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【人気】5万円以下で買えるおすすめのドラムマシン5選

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Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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今日は、5万円以下で買える5つのドラムマシンを紹介します。

ドラムマシンは高いものだと数十万円するので、5万円以下と聞くと「趣味程度でしか使えないのかな?」と感じてしまうかもしれませんね。

しかし今日紹介するものは、数百人規模のクラブなどでも使えるようなクオリティの高い製品がほとんどです。

実際に、僕はクラブの音響としていろんなアーティストを見てきましたが、このクラスの機材でライブパフォーマンスをしている人も結構いました

安いからって音が悪いわけじゃないのね。

なので、高い機材はよりサウンドにこだわっていたり使い切れないくらい複雑な機能が付いていたりするのですが、音に関しては今から見ていくドラムマシンも素晴らしいものばかりなので安心してくださいね。

「ドラムマシンはどれを選べばいいのかよく分からないよ〜」という人は、まずこちらの「ドラムマシンの選び方」を参考にしてみましょう^^

それでは順にみていきます。

① Roland TR-8

TR-8

まずは、現代ドラムマシンの大定番「TR-8」から。

2014年に発売された「TR-8」は、主にRolandの歴史的名器「TR-808」と「TR-909」を再現したドラムマシンです。

こちらはアナログ回路ではありませんが、Roland独自のACBという技術で当時のリアルな質感を再現しています。

開発当時は「アナログでの再現以外ありえない!」という声もあったそうですが、ACB技術の再現性の高さを目の当たりにすると周囲も納得せざるを得なかった、という話もあるくらい優れた技術です。

808や909を再現したドラムマシンはたくさんありますが、やはり家元であるRolandが独自の技術で再現しているというと信頼できますよね。

拡張音源を購入すれば、「TR-707」という名機を再現することもできます。

僕も普段から「TR-8」を使っていますが、ソフトウェアのドラム音源に比べて格段に音もよく扱いやすいので、「VST音源で好みの音が出せなくて困っている」という人にはぜひ試してみてもらいたいですね。

② Roland TR-08 Boutique Series

Roland TR-08

「TR-08」は先ほどの「TR-8」と同じく、ACB技術を使って歴史的名機「TR-808(通称ヤオヤ)」を再現した製品

こちらは「TR-8」の3年ほど後にでたドラムマシンですが、TR-808の再現に特化していて、ライブパフォーマンス時の操作性などを重視した設計となっているようです。

またオリジナルにはないゲイン、チューン、ディケイ、パンの設定やシャッフル機能などを備えており、大幅にサイズダウンもなされています。

サイズがかなり小さいので手が大きい人は少々操作しづらいかと思いますが、その見た目からは想像できないくらいリッチな鳴りを楽しむことができますよ。

③ Arturia DrumBrute

Arturia DrumeBrute

「DrumBrute」は17種類のドラム音源を搭載し、最大64ステップのシーケンスを組むことのできる100%アナログ回路のドラムマシンです。

TR-909やTR-808のサウンドはもちろん、より攻撃的でモダンなサウンドまで作ることが可能。

ポリリズム, スウィング, ランダム機能なども使って直感的にドラムパターンを作り込んでいくことができるので、ライブパフォーマンスでも重宝しそうですね。

④ Korg Volca Beats

Volca Beats

この中では一番値段がお手頃でおもちゃのような見た目をしていますが、サウンドは意外とリッチです。

僕はクラブやフェスで何度も「Volca」サウンドを聴いているのですが、本当にこのお手頃マシンから鳴っているのかと思ってしまうくらい、しっかりとした芯のある音を出してくれますよ。

まずは気軽にドラムマシンを楽しみたいという人におすすめです。

⑤ Korg Electribe 2

Korg Electribe

今回紹介するなかで中くらいのお値段の「Electribe 2」は、ドラムマシンにXYパッドを兼ね備えた、「制作」と「ライブ」どちらにも対応可能なマルチプレイヤー。

実はこのドラムマシン、シンセサイザーとしての機能も充実しているので、音楽制作の大部分がコレ一台で出来てしまうんです。

キーボードも無いのにどうやって演奏するの?

