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JUNO-60を再現したプラグイン「TAL U-NO-LX Synth」の魅力を解説

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今日は、Rolandの名機JUNO-60を再現したソフトシンセ「TAL U-NO LX」を紹介します!

TAL U-NO LX Synth – Plugin Boutique

JUNO-60は1982年に発売されたアナログシンセサイザーなのですが、現在でも使っているアーティストが多く、中古市場でも値段が上がり続けていますね。

最近は「JU-06」「JUPITER-X」「SYSTEM-8」といった、復刻版アナログシンセというカタチでも次々に発売されています。

そんな大人気シンセを忠実にソフトシンセとして再現した、TAL U-NO-LXの魅力をいろいろ紹介していきたいと思います😃

「TAL U-NO-LX Synth」の使用アーティスト

まずは、TAL U-NO-LXを使用している有名アーティストを紹介しましょう。

Disclosure

41:35あたりからTAL U-NO-LXを使用しています

最近、新曲を出しまくっているUKハウスデュオ「Disclosure」が、スタジオ動画の中でTAL U-NO-LXを使っています。

ちなみに、TAL U-NO-LXのコーラスエフェクトは使わず、LOGIC PROに内蔵されているコーラスプラグインを使うことで、Disclosure独特の左右に広がる独特なシンセサウンドを作っているとのこと。

Alan Walker

29:45あたりからTAL U-NO-LXを使用している

「Alan Walker」

はTAL U-NO-LXを他のソフトシンセと組み合わせることで、壮大なシンセサウンドを作っていますね。

Tennyson

現在は非公開になっていますが、Twitchによるストリーミングの中でTAL U-NO-LXが使われていました。

JUNOのサウンドは、「Tennyson」のような柔らかい曲作りをするアーティストにとても合っています。

「TAL U-NO-LX Synth」の3つの魅力

ここから、TAL U-NO-LXの魅力についてみていきましょう。

JUNO-60のサウンドとパネルを忠実に再現

JUNO-60の実機とTAL U-NO-LXを比較する動画

上の動画では、実機とプラグインの音を比較していますが、どっちがどっちがわからないくらい音がリアルに再現されていますね。

インターフェースもJUNO-60を忠実に再現しているので、使い心地も抜群です。

シンプルで使いやすい

複雑な機能がなく、音作りがしやすい

のもTAL U-NO-LXの大きな特徴の1つ。

この手のプラグインは、高機能すぎて複雑なつくりになりがちですが、TAL U-NO-LXの実機に忠実なインターフェースは初心者にも簡単に扱えるようになっています。

手ごろな価格

JUNO-60は現在、中古市場で10〜20万円ほどで取引されています。

Roland JUNO-60 – ヤフオク

なかなか簡単に手が出る価格ではありませんが、TAL U-NO-LXなら6,000円とかなり手ごろな価格で購入することができます。

先ほどの動画をみてわかるように音のクオリティはかなり高いので、JUNO-60を買おうか迷っているという人はプラグイン版を検討してみるのもアリでしょう。

TAL U-NO LX Synth – Plugin Boutique

「TAL U-NO-LX Synth」のデメリット

TAL U-NO-LXのデメリットは特にありませんが、強いて言えばプラグイン版なのに機能がとてもシンプルだということくらいしょうか・・・

プラグイン版は、実機にないようないろんな機能がついていることが多いのですが、TAL U-NO-LXは実機を忠実に再現しているので、特別プラグインにしかないような機能もありません。

 

ちなみにu-he「Diva」というソフトシンセなら、JUNO-60を再現したプリセットがありパラメーターも多いので、もう少し複雑な音作りをすることができますよ。

参考: 【レビュー】「u-he Diva」があればアナログシンセはもう不要かもしれない – スタジオ翁

「TAL U-NO-LX Synth」はこんな人におすすめ

まとめると、TAL U-NO-LXはこんな人におすすめのソフトシンセです。

・柔らかいビンテージサウンドのシンセを探している

・JUNO-60のサウンドや見た目を忠実に再現しているソフトシンセが欲しい

・JUNO-60に興味があるけど高すぎて購入できない

値段も手ごろで音も良く、使い勝手も良いということで、かなりおすすめできるソフトシンセです。

ただ、当然ですがJUNOっぽいサウンドしか出ないので、「JUNOって何?あんま興味ないわ」という人には向いていないでしょう。

「JUNOには興味ないけど、アナログっぽい音のシンセは欲しいんだよね」という人には、先ほど紹介したu-he「Diva」がとてもおすすめです。

u-he「Diva」- Plugin Boutique

JUNO-60を再現したプラグイン「TAL U-NO-LX Synth」の魅力を解説 | まとめ

TAL U-NO-LXは値段のわりに品質がよく、とても使いやすいソフトシンセです。

僕はu-he「Diva」が大好きでよく使っていますが、JUNOサウンドが欲しいという時は、結構TAL U-NO-LXを使うことが多いですね。

シンプルで音作りがしやすいというのが大きな理由です…

JUNOの音が大好き!という人は、ぜひ試してみてください😌

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?