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【保存版】Logic Pro Xの基本を15分でマスターする

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Logic Pro Xを購入したけど、機能が多すぎて使いこなせない… 基本的な操作だけサクッとマスターしたいな。

今日の記事はこんな人におすすめです。

 

Logic Pro Xにはたくさんの機能がありますが、細かい部分まで覚えようとするとキリがありません。

なので、今日は音楽制作を始めるにあたって必要な最低限の知識を、15分で理解できるように1記事にギュッとまとめました

この記事でわかることは、以下の通りです。

・Logic Pro Xの基本設定

・オーディオの録音と編集

・MIDIの編集

・ミキシングの方法

・便利な機能やプラグイン

これからLogic Pro XでDTMを始める人は、ぜひ参考にしてみてください😃

それでは、早速みていきましょう。

音楽制作を始める前に

ここではLogic Pro Xを使い始める前に、覚えておきたい基本設定・メイン画面の見方を紹介していきます。

基本設定

まずソフトを立ち上げたら、「環境設定」から「オーディオ」を選択します。

ここで「オーディオインターフェースの設定」と、「バッファサイズ」の設定を行いましょう。

順に説明していきますね。

まず、自分の使っているオーディオインターフェースを「出力デバイス」「入力デバイス」に設定してください。

オーディオインターフェースとは、スピーカーやヘッドフォンに音を送ったり、マイクやギターなどの音をパソコンに取り込むための機材です。

録音をしたりスピーカーに接続しないなら、はじめのうちは必要ありません

もしパソコンから音を出すなら「内蔵出力」を選択しましょう。

 

次に「I/Oバッファサイズ」でバッファを設定します。

バッファサイズは、可能な限り低く設定しましょう

バッファいサイズを小さくすると、MIDIキーボードを弾く時や再生時のレイテンシー(遅れ)が小さくなり、パソコンのパフォーマンスが上がります。

ただし、バッファサイズを小さくしすぎるとパソコンに負荷がかかり、音が止まったり画面がカクカクしてしまうことがあるので、パソコンが止まらない程度にバッファサイズを調整してください

録音時はバッファを低めに、ミキシング時はバッファを高めに設定しておくと良いぞ。

メイン画面

次にLogic Pro Xのメイン画面について、簡単に解説していきます。

まず画面左上に、このようなバーがありますね。

「音源ライブラリ」や「ピアノロール」などの画面を開くためのボタンなのですが、実際に押してその機能を確かめてみてください。

1つだけ、Logic Pro Xを扱う上でとても便利な「ヘルプボタン」について紹介しておきましょう。(赤枠のはてなマーク)

これをONにしておくと、カーソルを各ボタンに合わせた時に説明画面が表示されるので、

「どこを押せばどうなるのか、さっぱりわからない!!!」

という悩めるDTMerに、超おすすめの機能です。

 

お次は中央に配置された、このバーを見ていきましょう。

ここで重要なのは、以下の5つ

① 録音

② ループのON/OFF

③ テンポの設定

④ カウントイン

⑤ メトロノーム

「録音」や「ループ」はアイコン通りなので、わかりやすいですね。

「テンポ」の設定もこのバーから行います。

ここに直接数字を打ち込むか、マウスでドラッグして好みのテンポに調整しましょう。

 

④と⑤は主に録音の時に使うものです。

④は「カウントイン」といって、録音を始める前に2拍や4拍のカウントで録音のタイミングを教えてくれるもの。

いきなり録音が始まっちゃうとびっくりするもんね。

⑤では「メトロノームのON/OFF」ができます。

録音する時にメトロノームが必要なら、このボタンをONにしておきましょう。

覚えておきたいショートカット一覧

この章の最後に、いくつかのショートカットを紹介します。

ショートカットを覚えなくてもメニューバーなどから同じ操作はできるのですが、これを覚えておくと作業スピードがかなり上がるので、少しづつ覚えていくことをおすすめします。

