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パッドサウンドが美しいソフトシンセ5選 – 使い方や音作りのコツ

今日は、シンセサイザーのプリセットとしても定番の「パッド」サウンドについてご紹介しましょう。

「シンセパッド」が何か分からないという人は、この記事の「シンセパッドってそもそも何?」からご覧になって下さい。

ソフトシンセには、「Pad」「Synth Pad」の名前でプリセットが入っていることが多いですね。

パッドは曲中であまり目立つことはありませんが、ジャンルによってはかなり重要な役割を果たします。

パッドはシンセの種類や音作りの仕方によってもいろんなバリエーションがあるので、シンセ選びに迷っているという人は、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。

シンセパッドってそもそも何?

シンセパッドは、楽曲の後ろの方で「ふわ〜」と鳴っている柔らかいシンセの持続音のことです。

アンビエントミュージックが好きな人ならよく聴くサウンドだと思いますが、百聞は一見にしかず。まずはこちらの動画をご覧ください。

裏でずっとキラキラと鳴っている、シンセの持続音が「パッド」といわれるものです。

宇宙をさまよっているような心地よい音色ですね。

ストリングスの音にも似たこのパッドサウンドですが、いろんな種類があるのでEDMやトランスならもっと激しいパッドの音になるでしょうし、アンビエントやヨガミュージックなら透き通るような柔らかいパッドの音がよく使われます。

パッドサウンドが美しいソフトシンセ5選

では、これからパッドサウンドが特に美しい5つのソフトシンセを紹介していきます。

「パッド」と一口に言ってもいろんな音色があるので、それぞれどんな特徴があってどのようなジャンルに合うかという部分まで含めて紹介していきたいと思います。

1. 「CS-80」Arturia

特徴: ビンテージ感あふれるアナログモデリングシンセ

「CS-80」は、映画「ブレードランナー」のサントラに使われていたシンセサイザー。

作曲家のヴァンゲリスは、このCS-80を7台所有して制作活動を行っていたと言われています。この動画では海外の音楽機材サイト「Reverb」のスタッフが、Arturia「CS-80 V」というソフトシンセを使ってブレードランナーの曲を再現しています。

2:18からストリングスを聴くことができますが、CS-80はこういったアナログ感たっぷりのパッドサウンドを得意としているので、このシンセパッドを入れるだけで古くて懐かしいような雰囲気を曲全体に与えることができますよ。

CS-80 V / Arturia – Plugin Boutique

2. 「Serum」Xfer Records

特徴: 壮大で粒立ちの良いパッド, 存在感抜群

「Serum」は近年、Sylenth1やMassive, Nexus3にとって代わるEDMシンセとして非常に注目されています。

そのSerumですが、攻撃的なエレクトロベースやシンセリードだけでなく、壮大で存在感あふれるパッドサウンドも得意としています。動画では映画のような壮大なシンセパッドの作り方が解説されていますが、1:12あたりからプリセットのシンセパッドを聴くことができます。

EDMやエレクトロのような近代的な音を作りたいなら、先ほどのCS-80のようなアナログモデリングシンセを使っても曲にマッチしないことがあるので、Serumのような近代的で粒立ちがよくクリアな音の方が良いでしょう。

Serum / Xfer Records – Plugin Boutique

3. 「Diva」u-he

特徴: アナログの温かみ, 5つのビンテージシンセの名機を再現している

立ち位置的にはCS-80と似ていますが、「Diva」は5つのアナログシンセの名機をモデリングしていて、中でもJunoやJupiterのプリセットはパッドサウンドに非常に適しています

コレ一つでいろんな音が出せる万能シンセなので、プロのアーティストにも愛用者が多いシンセです。この動画は一本まるまるDivaのシンセパッドについて語られていて、動画製作者のDiva(シンセパッド)への愛が感じられますね。

