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独断と偏見で選ぶ、BESTソフトシンセサイザー2023

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ソフトシンセは毎年、新しいものが大量に出てくるので、どれを選べば良いのか途方に暮れてしまいますよね。

以前にも、ソフトシンセをいくつか紹介する記事を書いたことがありますが、今日は、ここ数年で僕がよく使っているものを中心に、初めてのソフトシンセとしても使いやすい製品をまとめてみました。

昔ほどエレクトロっぽいサウンドを作らなくなったので、以前に記事を書いた時とは、趣向が変わってきている部分もありますが、最近は映画音楽・アンビエントサウンド・エスニックサウンドを中心に作っているので、そういったジャンルの曲を作っている人には、今回紹介するソフトシンセも刺さるのではないかと思います。

それでは、さっそくみていきましょう!

目次

1. Korg M1

最近、アンビエントを作る機会が増えるにつれ、Korg M1を使う機会も増えてきました。

Korg M1は細かい音づくりには向いていないですが(一応、いろいろパラメーターはいじれます)、大量のプリセットに素敵な音色がたくさん入っているので、そのまま使ってもいい感じに鳴ってくれます。

EDMのような激しいサウンドや、Moogのような図太いサウンドを作るのには向いていませんが、幻想的でビンテージ感のあるサウンドが好きな方にはぴったり。

和製アンビエントでよく耳にするサウンドだと思います。

M1 V2 for Mac/Win – MUSIC WORKSTATION – Korg

2. Spectrasonic Omnisphere 2

シンセから民族楽器まで、あらゆる種類のサウンドが入っている万能シンセ「Omnisphere」ですが、ソフトシンセを1つだけ使って音楽を作ってくださいと言われれば、迷うことなくOmnisphereを使って作曲するでしょう。 

それくらい色んな種類の音が入っていて、なおかつ音のクオリティも素晴らしいので、どんなジャンルの制作にも手放せません。

14,000を超えるサウンドが入っているため、目的の音を探すだけでも大変そうですが、検索機能がしっかりしているので音探しが苦になることはありません。

ハードウェアとの連携だったり、グラニュラーシンセとしての機能だったりと、書ききれないくらい充実した機能が詰まったまさにモンスターシンセ。

値段は高いですが、一生もののソフトシンセだと思います。

SPECTRASONICS – Omnisphere 2

3. AAS Chromaphone 3

前から好きで、今もずっと使い続けているフィジカルモデリング系ソフトシンセ「Chromaphone 3」。

開発元のAASは、Intellijelというモジュラーシンセメーカーからもオシレーターモジュールを出していて、フィジカルモデリングのジャンルではかなり有名です。

マリンバ系、パーカッション、パッド系などプリセットも充実していますが、僕はパーカッションとパッドとして使うことが多いですね。

シーケンサーと併用することで、他のシンセでは作れないような変わった響きのビートが作れますし、意外とパッドの音が綺麗なので、アンビエントやドローンの作曲にも使えますよ。

AAS – Chromaphone 3

4. UADx Moog Minimoog

これまでにMoogのエミュレーションをいくつも試してきて、Minitaurというアナログシンセもしばらく使っていたのですが、ようやくここに落ち着きました。

UADx Minimoogは、Moogらしい図太いサウンドを作るにはぴったりで、このシンセを使い出してから、アナログシンセは必要ないな…と、持っていたMinitaurを売り払ってしまいました。

Universal Audioのミックス系プラグインはよく使っているのですが、シンセもこんなにクオリティが高いとは驚きです。

Universal Audio – Minimoog

5. UADx PolyMAX

同じくUniversal Audioが販売している、こちらのシンセも素晴らしい。

昔懐かしのレトロサウンドを、クリーンモダンなサウンドに仕立て直したソフトシンセで、音の雰囲気はレトロですが、出てくる音は図太くて存在感があります。

特に、Pluckサウンドが素晴らしく、僕はよくアルペジエーターと合わせて使っています。

Universal Audio – Polymax

6. Cherry Audio Octave Cat

ビンテージ系のソフトシンセは、サンプリングレートが低いようなデジタルっぽい音のものが多く、なかなか良いものがなかったのですが、Cherry AudioのOctave Catは満足のいくクオリティの音を奏でてくれます。

