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BELDEN 88760に乗り換えたので音質レビュー!OYAIDE PA-02との比較も

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Issey
作曲家、音響エンジニア
23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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スピーカーケーブルは長らく「OYAIDE PA-02」を使っていたのですが、以前から気になっていた「BELDEN 88760」に衣替えしたので、こちらの音質をレビューしていこうと思います。

BELDEN 88760 – サウンドハウス

1メートル580円とかなりお安いですが、色付けのないシルキーな音色と奥行きの見えやすいこのケーブルに一発でやられてしまいました。

BELDEN 88760が気になっている人や、PA-02との違いを知りたいという人は、ぜひ読み進めてみてください。

BELDEN 88760の音の特徴

まずはBELDEN 88760を聴いてみて感じた、音の特徴をズラッと並べてみます。

・空間系エフェクトが見やすい

・低音がタイト、中域に寄ったサウンド

・今まで奥の方で鳴っていた音が、目の前に迫ってくる

・特定の帯域が盛られている感じがしない、自然でスムースなサウンド

音を聴いてまず感じたのは、リバーブなどの空間系エフェクトが、かなり聴きとりやすくなったということ。

やはり空間系エフェクトがどのくらい「見えるか」というのは、音響機材の質を決める重要な要素だと思いますが、その点でBELDEN 88760はかなりクオリティが高いです。

DAWなんかも聴き比べたらよくわかりますが、Ableton Liveは空間系エフェクトがかなり聴きとりづらいです。

Pro ToolsやStudio Oneは、そのあたりも聴きとりやすいですね。

低域はタイトというか、少し物足りない感じにも聞こえますが、そのぶん中高域がリッチで低域以外のミキシングは格段にやりやすくなりました。

いまの環境で「低域が出過ぎて困っている」という人がいたら、もしかするとBELDEN 88760を導入することで解決できるかもしれません。

OYAIDE PA-02との違いついて

OYAIDE PA-02は、低域に厚みのあるマッチョな音が特徴のケーブルです。

OYAIDE PA-02 – サウンドハウス

価格は1メートル1,300円ほどするので、BELDEN 88760の2倍以上

PA-02は重厚感のあるサウンドと、リッチな低音が好きで何年も使っていました。

ダンスミュージックも映えるし、バンドサウンドもどっしりとした密度のある音でリスニングできるので気に入っていたのですが、もうちょっとシステムの解像度が上がらないかなと悩んでいたところ、BELDEN 88760に変えると自分のイメージしていた音に近づいたのでかなり満足しています。

ただ、もともと家のシステムは低域がもの足りないと感じていたので、ケーブルを変えることで、そこがさらに弱くなってしまったのは残念ですね・・・

ミキシングはしやすいけど、システムによってはダンスミュージックやヒップホップが映えない、あまりテンションの上がらないケーブルになる可能性もあります。

BELDEN 88760はどんな人におすすめか?

BELDEN 88760はピュアオーディオ界隈でも使っている人がいるようで、解像度が高くバランスのとれたケーブルです。

なのでこのケーブルは、以下のような人におすすめ。

・ミキシングやマスタリングの精度を高めたい

・低域のボワつきを解消したい

・中域の広がりや臨場感が欲しい

・もっと空間系エフェクトを感じとりたい

逆に、先ほども紹介したように、いま自宅にあるシステムの低域がもの足りないという不満を持っているなら、BELDEN 88760のタイトな低域はあまりマッチしないかもしれませんね。

とはいえ、僕の場合は今まで使っていたケーブル(PA-02)が低域重視のサウンドだったため、人より余計にそこが気になっているだけだと思います。

そこ以外には特に不満を感じなかったので、「適当に買った安いケーブルを使っている」という人は、値段も手頃なので一度買って試してみるのも良いでしょう。

BELDEN 88760に乗り換えたので音質レビュー!OYAIDE PA-02との比較も | まとめ

ケーブル選びは、スピーカーやオーディオインターフェースとの相性も大切になってくると思います。

スピーカーとオーディオインターフェースはなかなか買い換えられるものではないので、「自分の持っているシステムにはどんなケーブルがマッチするのか?」ということを意識すると、満足のいくケーブル選びができるかもしれません。

ケーブルは、自作すればそこまで高いものではない(死ぬほど高いピュアオーディオ系のは別)ので気軽に試せます。

ケーブルを変えただけでも音はけっこう変わるので、気になった人はぜひ試してみてください。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました🙂

BELDEN 88760 – サウンドハウス

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アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。

この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?