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今日から、全10回の「Ableton Live 11講座」が始まります。
Ableton Live 10でできることはたくさんありますが、この全10回の基礎講座ではAbleton Liveを手にしたばかりのあなたが、最低限覚えておくべき機能にのみフォーカスし、音楽制作の基礎を学んでいきます。
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Ableton Liveの最大の特徴である「セッションビュー」にも簡単に触れていきますよ。
本日のゴールはこちら。
1. 音を出すための初期設定ができる
2. セッションビューとアレンジメントビューの違いがわかる
3. Ableton Liveの全体像が把握できる
この記事では、初心者が絶対に覚えておきたい設定や操作方法のみを解説します。
まずは、ゆる〜くAbleton Liveの全体像について理解を深めていきましょう。
まずは「環境設定」から初期設定を済ませよう
ここでは音を出すための設定を確認しましょう。
まず、左上の「Live」から「環境設定」を開きます。
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左側の「Audio」から「オーディオ出力デバイス」を選択します。
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基本的には自分の持っているオーディオインターフェースを選ぶことになりますが、まだ持っていないという人は、パソコンの出力である「内蔵出力」を選択しましょう。
僕は「Apollo Twin MKⅡ」というデバイスを使っているので、それを選びます。
マイクやシンセサイザーなど外部からの音源を取り込みたいという人は、あわせて「オーディオ出力デバイス」も設定しておきましょう。
出力デバイスを選択するとそれに関する設定項目がいろいろ出てきますが、ここでは「サンプルレート」のみ設定します。
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「特にこだわりがない」もしくは「サンプルレートって何?」という人は、とりあえず「44100」を選んでおけば大丈夫です。
僕も、すべての楽曲を「44100」で制作しています。
これは音の解像度を設定するための項目ですが、もっと詳しく知りたければこちらの記事を参考にしてみて下さい。
いろんな設定がありますが、ひとまず音を出すための設定は終わりです。
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他の項目はあとから変更可能なので、どんどん進んでいきましょう。
次は、Ableton Liveの基本画面にについて見ていきます。
コントロールバーとブラウザの基本を学ぶ
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まずは、Ableton Liveの全体像を把握しておきましょう。
Ableton Liveは、大きく4つのセクションに分かれています。
・コントロールバー – プロジェクト全体の設定や管理をする画面
・ブラウザ – 音源を選択する画面
・セッションビュー or アレンジメントビュー – 曲作りのメインとなる画面
・クリップビュー – 音を個別にアレンジするための画面
おおまかな作曲の流れを説明すると、
1. 「ブラウザ」から音源を選んで、「セッションビュー」または「アレンジメントビュー」で組み立てていく
2. 「クリップビュー」で音源の細かい調整を行う
この繰り返しですね。
ちょっと大雑把すぎるかもしれませんが、Ableton Liveって本当にいろんなことができるので、細かく説明すればキリがありません。
初めてAbleton Liveを使うなら、まずこのような大枠だけ理解しておいた方が、途中で心折れることなく音楽制作を楽しめるかと思います。
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コントロールバー
では「コントロールバー」について解説していきます。
いろんな機能がありますが、ここでは重要なものだけを取り上げます。
まず、コントロールバーの左側にあるこんな画面。
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必ず覚えておきたいのは、以下の2つです。
① – プロジェクトのテンポ
② – メトロノーム
「テンポ」は120BPMがデフォルトになっていますが、自分の好きなテンポに調整して下さい。
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右の下矢印ボタンを押せば、「カウントインのタイミング」や「クリック音の種類」「リズム」などの細かい調整を行うこともできますよ。
次にコントロールバー中央にある、こちらの画面です。
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これも2つだけ覚えておきましょう。
① – 再生, 停止, 録音
② – ループ
これはショートカットでも代用できます。
よく使うので、ここで覚えておいても良いですね。
・再生, 停止 → スペースキー
・録音 → F9
・ループ → ⌘ + L
次は、ブラウザを見ていきます。
ブラウザ
「ブラウザ」は、音源やエフェクトなど音楽制作の源となるパーツが保管されている場所です。
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「カテゴリ」には、Ableton Live内蔵のドラムやシンセサイザー, エフェクトなどが収納されています。
ここで各サウンドのプレビューを行うこともできるんじゃよ。
「場所」という部分では、自分のパソコンや外部HDDのフォルダを呼び出すことができます。
ここには好きなフォルダを配置しておけるので、Ableton Live内で必要な音を素早く見つけることができます。
個人的にAbleton Liveのこの機能が大好きなんですが、この素早さを一度体験してしまうと、他のDAWがじれったく感じてしまうかもしれません。
セッションビューとアレンジメントビューを理解する
最後に「セッションビュー」と「アレンジメントビュー」を軽く見ておきましょう。
「アレンジメントビュー」のみで構成された一般的なDAWとは違い、Ableton Liveには「セッションビュー」という特殊な画面があるのですが・・・
この画面のおかげで、アイデアを素早くカタチにできたり、直感的にライブパフォーマンスを行ったりと音楽制作の幅をグッと広げることができるんです。
まずは、アレンジメントビューから解説していきます。
アレンジメントビュー
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「アレンジメントビュー」では、左から右に演奏が進んでいきます。
なので、音のパーツを左から順に配置していって、一曲を作り上げていくことになりますね。
このアレンジメントビューのメリットとしては・・・
・曲の構成や展開がパッと見ただけでわかる
・他のDAWでも見慣れている
・曲全体としてのアレンジにはこっちの方が向いている
などが挙げられます。
やはり他のDAWでも採用されていることからも分かるように、全体としてのアレンジや最終調整などはアレンジメントビューの方がやりやすいですね。
Ableton Liveを使う人の中には、セッションビューは使わずアレンジメントビューだけを使うという人もいるくらいなので・・・
セッションビュー
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これがAbleton Live独自の「セッションビュー」という画面なんですが、こちらは上から下に時間が流れます。
そして基本的には「クリップ」という四角いボックスに、ループ素材なんかを録音したりして再生していきます。
これは手動で次のクリップに切り替えない限り、ずっと同じフレーズがループして流れるということですね。
なのでアイデアをサクっとカタチにするのにはすごく便利なんですが、アレンジメントビューのように全体を把握しにくい構造になっているので、「セッションビュー」でアイデアをいろいろ出したあと、「アレンジメントビュー」にまとめて最終調整していくという使い方がおすすめです。
セッションビューのメリットは以下の通り。
・サクっとアイデアを書き留めておける
・アイデアのいろんな組み合わせを簡単に試せる
・ライブパフォーマンスにも使える
このセッションビューではループ素材をメインに扱うので、演奏を止めることなく次々に新しいフレーズを、ライブ的に追加していくことができます。
こういった理由でライブパフォーマンスで使うという人も多いですし、DJに利用している人もいます。
使ってみないとなかなかイメージしにくいかもしれませんが、めちゃくちゃ便利な機能ですよ。
今日のまとめ
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今回は、Ableton Liveの全体像と初期設定について触れていきました。
設定の部分で「オーディオインターフェース」について触れましたが、はじめのうちは無くてもOKです。
ただ、オーディオインターフェースがあればいい音で聴けるのはもちろん、スピーカーやマイク, 楽器を使う際にも必要になってくるので、Ableton Liveの操作に慣れてきたら導入を考えてみましょう。
第二回では、「MIDI」を使った実際の打ち込みを学んでいきますよ😀
では、また次回の講義で!
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