Cherry Audioはあまりマークしていなかったのですが、どのシンセも完成度高めですね。

ビンテージ系のソフトシンセといえばArturiaが有名すが、最近はArturiaである必要も無くなってきていて、ますますソフトシンセ選びの選択肢が増えすぎて難しくなっていると感じる今日この頃です。

Cherry Audio – Octave Cat

7. Arturia CS-80 V

Arturiaのシンセは一応バンドルで持っていたものの、音質がいまひとつだったので積極的には使っていませんでした。

ところが数年前に発売されたCS-80 Vは、音のクオリティが一気に上がっていてびっくりした記憶があります。

以前に「パッドサウンドが美しいソフトシンセ5選」という記事でも取り上げていますが、CS-80は映画ブレードランナーに使われている有名なシンセサイザーです。

Arturia – CS-80 V

8. Arturia DX7 V

Arturiaはあまり使っていないと言いながら、DX7 Vはよく使っています。

オールドビンテージ感あふれる豊かなサウンドで、曲中でたまに使うと、いいアクセントになってくれたりするんですよね。

ちなみに、最近流行りつつある「Amapiano」というジャンルの音楽で使われる、タムのような特徴的なサウンドは、DX7に入っているプリセット「Log Drum」で再現できます。(Amapiano作ってる人なんてほとんどいないと思いますが、参考程度に…)

Arturia – DX7 V

9. u-he Repro

Reproはとにかく音が良い。

発売当初はかなりの衝撃を受けましたが、今も音が良いソフトシンセと言えば、僕はこの製品がまず思い浮かびますね。HQモードにすると、アナログシンセやモジュラーシンセとも張り合える極上のサウンドになります。

ちなみに動画は、Repro-5というポリフォニックバージョンのものですが、Repro-5とRepro-1はセットになっています。

どちらかというと、デジタルならではのパリッとした音だとは思いますが、アナログっぽい「味」も感じられる素晴らしい製品。

Prophetのエミュレーションなので、美しいリードサウンドやパッドサウンドが特徴的ですが、Reproはパーカッシブな音作りにも重宝します。(スピーカーから飛び出してくるようなハリ感がたまりません)

u-he – Repro

10. Dawsome Novum

アンビエントやドローンを作るために生まれてきたようなシンセで、グラニュラーシンセシスによるサウンドメイキングを得意とします。

使いこなすにはちょっと時間がかかりますが、プリセットが優秀なので、プリセットから気に入ったものを選んで使ってみるだけでも、充分にNovumの良さを体感できます。

動画を観れば、プリセットがいかに優秀なのかがすぐに理解できるでしょう!

エクスパンションパックもいくつか出ていて、他の人と差別化を図りたいアンビエントアーティストにピッタリのシンセとなっています。

Dawsome – Novum

まとめ

ソフトシンセは有料無料問わず星の数ほどありますが品質もバラバラなので、無料のものではなく、なるべく音質が良くプリセットも豊富な有料のものを、1つ,2つ持っておくと良いと思います。

結局は、自分が「良い音だなー」と思える感覚がシンセ選びには重要なので、誰が使っているとか評判が良いとかではなく、自分がこれだ!と感じたものを選ぶことが大切です。

今日ご紹介したものはどれもかなりおすすめできる製品なので、気になる方はぜひ試してみてください。

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この記事の著者

Isseyのアバター Issey 作曲家、音響エンジニア

23歳で音楽制作を始め、「Ohme」「Issey Kakuuchi」名義で国内外のレーベルからリリースを行なっている。 クラブやライブイベントの音響エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在は映画の作曲、MA、アーティスト活動に加えて、音楽アプリ、オウンドメディア、医療クリニックへの楽曲提供など、様々な分野で活動している。

著書: AI時代の作曲術 - AIは音楽制作の現場をどう変えるか?

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