「Apple Music」をSpotify歴5年の僕が比較する

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こんにちは。

現在はSpotifyに加えて、ハイレゾ聴き放題の「Amazon Music」にも登録しています。

おぬしも好きよのぉ〜。

「Spotify」と「Amazon Music」については、以前こちらの記事でがっつり比較したので興味がある人は見てみて下さい。

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最近「Apple Music」にも興味を持ったので、実際に無料登録して使い始めてみました。

正直あまり期待していなかったのですが、最近Apple Musicもかなり進化しているらしく、思ったより素晴らしいサービスだったので今回紹介させてもらいます。

この記事を読めば、次のことが分かります。

・Apple MusicとSpotifyで迷ってるんだけど、どっちを選ぶべき?

・プレイリストやレコメンド機能はどっちが優れている?

・音質や曲数はどのくらい違うの?

・Apple MusicやSpotifyにしかできないことってある?

ネットには古い情報もたくさんありますが、会員数やサービスの質というのは数ヶ月単位でどんどん変化していっているので、この記事では2020年の最新情報をまとめていますよ。

では「Apple Music」と「Spotify」、二つのサービスをいろんな角度から比較していき、最終的なおすすめサービスを決めていきましょう!

早速、いってみよー!



Apple MusicとSpotifyを会員数と曲数で比較してみる

まずは会員数の比較です。

・Apple Music – 6,000万人

・Spotify – 1億2,400万人(プレミアム版の登録者数)

これはダントツでSpotifyの圧勝ですね。

Spotifyはフリープランもあるので、その利用者数も合わせればとんでもない数になります。Spotifyは業界のパイオニアであり世界No.1のユーザー数を誇っているので、Apple Musicは会員数では太刀打ちできません。

次に、利用できる曲数を比較してみます。

・Apple Music – 6,000万曲

・Spotify – 5,000万曲

公表されている数字だとApple Musicの方が1,000万曲ほど多いですね。

邦楽, 洋楽問わず、楽曲の品揃えはかなり充実しています。

業界最多曲数をほこる「Amazon Music」の6,500万曲にはわずかに届きませんが、これは音楽ストリーミング業界ではかなり大きな数字です。

多少ジャンルによってバラツキがあるかもしれませんが、曲数ではApple Musicが有利だといえるでしょう。

音質ならSpotifyが有利?→それ、誤解です。

音質については、まず公表されている「ビットレート」の数値が参考になります。

ビットレートは簡単にいうと音の「解像度」のことで、この数値が大きければば大きいほど曲の細かな部分まで再現できるということ。

二つのサービスのビットレートは、以下のとおりです。

・Apple Music – 256kbps

・Spotify – 320kbps

Spotifyの方が音質がいい…??
そう考えるのは、ちと気が早いぞ。

実は、Appleは他社と違って「AAC」という独自のフォーマットを使っています。

なのでこのビットレート値は参考にはなるものの、単純には比較することのできない微妙な数字なんです。

こちらの記事にも書いていますが、そもそも256kbpsと320kbpsの違いは、素人にはほとんど聴き分けることができません。

ハイレゾ音源になると3,000kbpsを超えてくるので、256kbpsと320kbpsの違いなんてささいな差でしかないということが理解できるかと思います。

また、Appleは独自のiTunes対応マスタリングプログラムを数年前から始めており、ビットレート自体は256kbpsと変わりませんが、より製作者の意図を反映できるような技術を取り入れ始めているので、その音質はSpotifyと比べてもほとんど変わりません

参考: 「Apple Digital Masters」開始。24bitマスターでストリーミング高音質 – AV Watch

もし最高の音質で音楽聴き放題サービスを楽しみたいなら、現状では「Amazon Music HD」一択です。

Amazon Music HD – アマゾン

これはアマゾンが提供するAmazon Musicの最上位版なのですが、ハイレゾ音源に日本で初めて対応したサービスです。

僕もこの記事のはじめにAmazon Music HDを利用していると言いましたが、スタジオのマスターテープに一番近い最高品質の音源が聴き放題なんて、音楽好きにとってはまさに神のようなサービスですよね。

日本ではその後、ハイレゾ音源配信サイトのmoraが「mora qualitas」という似たようなサービスを始めましたが、今のところ対応曲数も少なくスマホアプリもないといった状況なので、検討するまでもないというのが正直なところです。

気になる人は、こちらの記事も読んでみて下さい。

参考: 【レビュー】「Amazon Music HD」が解禁したので早速試してみた!音質や料金, 対応機器は? – スタジオ翁

Apple Musicの方が優れていると感じた5つの部分

Apple MusicとSpotifyの二つのサービスを比較してみて、Apple Musicの方が優れているなと感じた部分は5つあります。

順にご紹介していきましょう。

洗練されたアーティストページ

アーティストページの見やすさはApple Musicの圧勝ですね。

こちらが、アーティストページで表示されるカテゴリ一覧です。

・トップソング

・アルバム

ミュージックビデオ

・アーティストプレイリスト

・シングル&EP

ライブアルバム

参加作品

ラジオ

・同じタイプのアーティスト

赤線はApple Musicにしかないカテゴリですが、ここで注目してほしいのは「ライブアルバム」と「参加作品」です。

ライブツアーなどの録音をアルバムとしてリリースするというのはよくありますが、Apple Musicではそういったアルバムがあれば「ライブアルバム」というカテゴリの中で表示されます。

