【8日目】MIDIエフェクト | Ableton Live 11 基礎講座

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こんにちは、スタジオ翁のIssey(@studiookina)です。

前回はオーディオエフェクトを見てきましたが、今回はMIDIでの作曲を加速させてくれる「MIDIエフェクト」について学んでいきましょう。

もう「ピアノも弾けるし音楽理論も完璧だぜ!」って人には、MIDIエフェクトはぶっちゃけ役に立たないかもしれませんが、

・複雑なフレーズやメロディー作りをもっと簡単にしたい

・音楽理論なしでもそれっぽい音楽を作りたい

こういった人には、ぜひ使ってもらいたいエフェクトですね。

Max for Live」という拡張機能を使えば、さらに膨大な数のクリエイティブなMIDIエフェクトをつかうこともできるので、初心者にとってAbleton LiveほどありがたいDAWはないと個人的には思っています・・・

今日は、基本のMIDIエフェクトを3つに絞って紹介していくぞ。

本日のゴールはこちら。

・MIDIエフェクトについて理解する

・3つのMIDIエフェクトの基礎を学ぶ

それでは、まず「MIDIエフェクトとは何か?」というところから見てきましょう\(^o^)/

MIDIエフェクトについて

MIDIエフェクトとは、その名前の通りMIDI信号に対して使用するエフェクトのことです。

音そのものを加工するエフェクトではないのね。

具体的には、コードから自動的にアルペジオを作成する「アルペジエーター」や、鍵盤ひとつ弾くだけでコードを鳴らしてくれる「コード」などがあります。

こういったエフェクトをうまく使えば、理論に詳しくない人でも音楽制作が親しみやすくなったり、さらには予期せずカッコいいフレーズが作れたりと、とても便利なツールです。

次に紹介する3つは、Ableton Liveだけでなく多くのDAWにも入っている一般的なMIDIエフェクトなので、他のDAWに興味を持っている人も覚えておくと良いですよ。

基本のMIDIエフェクト3選

Ableton Live 10 | MIDIエフェクト

ここでは、次の3つのMIDIエフェクトを紹介します。

1. 「Arpeggiator」(アルペジエーター) – アルペジオの生成

2. 「Chord」(コード) – コードの自動入力

3. 「Scale」(スケール) – スケール(調)の自動調整

上の動画に3つのエフェクトを簡単に解説していますので、実際どういう風に使うのか知りたいという人は、動画を観てみて下さい。

Arpeggiator

アルペジオは80年代に流行ったと言われていますが、今でもいろんなアーティストにガンガン使われています。

他のDAWにもアルペジエーターはついていますが、Ableton Liveのものは細かい設定ができたり、いろんなアルペジオパターンを選べたりとかなり充実していますね

僕は「Rate」「Gate」「Style」「Steps」くらいしか設定しませんが、使い方次第でいろんなパターンが作れるので、公式ページの解説も読みつつ実験してみて下さい。

参考: 23. LiveMIDIエフェクトリファレンス – Ableton.com

Chord

「Chord」エフェクト自体はとてもシンプルですが、「Arpeggiator」や「Scale」なんかと組み合わせると、よりおもしろいメロディーが作れたりします

例えば、Ableton公式のこのチュートリアルでは、ArpeggiatorとChordを使って、より複雑なアルペジオを作り出しています。

参考: Arpeggiatorでメロディをプログラミング & キーを変えずに編集 – Quantize Coursesの新チュートリアル

このリンク先の動画で解説されている、「アルペジオをMIDIとして取り出して細かく編集する方法」もかなり役に立つので、ぜひ覚えておきましょう。

Scale

スケールは調べればネットにいくらでも転がっているので、そういったページを見ながら演奏したり、キーボードに目印をつけたりすれば初心者でもいろんなスケールを扱えますが、正直これらの方法はかなり面倒くさい・・・

面倒くさいのキライ…

「Scale」エフェクトを使えば、白鍵を弾くだけでいろんなスケールでの演奏が簡単に可能になるので、めちゃくちゃ便利です。

キーボードの音程を手動で設定することもできますが、Scaleエフェクトには大量のプリセットがあるので、その中から好きなスケールを選んで演奏すると良いでしょう。

今日のまとめ

MIDIエフェクトは、音楽理論など制作のわずらわしい部分を減らしたり、いろんなアイデアを偶発的に生みだせたりと、初心者だけでなくアイデアに行き詰まった上級者にも使えるとても便利なツールです。

ダンスミュージックの制作なんかだと、こういったエフェクトが特に役立つでしょう。

さて、次回はAbleton Liveの独自機能「Max for Live」について見ていきますよ。

また次の講座でお会いしましょう😃

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