あなたがPreSonus「FaderPort」を導入すべき3つの理由

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Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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前々から気になっていたムービングフェーダー、PreSonus「FaderPort」をついに導入しました。

ボリューム調整だったりオートメーションを書く際にかなり使えるのですが、

「フェーダーだけのフィジコンなんていらなくない?」

って考えている人もけっこう多いかと思います。

確かにDTMを始めたばかりの人には必要ないかもしれませんが、より素早く効率的に作業がしたい人にはかなりおすすめ。

1チャンネルのムービングフェーダーなら価格もそこまで高くないし、意外とメリットも多いので、少しでも気になっている人はぜひこの記事を読み進めてみてください😌

PreSonus FaderPortとは?

PreSonus | FaderPort製品紹介 

数あるフィジコン(フィジカルコントローラー)の中でも、FaderPortは「ボリューム調整」に特化した製品。

フェーダー部分にはモーターが入っており、チャンネルを切り替えるごとにフェーダーが「シュシュッ」と自動で動くので、シビアな音量調整をするならモーター内蔵の「ムービングフェーダー」であることが重要です。

僕がFaderPortを導入したのは、ボリューム調整に加えて「オートメーションをリアルタイムで書きたかった」という理由もあるのですが、ボリュームオートメーションを書く際にもムービングフェーダーの方が断然有利です。

マウスでオートメーションを設定することもできますが、やはり楽曲の雰囲気に合わせてリアルタイムで書くことで表現の幅が広がりますからね。

PreSonus FaderPortを導入すべき3つの理由

さて、ここからはFaderportを導入するメリットを3つご紹介していきます。

1. 手では描けないオートメーションのなめらかさ

ボーカルのオートメーションを書く時など、マウスでポチポチやるのはかなり大変だし、複雑なオートメーションを書こうとすると時間もかかります。

こういった場面でFaderportを使えば、曲の雰囲気や展開に合わせてリアルタイムでオートメーションを書きこむことができるのでとても便利です。

特に「声」などのダイナミックレンジが高い素材を扱う人は、重宝するでしょう。

2. 視覚に頼らないボリューム調整

普段から「メーターの”数字”をみてボリュームを調整してしまう人」ってけっこういるんじゃないかと思います。

数字、つまり視覚からの情報に引っ張られすぎて、的確なミックスができないことがあるんですよね。

例えばEQも同じで、このくらいがっつり処理されているEQをみると、「これはカットしすぎかな…」と感じてしまうものです。

耳で聴いた感じだと、これくらいがっつりEQするのがベストだと分かっていても、あとで見返すと「カットしすぎかな…」と感じてしまうのは、耳ではなく目からの情報に引っ張られている証拠。

ボリューム調整も耳からの情報だけを頼りに行うべきなのですが、Faderportがあればパソコンの画面をみる必要もないので、耳だけを頼りに直感的にボリューム調整をすることができます。

フェーダーに手をかけながら、目を閉じてミックスすることも可能です。

2. プロ機器も負けないぬるぬる動くフェーダー

僕は仕事柄、普段からYAMAHAなどの業務用ミキサーを使っていますが、こういったプロ機と比べても、FaderPortのモーダーフェーダーはかなり良い動きをします。

購入前は「フェーダーがついてこないんじゃないか」「精度があまり良くないんじゃないか」と心配していたのですが、まったく問題なく快適に動いてくれます。

ただ、こういったフェーダーコントローラーは消耗品なので、あまり中古で買うべきではないでしょう。

僕も一度、フリマサイトで粗悪品をつかまされたことがありますので・・・

Faderport 8/16との違い

FaderPortには8chと16chのモデルもありますが、これらのモデルになると、

「同時に複数チャンネルのボリュームやオートメーションを調整できる」

「ボリュームだけでなくセンド量も調整もできる」

「フェーダー上部の液晶画面でチャンネル情報やパラメーターを確認できる」

といったメリットがあります。

例えば「リバーブへの送りを曲の展開に合わせてリアルタイムでコントロールする」なんてこともできるので、とても便利ですね。

複数のフェーダーがあると、毎回チャンネルを切り替える必要もないので楽です。

あなたがPreSonus「FaderPort」を導入すべき3つの理由 | まとめ

FaderPortはドライバのインストールすらいらず、接続して各DAWで設定すれば、すぐに使い始めることができます。

対応DAWも、Studio One, Pro Tools, Logic, Cubase, Ableton, Nuendo, Bitwig, Reaper, Reason, Sequoiaとかなり幅広いです。

チャンネル数で悩む人もいるかと思いますが、確かに8chや16chの方が機能も多く使いやすいものの、かなり場所をとるので宅録ユーザーなら1chで十分なんじゃないかと感じました。

8chになると「Avid S1」や「SSL UF8」などいくつか競合が出てきますが、1chのものなら市場に出ているのはFaderPortくらいでしょう。

楽器屋に置いてあることも多いので、気になる人は店頭で試してみてはいかがでしょうか。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました🙂

FaderPort – サウンドハウス

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?