1. 前に戻る【Cmd + Z】

2. 先に進む【Cmd + Shift + Z】

3. 録音【R】

4. 保存【Cmd + S】

5. ミキサーを表示【X】

6. トラックをソロ再生【S】

7. トラックをミュート【M】

8. ピアノロールを表示【E】

9. ループのON/OFF【C】

10. 編集ツールを表示【T】

11. 全画面表示【Z】

12. 指定した場所を拡大【Option + マウスで範囲を指定】

13. 縦方向の拡大・縮小【Option + スクロール】

14. 横方向の拡大・縮小【Option + Cmd + スクロール】

15. リージョンを複製【Cmd + R】

16. MIDI/リージョンを複製【Option + ドラッグ&ドロップ】

17. MIDI/リージョンをミュート【Ctrl + M】

18. バウンス(書き出し)【Cmd + B】

19. リージョンをループ指定【Cmd + U】

20. バーチャルMIDIキーボードを表示【Cmd + K】

いや、多すぎるよ…
PDFにまとめておいたから、印刷して机にでも貼っておきなさい。

参考: Logic Pro Xユーザー必見!よく使うショートカット20選 – PDF

Logic Pro Xのショートカットはまだまだありますが、この20個は特によく使うものなので、自分がよく使いそうなものから1つづつ覚えていきましょう。

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オーディオの録音

Logic Pro Xの設定・基本画面を理解したところで、次は「オーディオの録音」について見ていきます。

まずはメイン画面左上の「プラスボタン」を押して、新しいオーディオトラックを作成しましょう。

ここで追加するトラックの種類を選びます。

「オーディオ入力」で、自分の録音したいマイクや楽器が接続されているポートが選択されているか、必ず確認してください

このように「入力なし」と表示されていると、音が出ないぞ。

右下の「作成」を押して、トラックを作成します。

 

これでオーディオが作成できましたね。

「R」の文字が赤くなっているのは、そのチャンネルが録音可能であることを示しています

画面上部の録音ボタンを押すか、キーボードの「R」を押して録音を開始しましょう。

「M」はミュートで「S」はソロボタンですが、これは先ほど紹介したショートカットでも行うことができますよ。(キーボードの『M』と『S』)

複数のテイクを録音する

Logic Pro Xでは複数のテイクを録りためておいて、あとでそれぞれのテイクで気に入った部分だけをつなぎ合わせることができます

何度も停止して録り直す必要がないのね。

録音したい長さでループをONにして、数テイク録ってみましょう。

この画像のように、何度も録音を重ねていくと自動的にテイクが保存されていきます。

録音した数テイクの中から、好きなパートだけをつなぎ合わせることもできるので、とても便利です。

自動でクロスフェードが追加されるから、つなぎ目も不自然にならんのじゃな。

曲に使うテイクが決まればこのまま置いておくこともできますが、1つのオーディオファイルにまとめることもできます

クリップ左上の「A」というボタンを押して、「フラット化して結合」をクリックしましょう。

1つのオーディオファイルにまとめてしまえば、見た目もスッキリ!

パソコンの負荷も和らげることができますよ。

録音時の注意

さてオーディオを録音すると、このように波形が表示されますよね。

ここで1つ、録音する時の注意点があります

この録音時の音量が小さすぎるとノイズばかりが目立ってしまうので、クリアな音を録音したいのなら、クリップしない(0dBを超えない)ギリギリのところまで音量を上げて録音しましょう

でも0dBを超えると、音が割れちゃうから気をつけてね。

上の画像は悪い例です。

クリアな音質を求めるなら、波形で見たときにこれくらいの音量感は欲しいですね。

オーディオの最大音量(この波形だと赤い部分)が、0dBを超えないギリギリのところにあるのが理想です

オーディオの編集

ではここから、オーディオの簡単な編集方法を見ていきます。

まずメイン画面左側にある「インスペクタ」を使うことで、音量やパンの調整, エフェクトの追加を簡単に行うことができます。

ここでは「リバーブ」を追加して音に広がりを出したり、「EQ」を使って音の調整をすることもできますよ。

インスペクタ上部の「リージョン」から、波形そのものの音量(ゲイン)を調整したり、音程(トランスポーズ)を変えたりすることも可能です。

ちなみに同じようなパラメーターが右と左に分かれているが、左が各チャンネル・右がマスター(曲全体)になっておるんじゃよ。
「センド/リターン」を調整している時は、右側にリターンチャンネルが表示されるんだよね。

右側には必ずしも、マスターチャンネルが表示されるわけではありません

「センド/リターン」については、もうちょっと後で紹介しますね。

 

