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民族系ハウスをつくる僕がおすすめする3つのVST音源

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Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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そろそろ民族っぽい楽器を使った音楽を作ってみたいな〜。いったいどんなソフトを使えばいいんだろ?

今日はこんな疑問に答えます。

僕は普段からアフロやエスニック系の曲を制作していて、民族楽器のサンプル音源もよく使っています。

ちなみに去年2019年にリリースしたこの曲は、BPM100くらいの民族系ハウスですね。

民族っぽい雰囲気をだすなら実際に録音するのが一番良いのですが、日本の住環境でガンガン楽器を弾くことはなかなか難しいでしょう。

いま僕が住んでいる家も木造なので、キックを一発鳴らすだけで隣人に壁ドンされてしまうという環境です・・・

なので、今日は手軽に民族系のテイストを楽曲に取り入れたいという人のために、すでに高品質な民族楽器の音が録音されている「サンプリング音源」を3つご紹介していきます

サンプリング音源の品質は、録音時の環境やマイクのクオリティなどによって製品ごとに違いがあるので、購入前はYouTubeや公式サイトなどでデモ音源を聴いてみるのがおすすめですよ。

それではさっそく順に見てきましょう\(^o^)/

民族系ハウスをつくる僕がおすすめする3つのVST音源

さて、おすすめの民族楽器音源は、以下の3つです。

どれもさまざまなジャンルの民族楽器をリアルに再現している素晴らしい音源なのですが、製品によってバンドルされている内容や楽器の種類, 購入の方法などが違います。

それぞれの特徴を解説しつつ、順に見ていくことにしましょう。

① Komplete 14

DISCOVERY SERIES: MIDDLE EAST walkthrough | Native Instruments

すでに音楽制作をしている人は、Native Instruments社のプラグインをいくつか購入しているかもしれませんね。

ここで紹介するのはNative Instrumentsのいろんな音源やプラグインがセットになった「Komplete 14」です。

民族系の楽器は、以下の5種類が入っています。

・Middle East

・India

・West Africa

・Cuba(Ultimateのみ)

・Balinese Gamelan(Ultimateのみ)

アフリカ、中東、インド、キューバ、インドネシアといった世界各国の楽器やパーカッションの音が入っていてクオリティも高いので、僕も普段からよく使っています。

僕はUltimateではない通常版の「Komplete 14」を持っていたのですが、「Cuba」も「Gamelan」もいずれ欲しくなるだろうなと思ったので途中で「Ultimate」にアップグレードしました。

ただ、「Komplete 14」は民族楽器の音源を探しているという人全員におすすめできる製品ではありません

そもそも「Komplete 14」は、民族楽器以外にもオーケストラやソフトシンセ, コンプ, リバーブ, EQなど制作に必要なあらゆるツールが入っているのが特徴で、「民族楽器が欲しいし、ついでに制作に必要なプラグインなどもまとめて購入したい」という人にぴったりの製品なんですね。

なので「俺は民族楽器の音源だけ欲しいんだ!」という人は、お得感は減りますが各音源を単体で購入するか、次に紹介する2つの音源を検討してみるのがよいでしょう。

② EastWest Series

EastWest RA Trailer

「EastWest」はサンプリング音源を専門に取り扱う会社なので、そのクオリティは間違いなしです。

個人的には、リアルな表現力という意味では「Kompleteシリーズ」を超えているんじゃないかと思っています。

いろんな製品がコンセプトやジャンルごとに用意されているのですが、民族系で使えるのは主に以下の6つですね。

・Silk

・Quantum Leap RA

・Stormdrum

・Voices of the Empire

・Voices of the Passion

・Gypsy

どれも素晴らしい音なんですが、単体でのお値段が高すぎるんですよね・・・(一つのソフトが5万円とか)

いくら高品質でもそんなの買えないよ〜。

そこでおすすめなのが、月額2,000円程度でEastWestのサンプリング音源が使い放題になる「Composer Cloud」というサブスクリプションサービスです。

月2,000円というと結構高い気がしますが、EastWestは音楽クリエイター向けのサブスクでNO.1の人気を誇るということ, 音質や完成度はどれも素晴らしいクオリティだということを考えれば妥当な金額でしょう。

僕は制作していると「ここはEastWest使いたいな〜」ってタイミングがまれににあるので、その月だけサブスク登録して使うみたいなセコい技を使っています。笑

サブスクリプションはこちら: EastWest Composer Cloud

③ Ethno World 6

Ethno World 6 – Overview | Best Service

「Ethno World」は民族楽器専用のサンプリング音源で、とにかく収録されている楽器の種類が膨大なのが特徴です。

アフリカや中東といった国はもちろん中国や日本の民族楽器も入っているので、あらゆる国の民族楽器を一通り使えるようにしておきたいという「職業作曲家」の方にもおすすめの製品ですね。

値段もEastWestのように高くなく、楽器の種類で選ぶならこの「Ethno World 6」で間違いないでしょう。

民族系ハウスをつくる僕がおすすめする3つのVST音源 | まとめ

民族系の楽器は単品だといろんなメーカーから出ていますが、このようにバンドルとしてまとめて売っているものとして有名なのはこの3つだと思います。

民族楽器というと、いかにサンプルっぽくないリアルな音がだせるかという部分が重要だと思いますが、残念ながらどれもデモバージョンがありません。

ただこの3つの製品は有名なので、いくつもの動画がYouTubeなどに上がっています。

「EastWest」なら1ヶ月だけお試しサブスク登録して、気に入ったものを購入するという方法もアリかもしれんな。

気になったものはいろんな動画で比較してみるなどして、ぜひお気に入りの民族楽器音源を手に入れて下さい。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?