これ、一瞬Apple Musicだけの機能かなと思って調べてみたんですが、Spotifyにも同じようにライブアルバムはありました。

ただSpotifyでは「アルバムカテゴリ」の中に、通常のアルバムと一緒になって紛れていたので見つけられなかったんですね。

ライブアルバムだけをピックアップして聴きたいという人には、すごく便利な機能です。

あと「参加作品」というのは、フィーチャリングという形で参加している作品だけを表示してくれるカテゴリです。

Spotifyだとライブアルバム同様、他のシングルやアルバム一覧の中に紛れ込んでいるので、フィーチャリング作品だけを見つけることはなかなかできません。

これもちょっと不便ですよね。

以上のようにApple Musicでは、アーティストページのカテゴリが細かく分かれているので、好きな作品を素早く見つけることができるというわけです。

アプリ内でミュージックビデオが観れる

同じアプリ内でミュージックビデオが観れるというのは、Apple MusicYouTube Musicくらいではないでしょうか。

Spotifyだとミュージックビデオが観たくなった場合、YouTubeに行かないといけません。

Apple Musicはアーティストページに「ミュージックビデオカテゴリ」があるので、わざわざミュージックビデオを観るために他のサイトに行かなくても、アプリ内でサクッと観れてしまうのは大きな魅力ですね。

ラジオとの連携

これは洋楽が中心になりますが最近Appleはラジオにも力をいれていて、中には著名アーティストがDJやパーソナリティをつとめる「Beats 1」などの番組もあります。

Apple Musicでは、検索したアーティストがどんなラジオ番組に出ているかが「アーティストページ」ですぐに分かります。

英語の勉強も兼ねて、好きなアーティストが音楽に込めた想いや日常生活の様子などを語っているのが聴けるのはおもしろいですね。

無料トライアル期間が長い

音楽ストリーミングサービスの無料トライアル期間は1ヶ月というのが多いなか、Apple Musicには通常3ヶ月のトライアル期間があります。

なのでじっくり使い込んでみてから、引き続き登録するかどうかを決めることができます。

デザイン(UI)がシンプルでかわいい

Spotifyもかなり洗練されたデザインですが、Apple Musicも白を基調としたミニマルでおしゃれなデザインです。

日々改良を重ねているようで、以前あった「歌詞が全文表示しかできなくて不便だ」などといった「使いにくさ」も解消され、最近はどんどん使いやすくなってきています。

僕はデザインでいえば、Spotifyと同じくらい心地が良くて好きですね。

少なくとも国内サービスのLINE MusicやAWAなんかよりは、はるかに洗練されています。

Apple MusicとSpotifyはどっちも登録して使い分けたほうがいいの?

「Apple Musicの方が曲数が多い」「でもSpotifyは新しい音楽に出会いやすい」だから、どちらも登録して使い分けているという人も見かけますが、個人的にこれはおすすめしません

そもそも、この二つのサービスは似ている部分が多いんですよね。

・Apple MusicとSpotifyは「Shazam」と連携できる唯一のサービス

・曲数は5,000万曲と6,000万曲だが、メジャーな曲はどちらもほぼ網羅している

・月額料金は同じ

・レコメンド機能はSpotifyが若干優れているもののApple Musicも悪くはない

視聴履歴からおすすめの新しい曲を紹介してくれる「レコメンド機能」は、確かにSpotifyの方が優れています。

ただ、この機能はApple Musicにもあって、僕が実際に試してみたところ稀に見当違いな選曲をしてくることもありますが、ある程度は自分の好みを理解していい曲を紹介してくれていました

曲数も1,000万曲の違いはありますが、メジャーどころはどちらのサービスも抑えていますし、どちらも「Shazam」という流れている曲を教えてくれる便利なサービスにも対応しています。

なのでこのように内容が似通ったサービスに、二重で登録するのはちょっともったいないかなと感じます。

僕がもし二つの音楽聴き放題サービスに登録するとしたら、例えばこんな感じですかね。

・優れたレコメンド機能を持つ「Spotify」+ 業界No.1の曲数を誇る「Amazon Music Unlimited

・洗練されたアーティストページが魅力の「Apple Music」+ 業界No.1の音質を誇る「Amazon Music HD

このように特徴の違う二つのサービスを組み合わせることで、音楽聴き放題サービスの魅力を120%引き出すことができますよ。

まぁどれも1〜3ヶ月の無料トライアル期間があるので、まとめて試してみて自分のお気に入りのサービスを見つけるのが良いかと思います。

ちなみに「Amazon Music HD」ならAmazon Music Unlimitedも兼ねているので、このサービスだけで「業界最高音質 + 業界最高曲数」の恩恵を受けることができますよ。

ちょっと得する豆知識です。

「Apple Music」をSpotify歴5年の僕が比較する【2021年版】| まとめ

Apple MusicはSpotifyに比べると後発ですが、天下のアップルのサービスだけあって知名度が高くユーザー数もかなり増えてきています。iPhoneにもとから入っている「ミュージック」アプリから、簡単に音楽ストリーミングサービスにアクセスできるというのも便利ですよね。

Apple Musicの洗練されたアーティストページは先ほど紹介した通りかなり魅力的ですが、Spotifyのレコメンド機能もやはり捨てがたいです。

ここまでApple Musicの特徴をいろいろ見てきましたが、実際使ってみないことにはわからない部分も多いでしょう。

無料トライアルを使ってみて「自分の好きなアーティストの曲は聴けるのか?」「どちらが自分にとって使いやすいか」ということを体感してみるのが一番良いと思います。

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