ラジオ番組の選曲に関わる人
- フィットネスインストラクターなどの、仕事柄、DJミックスを作る必要のある人
このような人は、DJ.STUDIOを使うことで、選曲やミックスの制作が相当速くなると思います。
ちなみに、利用にはサブスクが必要なのですが、DJミックスを作る必要がある時だけ登録して利用すると良いでしょう。
プランは、「Lite」と「Pro」の2種類があるのですが、Liteはエクスポートがmp3にしか対応していなかったり、マニュアルで細かなトランジションを調整できなかったりするので、「Pro」の方をおすすめします。
DJミックスの制作に時間が取られて困っている人や、DJミックスをうまく作れないといった人は、ぜひDJ.STUDIOを試してみてください。