はじめてのボイトレ① ~VOAT編~

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Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?
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アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。

今日は少し趣向を変えて、はじめてのボイトレ体験について書いてみたいと思います。

普段はDAWとにらめっこしてインスト楽曲を作っている僕ですが、ふと「自分の声も楽器として使えたら面白いのでは?」と思い立ち、人生初のボイトレを受けてみることにしました。カラオケでは人並み以下、人前で話すときも声が小さめ…

そんな僕が一念発起して、ボイトレの世界に足を踏み入れた体験談をお届けします。

ボーカルスクールVOAT

なぜ音楽制作者がボイトレを?

「楽器は弾けるけど歌は…」という音楽制作者って、実は結構多いんじゃないでしょうか。僕もまさにそのタイプでした。普段の活動は音楽制作やミキシング、マスタリングが中心で、歌を歌う機会は全くありません。

でも最近、ふと思ったんです。自分の曲にちょっとでも声が入るだけで、音楽の力って一気に広がるんですよね。どんなにふざけた曲でも、声そのものが持つ説得力や存在感は圧倒的です。それを自分の作品に活かせたら…と考えるようになりました。

ブライアンイーノが、17年ぶりにボーカルアルバムを出したのにも、ちょっと影響されてます。

BRUTUS.jp
ブライアン・イーノが歌に託した“感情”。17年ぶりの新作『FOREVERANDEVERNOMORE』について話を聞いた | ブ... 新作『FOREVERANDEVERNOMORE』は『Another Day On Earth』が日本に到着。ロンドン郊外のプライベートスタジオ兼自宅で生活するイーノに話を聞いてみた。

もちろん「カラオケでもっと楽しめるようになりたい」という単純な理由もあります。今まであまり楽しめなかったのが、もしもっと気持ちよく歌えたら、自分自身も楽しめるだろうなと思いました。

あと、僕は人前で話したり教えたりする機会があるため、より説得力のある声を身につけたいという実用的な思いもありました。発声や滑舌が鍛えられれば、普段の会話にも良い影響が出るはずです。

VOAT原宿校での体験レッスンと流れ

数あるボーカルスクールの中からVOATを選んだのは、講師陣が豊富で実践的なメソッドを取り入れていそうだったからです。特に、プロアーティストを多数輩出している実績に惹かれました。

講師選びでは、アメリカでも学んだという経歴の大蔵さんという方を選択。顔写真から「歌の下手な人でも包み込んでくれそうな優しさ」を感じたのが決め手でした。こういう直感って、意外と大切だと思います。

全てを包み込んでくれそうな大蔵さん

当日は原宿のど真ん中にあるスクールへ。

簡単なアンケートを書いた後、すぐに先生との対面レッスンが始まりました。

実際のレッスン内容:初心者に優しいアプローチ

まずは小さなDTMスペースを備えた部屋に入り、「マイクなしで歌ってください」と言われました。藤井風の「旅路」を選んだのですが、マイクなしで先生と2人きりという状況はかなり緊張します。声も震えてしまいましたが、何とか1番を歌い切りました。

ここで改めて感じたのは、先生選びの重要性です。

こういう時もリズムに乗って笑顔で聞いてくれる、優しそうな人を選ぶのがとても大切ですね。こちらの歌があまり上手くなくても、優しい言葉で「褒め」を中心にレッスンしていただきました。自分は歌が下手だ、と感じている人でも受けやすい、とても良い先生だと思います。

僕が事前に伝えていた改善したい点は、以下の通りでした。

  • 狙った通りの音程が出ない
  • 声が細い
  • 高い声が出ない

先生からは「割と練習したらすぐに改善するでしょう」と言われ、少し安心しつつ、レッスンは進んでいきます。

そして音域チェックへ

次に行ったのが音域チェックです。自分がどのくらいの音域を出せるのか、全く知らなかったのですが、結果は意外でした。

低音域はかなり低いところまで出て、高音も声が裏返ることはありましたが、他の人より高い音が出るようで、3オクターブくらいの音域があることがわかりました。これがすごいことなのかよくわかりませんが、とりあえず褒めてもらったのでモチベーションが上がります。

リップロールで実感した即効性

音域がわかったところで、次に呼吸のトレーニングとしてリップロール(唇をブルブル振るわせて音を出す訓練)をしました。

これは、息の量が少ないと唇をブルブル振るわせることができないため、必然的に深い呼吸が求められます。ちゃんと息を吸わないとまともにできないので、呼吸を意識する練習にもなりました。

最初は、ぶぶぶ、となってうまく唇を振るわせることができなかったので少々恥ずかしかったです。。

そして、驚いたのはここからです。この歌い方で何度かトレーニングを重ねると、先ほど出すのに必死だった高い音が、いとも簡単に出ることに気づきました。


こうやって初回のトレーニングで生徒の苦手な部分を見抜き、最適なトレーニングで1回目から成果を出すというスキルに長けた先生であり、その場ですぐ契約したくなるような魅力的なレッスンを体験することができました。

音楽制作者的な視点から見たボイトレの価値

今回の体験を通じて、音楽制作者にとってのボイトレの価値を改めて感じました。

まず、自分の声を素材として使えるようになれば、楽曲制作の幅が一気に広がるでしょう。簡単なコーラスやハミング、さらには本格的なボーカルまで、自分で完結できるようになる可能性があります。

また、以前「歌ってみた」のミックスを短期間やっていたのですが、自分の声を素材にすればボーカルミックスの練習や研究も好きなだけできます。自分の声をもっと魅力的にしたいという想いは、ミキシング技術を磨くモチベーションにもなるはずです。

というわけで、新しい扉が開いた感じです

音楽制作者として長年活動してきましたが、「声」という新しい表現手段を身につけることで、また違った音楽の楽しみ方ができそうです。

他にもいくつか良さそうなボイトレスクールを見つけたので、いろんなところを回ってみて、レッスンを受けまくってみようと思います。そんなふうに楽しみながら歌のレッスンを続けていれば、いつか楽曲に自分の歌声を乗せる日が来るかもしれませんね。

とりあえず、今はあまり高望みせず、まずカラオケで気持ちよく歌えるようになることを目標に頑張ってみます。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?