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【解説】Patreonの「Reward(リワード)」って何のこと?その活用法もご紹介

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Patreonはアーティストやクリエイターを支援するための海外発プラットフォームですが、この記事では「Reward(リワード)」という仕組みとその活用法について解説していきます。

クリエイターはファンに喜んでもらえるリワードを考えて提供することにより、エンゲージメントを高めることができます。

うまくこの機能を使いこなせるよう7つの事例も用意しましたので、クリエイターの人はぜひ参考にしてみて下さい。

Patreonでクリエイターを支援したいという人も、支援することでどんなリワードが得られるのかをチェックしてみましょう。

Patreonの「Reward(リワード)」とは?

「Reward(リワード)」は日本語で「報酬」という意味があり、Patreon内でお金を支援してもらう代わりに、アーティストが「リワード」という形で、何らかのものやサービスをファンに提供することを指します。

ファンとなる人は、Patreonでしか体験できない特別なリワードを期待して、クリエイターを金銭面で支えます。

そしてクリエイターはファンから安定した収入を得るかわりに、みんなに喜んでもらえるようなリワードを準備する必要があるんですね。

リワードは、例えばアーティストならライブのチケットをプレゼントするでもいいし、クリエイターなら作品をPatreon内で限定販売したり、ファンとの交流の場を作ってあげてもいいわけです。

ファンが喜ぶなら何をしても良いのですが、「何でも好きなことしていいよ!」といわれても困ってしまうかもしれません。

次にPatreon内でよく使われる7つのリワードを紹介するので、これを参考にしながらファンのためのリワードを一緒に考えてみましょう。

アーティストならこんなリワードを設定してみよう – 7つの事例を紹介

ここで音楽アーティストができる、7つのリワードをご紹介していきます。

それでは早速みていきましょう。

① ライブストリーミング

今はYouTubeやFacebookなどいろんなプラットフォームでライブ配信ができますが、リワードとしてPatreonのファン限定でライブ配信するというのはいかがでしょう。

クローズドなコミュニティだからこそできるちょっとプライベートな話をしたり、アーティスト活動とは関係のない他愛ない話をしたり・・・

アットホームな感じで演奏をライブ配信したりするのもいいですね。

② 限定コミュニティ

Patreon限定のコミュニティーに入れるというのは、ファンにとっても嬉しいことです。

Facebookの無料ファンページなんかもありますが、お金を払ってコミュニティーに入っている人なら、よりコアで活動的なファンであることが期待できますからね。

ファン同士の活発な交流も期待できますし、何か企画するときも、コミュニティーを通すことでよりスムーズに物事が運ぶかもしれませんよ。

③ グッズ販売

あなたに熱狂的なファンがいるなら、T-シャツやタオルなどの限定グッズを喜んで買ってくれるファンもいるでしょう。

Patreon限定で、CDやレコードなどを販売するというのもおすすめです。

④ マンツーマンレッスン

Patreonでファンが付いているほどのアーティストなら、その演奏や作曲の腕はたしかでしょう。

そんなあなたから直接、技術を学びたいという人は多いと思います。

より多く金銭的なサポートをしてくれた人には、マンツーマンでのレッスンをプレゼントするというのも良いかもしれませんね。

⑤ プレミアムコンテンツ

これは先ほどの限定グッズ販売でもいいですし、他にもライブの早割チケットをコミュニティー内だけで販売したり、新曲を一足先にPatreonのファンにだけに公開するというのも良いアイデアです。

お金を払ってくれているファンに向けて、とにかく特別な体験を提供することを意識しましょう。

⑥ Q&Aセッション

演奏のこと、作曲のこと、日常生活のこと、あなたのいろんなことを知りたくてSNSでフォローしたり、Patreonで支援してくれているファンもいます。

Q&Aセッションを開いて、クローズドな空間でいろんなことを聞けるチャンスがあるというのは、ファンにとって嬉しいことだと思います。

⑦ アーカイブへのアクセス権

あなたが今までにポッドキャストやライブ配信などを一定期間続けているなら、そのアーカイブが溜まっているはず・・・

それを誰でも観れるようにするのではなく、Petreonで支援してくれる人にだけ限定公開してみましょう。

こういったリワードは、新たに何か企画を考え出す必要もないので、アーティストにとっても負担の少ないリワードのやり方ですね。

PatreonのReward(リワード)って何のこと? | まとめ

以上、簡単にリワードの解説とその事例について紹介しました。

これを書いているのはちょうどコロナウィルスが蔓延している時期ですが、こういったライブやツアーの活動機会がすべて奪われてしまうようなアーティストにとって最悪の状況でも、Patreonを使えば継続的に収入を得ることができます。

このサービスの要となる「リワード」は上記以外にもいろんなものが考えられるので、ファンが喜んでくれるようなリワードをぜひ考えてみてください。

この記事が、みなさんの参考になれば嬉しいです。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?