みなさん「Serum」使ってますか?
EDMやエレクトロの作曲なんかに使えるSerumは、今やSylenth1とかMassiveと同じくらい人気のソフトシンセですよね。
今日は、そのSerumの「有料プリセット」のご紹介です。
【XFER RECORDS/SERUM】
— 宮地楽器神田店 (@MiyajiGakki_K) June 25, 2017
代理店の方が「超売れ筋です」と語るシンセ音源「SERUM(セラム)」。Sonicwireのソフト音源ランキングでは、初音ミクを2位に据え、現在も1位に堂々君臨中です。https://t.co/ijBsdnuSvK pic.twitter.com/AG6g4Pq0yl
初心者でもとっつきやすいデザインと使いやすさ、音の良さでダブステップやEDM業界でも定番のシンセになってきました。
昔のアナログシンセでは出せないような、音立ちのよい激しめのサウンドも、このシンセなら簡単に作れてしまいます。
こういうの見ると、EDM的な音色はハードウェアで作るもんじゃない 素直に最初から定番ソフトのプリセットを使うべきだって気がするな
— AcidGelge / 909state (@909st) June 5, 2016
CFA-Sound XFER SERUM Factory Presets https://t.co/dcqNIRyhUw
もちろん「Access Virus」のような定番ハードウェアシンセも、EDM業界では多く使われているのですが、「数十万円の機材を買わなくてもSerumがあれば十分なんじゃない?」という声もありますね。
さて、Serumには最初から素晴らしいプリセットが数十種類入っているのですが、理想のサウンドを手に入れるには付属のプリセットだけではなかなか難しいところがあります。
ところが最近は、ヒット曲に使われている音が有料プリセットとして販売されていたりするので、そういったものを使えば憧れのアーティストの音がわりと簡単に手に入ってしまいます。
ある意味アーティストをダメにしてしまう製品なのですが、今やプロのアーティストですらこのような有料プリセットを使っている時代なので、アマチュアである僕らがこういったツールを使わない手はありませんよね。
有料プリセットはたくさん販売されていますが、正直クオリティが低いものもたくさんあるのも事実・・・
今回はEDM, テクノ, アンビエントなども含めていろんなプリセットを吟味し、「これはいいな」と感じたものを厳選してご紹介していきます。
ここでお気に入りのSerum用プリセットを見つけて、ぜひプロクオリティのサウンドを手に入れてください。
Serum有料プリセット「EDM系」
EDM系は、Serumの大得意ジャンルです。
エレクトロからトラップ, ベースまでコレ系の音は、Serum一台あればバッチリですね。
プラックサウンドも得意なので、トロピカルハウスもお手の物です。
以下、順に見ていきましょう。
トラップ

こちらはSerumプリセットだけでなく、トラップ用のワンショットやビート, ボーカル音源も入った総合パック。
音源も「Avalon VT 747」「Manley Passive EQ」「LA2A」といった定番スタジオ機材を通してサンプリングしているという徹底ぶりで、シンセのプリセットだけじゃなくサンプル音源もあまり持ってないから欲しかった!、という人に向いています。
・Trapstep Ultra Pack 2 – Loopmasters
ダブステップ

こちらも128種類のSerum用プリセット加えて、ダブステップやトラップに使えるドラム音源などが数十種類入っています。
攻撃的なリードからベースまで、使える音源がまとまっています。
・Beats From The Bass Ship 2 – Loopmasters
エレクトロ

ベース系の音源が多く、ドラムやボーカルサンプルも多数収録されています。
サンプルが必要ないという人は、もちろんSerumプリセット単体でも購入できますよ。
「あー、この音聞いたことある」という、俗に言う「ワブルベース」というプリセットが豊富に入ったパックです。
・Power House Ultra Pack – Loopmasters
トロピカルハウス

トロピカルハウスというと「Spire」や「Nexus」などが定番シンセかもしれませんが、製品サイトのデモを聴いても分かるように、Serumでもかなりいい感じのサウンドが作れます。
トロピカルハウス用のSerumプリセットなら、間違いなくこれがおすすめですね。
・Tropical House Serum – Loopmasters
Serum有料プリセット「レトロサウンド系」

意外と80年代のレトロサウンドにも対応しているSerum。
デモを聴いてもらえば分かりますが、レトロなアナログサウンドがしっかり再現されていますよね。
レトロサウンドはアナログシンセを使っての制作が一番ですが、こういったプリセットを使えば、Serumでもある程度のクオリティのものは作れそうです。
・Retro Wave – Synthwave & 80s Retro – Loopmasters
Serum有料プリセット「アンビエント系」

Serumって結構FX系のサウンドが充実しているので、がっつりアンビエントも作ることができるんですよね。
若干音の柔らかさが少なくエレクトロ色が強めな気もしますが、Serumでもこのデモくらいのアンビエント曲は作れます。
・Sift – Serum Ambient Presets – Loopmasters
Serum有料プリセット「テクノ系」
「SerumってEDMのシンセでしょ?」と思っている人も多いかもしれませんが、テクノでも意外と使えるんです。
特に最近人気のメロディックテクノなんかとは、Serumはすごく相性がいいと感じますね。
こちらも順に見ていきます。
テクノ

Serum用プリセットが75種類、テクノのMIDIフレーズが51種類、サンプルループが64種類入っています。
ベーシックなテクノのサウンドが多く、値段が安いのも魅力的ですね。
・Serum Techno Presets – Loopmasters
メロディックテクノ

メロディックテクノはエレクトロの要素も含んでいるので、Serumとの相性は抜群でしょう。
この手のジャンルは、ソフトシンセを使って制作しているアーティストも多いはず。
テクノ系で、もっともおすすめできるプリセットです。
・Melodic Techno – Serum Presets – Loopmasters
ベルリンテクノ

ベルリンスタイルの無機質なテクノをSerumで作りたいという人は、このプリセットが一番おすすめです。
正直、Serumでこの手の音を作ろうと考えたことはありませんでしたが、このプリセットはとてもよく出来ていてカッコいいサウンドが多数収録されています。
Serumは、本当に幅広いジャンルに使えますね。
・Berlin Techno – Serum Presets – Loopmasters
Serumプリセットの追加方法

ここで購入したプリセットパックSerumに追加する方法を紹介します。
プリセットをダウンロードした後は、フォルダのドラッグ&ドロップでサクッと追加できるので、とても簡単です。
まずは、DAWでSerumシンセを開きましょう。

右上の「MENU」から、「Show Serum Presets Folder」を開きます。
すると、このようにフォルダが表示されます。

Bass, Leads, Plackedなど既存のプリセットが表示されていますね。
ここにダウンロードしたプリセットパックを、フォルダごとドラッグ&ドロップしましょう。

Serumに戻ってみると、先ほどの「MENU」から「Rescan Folders on disk」を選択すると、プリセットフォルダが読み込まれ、Serumに表示されます。

ここまでがプリセットの追加方法です。
同じ要領で、フォルダではなく個別のプリセットだけを追加することもできますし、必要のないフォルダを消したりオリジナルでフォルダを作ったりして、プリセットを整理することもできますよ。
自分の使いやすいようにプリセットを整理すると、使い勝手がさらに良くなるでしょう。
「Xfer Serum」の有料プリセットをジャンル別に紹介してみる | まとめ

ここまでが、Serumの厳選プリセットのご紹介でした。
EDMにはもちろん相性抜群のシンセですが、テクノやレトロサウンドも作れてしまうというのは少し意外だったんじゃないでしょうか?
この記事が、あなたの理想のサウンドに近づけるようなヒントになれば嬉しいです。