波形の細かな編集は、キーボードの「T」を押すと表示される「ツール」を使いましょう。

例えば「ハサミツール」を使えば、波形の好きな場所をカットすることができます。

Optionキーを押しながらハサミツールを使えば、オーディオ全体を等間隔にカットすることもできるぞ。

他にも「鉛筆ツール」で手書きのオートメーションを描く、「接着ツール」でバラバラの波形を1つにまとめるといったことも可能です。

フェードイン・フェードアウト

録音の最初や最後で不自然な切れ目やノイズが入っているなら、「フェードツール」を使って自然なオーディオに仕上げましょう。

先ほどの「ツール」を使って、フェードインやフェードアウトの設定ができます。

キーボードを「T」→「A」と押せば、一瞬でフェードツールを呼び出せるよ。

 

ちなみにオーディオ同士を自然に繋げたいという時にも、フェードツールは活躍します。

同じようにフェードツールで範囲を指定してあげると、このようにオーディオのつなぎ目で出てきがちなクリップノイズや不自然な繋がりを防ぐことができます

録音には必須の機能なので、ぜひ覚えておきましょう。

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ミキシング

オーディオが録音できたら、それらのトラックを「ミキシング」によってまとめ上げ、1つの曲にしていきます。

ミキサー

キーボードの「X」を押すと、ミキサー画面が表示されます。

もちろん通常画面でもミキシングの作業はできますが、各チャンネルの「インスペクタ」が並んでいるので、ここでまとめて各楽器の音量やエフェクトなどをコントロールすることができます

いろんなトラックを一度に調整するなら、このミキサー画面を使うのがおすすめじゃ。

この画面では、複数のトラックを選択して一度にボリュームを上下させたり、トラック間でエフェクトを移動させたりコピーすることもできます。

「EQ」「リバーブ」「パン」「ボリューム」などを調整して、自分好みのミックスを作っていきましょう。

センド/リターン

リバーブやディレイなどのエフェクトはチャンネルに直接挿すこともできますが、「センド/リターン」という方法もあります。

「センド/リターン」とは、「リターントラック」というエフェクト専用のチャンネルを作り、楽器の音をリターントラックへ送ってエフェクトをかけるという方法です。

センド/リターンを使ってエフェクトをかける理由はいくつかあるのですが、「パソコンのCPU負荷を節約できる」というのが大きな理由ですね。

ミキサー画面から「オプション」→「新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップを作成」をクリックして、リターントラックを作成しても良いのですが、もっと簡単な方法があるので今回はそちらを紹介しましょう。

 

まず、メイン画面でエフェクトをかけたいトラックの「Sends」から「Bus」→「Bus1」を選択してください。

すると、「Aux1」という新しいチャンネルが、インスペクタ&ミキサー上に現れます。

この「Aux1」がリターントラックです

ここに自分の好きなエフェクト(ここでは「Space Designer」というリバーブを追加しています)を挿しましょう。

③のパラメーターを使って、どのくらいエフェクトを深くかけるのかを調整してください。

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MIDIの録音と編集

ここでは「MIDI」の使い方について見ていきます。

MIDIとは、音程や音量, 鍵盤のON/OFFなどの情報を取り扱うための規格のことです。

このようにMIDIを打ち込んでいくことで、楽器が弾けない・楽譜が書けないという人でも簡単に音楽を作っていくことができるのです

便利な時代になったのぉ…

MIDIの基本操作

MIDIを使うには、まず「ソフトウェア音源」のチャンネルを作ります。

メイン画面左上あたりにある「+」ボタンを押して、チャンネルを作成してください。

チャンネルを作成したら、次にインスペクタにある「インストゥルメント」という場所からソフトウェアシンセサイザーを選びましょう。

今回は、Logic Pro X内蔵の「ES 2」というシンセを選びます。

MIDIキーボードを接続している人は、この段階で鍵盤を押せば音が鳴るはずです

MIDIキーボードを持っていないという人は、とりあえずパソコンのキーボードを鍵盤代わりにして音を出しましょう。

「Cmd + K」

で、このようなバーチャルキーボードを表示させることができます。

「Tab」ボタンは、サステインペダルになるのね。
キーボードの「1」「2」ボタンで、音程を変えることもできるぞ。

 

