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Tone Empire「LVL-01」AIエミュレーショで作り上げられたコンププラグイン

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

Tone Empireからとても面白い技術を使ったプラグインが登場したので、ご紹介します。

LVL-01という、シンプルな機能のコンプレッサープラグインです。

LVL-01 – Tone Empire

今回リリースされたLVL-01は「AI技術を駆使したコンプレッサー」ということですが、ここで言う「AI」とは「機械学習」のこと。

つまり「マシンラーニング」とか「ディープラーニング」と呼ばれる技術を使用して、ハードウェアの特性を学習させたプラグインということですね。

「AI」と聞くと、ついついプラグインが勝手に音を良くしてくれると思いがちですが、この製品に関しては「製品開発時にAIを使ってハードウェアの特性をエミュレートしたプラグイン」という点に注意ですね。

目次

Tone Empire LVL-01の仕組み

LVL-01の仕組みは、開発元のCEOによって解説されています。

簡潔にまとめると、今までのアナログモデリングコンプレッサーとは作り方が根本的に違っているとのこと。

今まで: サーキットモデルと呼ばれる、回路の一つ一つの特性を再現してハードウェアをエミュレート

LVL-01: 機械学習によって「ハードウェアの特性を抽出 ⇄ 再現する」というプロセスを繰り返すことで、ハードウェアの再現性にコミット → 結果重視

今まではアナログ機材をプラグインで再現する時、ハードウェア内の「ダイオード」や「真空管」など、一つ一つのパーツや回路の特性を再現し、ハードウェアに似た特性を持たせていました。

LVL-01では、実際に存在するアナログコンプにボーカルやドラムなどのいろんな音を通し、ハードウェアを通った音がどのように変化するかを機械学習によってモデリングすることで、より再現性を高めるという方法で作られています。

この機械学習のプロセスは繰り返され、時間をかけるごとに、より精密なモデリングができるようになります。

実際の音はどうか?

さて、仕組みは分かったけど実際の音はどうなの?と思いますよね。

こちらの公式動画を観てみると、かなり忠実にハードウェアが再現されていることがわかります。

ちなみにモデリング元は、Retro InstrumentsのSTA-Levelというコンプレッサー。

Arturiaからも、同じ機材のモデリングプラグインが販売されていますね。

Comp TUBE-STA – Arturia

次の動画では、ArturiaのコンプとLVL-01の音質の違いを確認できます。

Tone Empireの方はかなり音が変化していてサチュレーションがかかっていますが、これはTone-Empireのエミュレートした機材がカスタムされたものだという事も関係しているのかもしれません。

この人が言っている通り、Arturiaの方がクリアな音ですが、再現性という意味では実機を聞いたことがないのでどれくらいなのかはわかりません。

ただ、僕もアナログコンプの音はいくつか聞いたことがある程度ですが、アナログっぽいリッチで滑らかな感じはうまく再現されていると思います。

海外掲示板ではAcusticaのEl Reyには適わないとの声もありますが、このリッチさでこの値段ならかなりお得と言えるかもしれませんね。

まとめ

この製品によって、機械学習によってハードウェアを再現する仕組みは、今後ますます加速すると感じました。

将来は、個人でもお気に入りのハードウェアをAIによって再現できる未来がやってくるかもしれませんね。

なかなか音にクセのあるコンプですが、海外ではリリース早々かなり売れているようです。

未来を先取りできるこの新製品、気になる人はぜひ試してみてください。

LVL-01 – Plugin Boutique

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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