今日紹介するのは、アルペジオやコードパターンを生成してくれる便利なプラグイン「Cthulhu」です。
「DAW付属のアルペジエーターでは物足りない」「もっと音楽制作が簡単にできる便利なプラグインが欲しい」と考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
XferRecordsはどんな会社か?
Xfer Recordsは、Native Instrumentsの「Massive」と比較されることも多いEDMやエレクトロなどに使える強力なウェーブテーブルシンセ『Serum』や、サイドチェーンコンプなどによく使われる「LFOTool」などを販売する会社です。
そのXferRecordsが数年前に発売し、昨年に日本の代理店も取り扱いを始めたのが、この「Cthulhu」というプラグインです。
Cthulhuで出来ること
Cthulhuは簡単に説明するとコードジェネレーターとアルペジエーターという2つの働きをあわせ持ち、たった1本の指でコード進行からアルペジオの生成までを行える便利なプラグインです。
コードのパターンをいくつか記録し指一本でコード進行を作成、そのコードをもとにアルペジオを奏でることができます。
さらにピッチやゲート、オクターブなどの様々なパラメーターを編集することで複雑なアルペジオを直感的に生成することも可能。
MIDIに対応したアナログシンセサイザーなら、このCthulhuで生成したコードやアルペジオを演奏させることもできます。
こちらの動画では前半にコードジェネレーター、後半にはアルペジエーターの機能が開設されています。
アーティストプリセットで憧れの音が手軽に演奏できる
自分で新たなコードパターンを発掘するのも楽しいですが、こちらのADSRというサイトから販売されているようなアーティストプリセットを使用すると、著名アーティストのヒット曲で使われたコードを簡単に再現することができます。
主にEDMのアーティストプリセットですね。
- Chainsmokers
- Marshmello
- Dj Snake
- Martin Garrix
- Zedd
- Flume
- Porter Robinson
- Calvin Harris
- Madeon
- Tchami
- Oliver Heldens
- Duke Dumont
- Major Lazer
- Galantis
- Kygo
- Jack U
このような著名アーティストの楽曲で使われたコードを再現してくれます。
こちらはSurge Soundsが販売する180個ものFuture Bassのプリセットが入ったパック。
・Cthulhu Presets – Sugar Sound
Surge Soundsでは10種類ほどのCthulhuプリセットが販売されています。
まとめ
こうやって見ていくとコードジェネレーターに関するプリセットやチュートリアルが多いことから、主にコード作成のためのツールだと感じるかもしれませんが、僕はほとんどアルペジエーターとしての機能しか使っていません。
Logic ProやAbleton Liveなどのアルペジエーターより細かな設定が可能なため、最初に説明したようにとても直感的で簡単に複雑なアルペジオができてしまいます。
「アイデアが浮かばない!」「あのアーティストのような飽きの来ないアルペジオのフレーズはどうやって作るんだ?」と悩んでいる時、Cthulhuを使うとアイデアが湧いてくることもあります。
DTMを始めたばかりの方にはもちろん、曲づくりがマンネリ化してしまった玄人にもおすすめのプラグインです。