さて、ここから実際にMIDIを打ち込んでいくわけですが、MIDIの打ち込みには2つの方法があります。

1. キーボードを使ってリアルタイムで録音する

2. MIDIをマウスで直接打ち込む

キーボードが弾けるという人は1の方法を、弾けないなら2の方法で曲作りを進めていくと良いでしょう。

キーボードを使って録音する方法はとても簡単で、「R」を押して録音を開始するだけです。

直接マウスで打ち込む場合は、「MIDIリージョン」を作成しないといけないので、メイン画面を右クリックして「MIDIリージョンを作成」を選択します

作成されたMIDIリージョンをダブルクリックすれば「ピアノロール」というMIDIの編集画面が下半分にでてくるので、

・鉛筆ツール(キーボードショートカットの「T」→「P」)

・Cmdを押しながらピアノロールをクリック

どちらかの方法で、MIDIを使ってメロディーを描いていきましょう。

サンプラーを使っていろんな楽器を演奏しよう

Logic Pro Xには多くのソフトシンセが入っていますが、実は「生楽器」の音源も豊富に入っています

インストゥルメントから「Sampler」を選択し、MIDIを使って生楽器を演奏してみましょう。

このSamplerには「ピアノ」「ベース」「アコギ」などはもちろん、「オーケストラ」や「アフリカンパーカッション」などあらゆる生楽器の音源が入っています。

Logic Pro Xで使えるおすすめのシンセサイザー

Logic Pro Xのシンセはどれも素晴らしいですが、その中でもぜひ使って欲しいシンセが2つあります。

そのシンセとは・・・

1. Alchemy

2. Retro Synth

この2つです。

Alchemy

Alchemyはもともと別のメーカーが販売していたシンセなのですが、数年前の経営悪化によってAppleに買収され、Logi Proに付属することになりました。

有料で販売されていたシンセなのでクオリティはかなり高く、プリセットの数も膨大です。

Retro Synth

Retro Synthを使えば、80年代, 90年代の昔っぽいアナログサウンドを再現することができます。

今どき流行りのウェーブテーブルシンセとは一味違ったサウンドを楽しめるので、ビンテージ感のあるシンセサウンドが好みの人は、ぜひ試してみてください。

 

もし「Logic Pro Xのシンセでは物足りないよ!」という人がいれば、この記事でおすすめの有料シンセをまとめているので、こちらをどうぞ。

参考: プロも愛用するおすすめのソフトシンセサイザー10選 – スタジオ翁

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Apple Loopsを使って音楽制作をもっと簡単に

Logic Pro Xを購入したはいいけど、イチから音楽を作るのってハードル高いよね…
それなら楽器やボーカルがあらかじめ録音された「Apple Loops」というサンプル集を使ってみるとよいぞ。

最後に「Apple loops」というサンプル集を使って、もっと簡単に音楽制作をする方法を紹介していきます。

キーボードの「O」を押して、Apple Loopsを開いてみましょう

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「Apple Loops」とは、楽器やボーカルなどが録音された「サンプル」と呼ばれるオーディオファイルのことです。

Logic Pro Xには10,000種類以上のサンプルが入っている

ので、曲のアイデアが思い浮かばない時や、作業を高速化したい時にぜひ使ってみてください。

ちなみにこの素材は著作権フリーなので、Apple Loopsを使って作った曲を販売したりYouTubeに載せても問題はありません

参考: GarageBand のロイヤルティフリーのループを商用利用する – Apple

 

もし「Apple Loopsでは好みのサンプルが見つからない」という人は、同じく著作権フリーでいろんなサンプルパックが販売されているので、そういったものを購入するのも良いですね。

以下の記事では、おすすめのサンプルパックを扱う海外サイトを紹介しているので、興味があればぜひご覧ください。

https://studio-okina.com/sample-pack-best-abroad/

Logic Pro Xの基本を15分でマスターする | まとめ

今回紹介したのはLogic Pro Xのほんの一部ですが、この基本を理解しておけば、ある程度スムーズに音楽制作ができるでしょう。

これ以降の知識は、YouTubeなどの動画を参考に学ぶのが一番効率が良いかと思います。

僕も、音楽制作の9割はYouTubeで学んだので\(^o^)/

 

「そもそも音楽制作に関する知識がないから困っている」という人は、こちらの「DTM初心者講座」も参考にしてみてください。

DTMを始めたばかりの人が???となる情報をまとめて解説しておりますm(_ _)m

この記事が、みなさんの参考になれば嬉しいです😌

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?