Diva / u-he – Plugin Boutique

4. 「Absynth」Native Instruments

特徴: 近未来的, 特殊なエフェクトのかかったパッドサウンドが多数

この動画では、ハードウェアを含むいろんなシンセのパッドが演奏されています。「Absynth」は、11:14あたりから。

よくあるシンセパッドと違って、声のような奇妙なパッドやキラキラしたエフェクトのかかったようなパッドが特徴的なシンセです。自分で音作りをするのは少し難しいのですが、プリセットが豊富なので挫折してしまうことはありません。ひと味違ったパッドを取り入れたいという人にはおすすめです。

Absynth / Native Instruments

5. 「Massive X」Native instruments

特徴: 解像度が高く密度も濃い, 重厚な次世代パッドサウンド

「Massive」といえば、ひと昔前まで「ダブステップやEDMの定番シンセ」というイメージがありましたが、新しくなった「Massive X」は今までの攻撃的なサウンドを引き継ぎつつも繊細で重厚なアナログライクなサウンドも兼ね備えた、次世代のソフトシンセに生まれ変わりました。

この動画を観てみると、パッドだけでなくどの音色もかなりクオリティが高いことが分かるでしょう。0:257:02で、素晴らしいシンセパッドのサウンドを聴くことができます。

Massive X / Native Instruments

シンセパッドの使いどころ

シンセパッドは音どうしの隙間, 空間を埋めるために使うことが多いです。

パッドの音は低域から高域まで幅広い帯域をカバーしているので、不必要な低域があればEQのローカットでバッサリ切ってしまっても良いでしょう。

高域も他の楽器やリードシンセやの邪魔をしてしまうようならハイカットで削るか特定の周波数をカットしたりして、パッドの音が曲全体を独占してしまうことのないよう気を付けて下さい。ただ、シンセパッドが主体となる曲なら全然問題はありません

 

僕の場合は、音同士のスキマを何でもパッドで埋めようとしてしまうクセがあるのですが、パッドを入れてもパッとしない曲(お上手)ならディレイやリバーブをうまく使って空間を満たすことで、パッドを使わなくても変にスカスカ感のないバランスのよいミックスに仕上がってくれることがあります

空間を埋めるためになんとなく使うのではなく、どのような曲を完成させたいかというイメージをまず始めにもっておくと良いかもしれませんね。

シンセパッドの作り方とそのコツ

この動画ではu-heの「Diva」を使って、実際に広がりのあるシンセパッドを作る方法が解説されています。

「Pad How to make」「Pad Tutorial」などとYouTubeで検索すれば、いろんなジャンルのシンセパッドの作り方を観ることができますよ。

パッドを作る際の注意というか、コツがいくつかあります。

・アタックを遅めに設定する

・コーラスやディレイ, リバーブなどで空間を広げる

・コンプを活用してパッドの奥行きを調整する

・中低域などモコモコして他の楽器の邪魔になるような帯域はEQでカットする

シンセで「ふわ〜」っとしたパッドっぽい音を作って「はい、完成!」では、なかなか曲に馴染んでくれないんですよね。

まず、コーラスやディレイなどの空間系エフェクトをうまく使うことで、左右の空間を広げることができます。さらにコンプレッサーを使えば奥行きも調整することができるので、あまりにも主張が激しいパッドには「アタック早め, リリース遅め」の深めなコンプをかけてあげると奥に引っ込めることができますよ。

このようなちょっとしたコツで、曲の最終的な仕上がりがまったく違ってくるので、参考にしてみて下さい。

パッドサウンドが美しいソフトシンセ5選 – 使い方や音作りのコツ | まとめ

気になるソフトシンセはあったでしょうか?

今日ご紹介したシンセはどれもプリセットが豊富な素晴らしいシンセですが、そこからさらに自分で音を作り込んでいくと、曲の雰囲気によりマッチした完成度の高いサウンドに仕上げることができます。

まず、作りたいジャンルや曲の雰囲気に合わせてシンセを選び、上記の「音作りのコツ」やYouTubeのチュートリアルなどを参考に理想のシンセパッドを作ってみましょう。

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