【GEAR SUNDAY】Roman Flügelのスタジオ機材

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今回はドイツのエレクトロミュージックにおいて重要な役割を果たしてきた、ベテランDJ/プロデューサー「Roman Flugel」のスタジオ機材を探っていきます。

HRFQ : なぜ最終段階でそのようにアナログなミクシング方法をとられているのですか?そうすることで、より良い音が得られるのでしょうか?

Roman : 一番の理由は、そういった方法に慣れているから。何故だか、ああいう古い大きい機材をいじるのが好きなんだよね。それに、アナログ機材を通すことで、音が鋭くなるから好きなんだ。デジタル機器でゆがんだ音より、アナログ機器を使った音のゆがみの方がいいでしょ。

Roman Flugel Interview – Higher Frequency

Roman Flugelはなかなかのアナログフリークで、スタジオにも数多くの機材があります。

そんな彼のスタジオや使用機材を、さっそく見ていきましょう。

Roman Flügelのスタジオ機材

まずは、彼の曲をいくつか紹介します。

 

 

知的でトリッピーなサウンドが特徴的ですね。

 

 

こちらはBoiler RoomでのDJです。

DJプレイは、オリジナル曲とはまた違った雰囲気があるねー。

Roman Flügelのスタジオを紹介する2つの記事

Roman Flugelのスタジオ機材について知りたければ、この2つの記事がおすすめです。

Machine Love: Roman Flugel – Resident Adviser

まずこの記事では、Roman Flugelの幼少期のことが書かれています。

叔父はRolandのSystem100Yamaha DX-7などのシンセサイザーを持っていたほどの音楽好きだったようで、若き日のRomanは叔父のDX-7などを借りては遊んでいたようです。

幼い頃から音楽に触れる環境があったのじゃな。

I have started to use the FM synthesizer from Logic Pro 8 a lot for generating basslines recently.

このインタビューの頃は、ベースラインをよくLogic ProのFMシンセで作っていたとのこと。

You own a fairly substantial amount of hardware synths but which are you using most these days?

Still it’s the Clavia Nord Rack 2 that is very important to me and the Yamaha-DX 200 is very nice also. But I must say, after all these years, still my Ensoniq ASR-10 is the center of everything because of its sound

ClaviaのNord RackYamaha DX-200は長年使っていて、今も愛用しているようです。Ensoniq ASR-10は1992年に発売されたサンプラーですが、Roman Flugelの使用機材の中でもかなり重要な役割を果たしていると言っていますね。

エフェクトはIbanez Time MachineIbanez DM-1000を好んで使っています。

この写真から読み取れるのはPortico 5403のコンプ、Rolandの音源モジュールSuper JDOberheimのMatrix1000Ensoniq DP4などでしょうか。

やはり、かなりのアナログ機材を持っていますね。

羨ましい限りです。。。

A German Studio Master Roman Flugel – Dynaudio Interview

こちらはDynaudioのインタビューです。

Dynaudioのインタビューですので、スピーカーはDynaudioを使っているのでしょう。

 

ちなみにスピーカーは80dBになるように、iPhoneの音量測定アプリなどで調整しているそうです。

このくらいの音量が、一番バランスよく音が聴こえるんだとか。

スタジオ翁でも75~85dBを推奨していますので、80dBというのは妥当なリスニング音量だと思います。

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あと写真から分かるのはMS-20MK-S80H3000 Ultra HarmonizerRME Fireface800オーディオインターフェースといったところですね。

Roman Flügelのスタジオ機材 | まとめ

Romanはインタビューの中で、デジタルのプラグインなどももちろん持っているけれど、アウトボードの味をとても大切にしているということが書かれています。

どうしてもその機材でしか出せないという音は存在しますが、そのアウトボードの存在感や特徴を活かしつつプラグインなどもうまく組み合わせることで、Roman Flugelのあの特徴的なサウンドが出来上がっていくのでしょう。

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