こんなことを言われてしまいそうですが、実は左側のXYパッドを使えばコードスケールなどの音楽理論が分からない人でもそれっぽい音を奏でてくれるという、画期的なシンセサイザーでもあるんですね。

そんなにたくさんの機材は買えないから「一台でいろんなことができるものが欲しい」、という人はこのドラムマシンが候補に上がってくるでしょう。

ドラムマシンの選び方

ドラムマシンは似たような機能も多く、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。

これからドラムマシンを選ぶ時、どんなことに気をつければいいのかという5つのポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

好みの音が出るか

これは実際に店舗で聴いてみるのが一番良いのですが、今の時代YouTubeでかなりの数のデモが上がっているので、そういった動画を確認してどのくらい好みの音を出してくれるのか聴いてみることをおすすめします。

同じ「TR-909」のモデリングでも、ドラムマシンによってそのキャラクターは全然違うからのぉ。

その場で音をシンセサイザーのように生成する「アナログ方式」のドラムマシンなのか、あらかじめ音源データが内蔵されている「デジタル方式」なのかも意識したいポイントですね。

エフェクトは充実しているか

ドラムマシンは単純にドラムの音を出すだけではなく、ミックス時に便利なリバーブやディレイなどといったエフェクトを備えているものも多くあるんです。

最初に紹介した「TR-8」だと、リバーブやディレイのほかに「スキャッター」というライブパフォーマンスなどにも使える、特殊なエフェクトが付いていたりしますね。

エフェクトは後から追加することもできるので、必ずしもたくさん付いていると良いというわけではありません。

自分に必要だと思うものがあれば、検討してみましょう。

手軽に使えるか

例えば「外出先でも手軽に使えるようなドラムマシンが欲しい!」ということであれば、「Volca Beats」のように電池駆動でスピーカー付きという便利な機能を備えているものが良いでしょう。

どこでも気軽に遊べちゃうね!

家で使う分にはあまり「手軽さ」を気にする必要はありませんが、「ライブパフォーマンスでも頻繁に使いたい!」ということなら大きさも考えないといけないかもしれませんし、「複雑な機能を使いこなす自信がないよ〜」ということなら最低限の機能が揃ったシンプルなドラムマシンを選ぶ必要があります。

ライブパフォーマンスにも使えるか

ライブパフォーマンスに使うなら、「直感的な操作性」や「持ち運びやすさ」「 外部接続への対応」も意識したいところ。

ライブで使いたいときに必ず必要になる機能というのは特にありませんが、ライブパフォーマンスで頻繁に使いたいのなら、実際に楽器屋などに行って操作性を確かめられるのがベストですね。

外部接続に対応しているか

USB接続に対応していればパソコンから操作できますし、他の機材とビートを同期したいのならMIDI端子やSYNC端子があるものを検討しましょう。

特にライブパフォーマンスをする予定があるなら、この機能はかなり大切ですね。

いろんな端子があって面倒くさそうだね〜。

確かにちょっと面倒なのですが、つなぎたい機材によってどんな接続端子が必要かは異なります。自分に必要な端子が付いたドラムマシンを選ぶようにしましょう。

パソコン主体で音楽制作をしている人なら、USB端子さえついていれば特に問題ないありません。

以上、ドラムマシンの選び方に関する5つのポイントをご紹介しました。

5つの製品を比較して、自分好みのドラムマシンを見つけてみて下さい\(^o^)/

製品名 発売日 価格 音源方式 シーケンサー 内蔵スピーカー 外部接続
Roland TR-8 2014年3月 4~5万円 ACB USB, MIDI(IN, OUT)
Roland TR-08 2017年9月 4~5万円 ACB USB, MIDI(IN, OUT)
Arturia DrumBrute 2016年12月 4~5万円 アナログ USB, MIDI(IN, OUT), CLOCK, DIN
Korg Voca Beats 2013年6月 1~2万円 アナログ+PCM MIDI(IN), SYNC
Korg Electribe 2 2016年7月 2~3万円 PCM USB, MIDI(IN, OUT), SYNC

5万円以下で買えるおすすめのドラムマシン5選 | まとめ

ライブパフォーマンスでアーティストに人気なのは「Elektron Analog Rythm」や「Dave Smith Tempest」などですが、中には「Volca」シリーズや「TR-8」などを使っているという人も結構います

ここでドラムマシン好きには定番の”あの動画”を観てもらいたいのですが、「ジェフ・ミルズ」というDJが「TR-909」たった一台でパフォーマンスを行っている様子です。

「TR-909」は1983年に発売されたかなり歴史のあるドラムマシンなので、できることは現代のドラムマシンに比べてかなり少ないはずですが、これだけのパフォーマンスが披露できるというのはスゴいですよね。

たとえ機能が少なくてもアイデア次第で素晴らしい音楽が作れるということが、この動画からも分かるかと思います。

いい音楽を作るのに必ずしも何十万円のドラムマシンが必要なわけではないので、予算に合わせた機材で音楽制作を楽しんでみて下さい。

この記事が、あなたのドラムマシン選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?