2021年– date –
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ダイナミックEQをいつどのように使用するか?
ダイナミックEQを使えば、楽曲の展開に応じた柔軟なEQ処理ができるようになります。 DAWには付属していないので、使ったことがない人も多いかと思いますが、一度使えば手放せなくなるとても便利なEQです。 僕も、声ものや生楽器のミキシングでは毎回使って... -
アーティストのための「ラウドネスノーマライゼーション」に関する知識
音圧戦争を終わらせ、音楽業界の新しいスタンダードをつくった「ラウドネスノーマライゼーション」について解説します。 この新たなラウドネスの基準を理解すれば、アーティストは自分の作品を最適な音量&音圧でリスナーに届けることができるようにな... -
マルチバンドコンプレッサーの使い方と実践
マルチバンドコンプレッサーは通常のコンプに比べてより細かいダイナミクスの調整ができるので、ミキシングからマスタリングまで幅広い用途で使うことができます。 人気マスタリングソフトiZotope「Ozone」などにも内蔵されているので、名前を聞いたことが... -
Eventide「SplitEQ」| トランジェントをコントロールできる画期的なEQ
総合評価: 帯域をアタック成分とディケイ成分にわけてEQ処理ができる、新感覚のEQプラグイン。これまでにない方法で音のトランジェントをコントロールすることが可能。 メリット デメリット まったく新しいトランジェント調整 帯域ごとにステレオ感を調整... -
GRM Tools Spacesを使ってクリエイティブな空間処理をしよう
総合評価: フランスの伝説的な研究機関「Ina-GRM」による空間系プラグイン。他のプラグインには真似できないような特殊な空間処理が可能。 メリット デメリット 他には無いユニークなツール ステレオからサラウンドまで対応 XYパッドによる直感的な操作 複... -
Audio Ease「Altiverb」| 値段も音質もケタ違いの最強リバーブプラグイン
総合評価: 世界中の有名ホールからピラミッドまで、さまざまなIRが盛り込まれたコンボリューションリバーブの決定版。IRの豊富さで右に出るものはいない。 メリット デメリット 世界中のホールやスタジオの空間を再現 残響のリアルさは一級品 ビンテージギ... -
Sonnoxの最新EQプラグイン「Claro」を試してみた
現代的な美しいインターフェースを備えた、Sonnoxの最新EQプラグイン「Claro」をご紹介します。 Claroは革新的な機能こそ無いものの、使いやすさと機能性が最大限に追求された、初心者から上級者まで使える高機能EQプラグインです。 ・Claro - Sonnox その... -
Output「Arcade」| サブスク型の作曲サービスをレビュー
今回は「Rev」「Exhale」「Portal」「Movement」など、オリジナリティ溢れるプラグインをリリースし続けるアメリカの注目メーカー「Output」による、サブスクリプション型の作曲サービス「Arcade 2.0」を紹介します。 ・Arcade 2.0 | Music Production Sof... -
Kii Three | マスタリングにも使える世界最小のラージモニタースピーカー
今回ご紹介する「Kii Three」は、最新のDSP技術を取り入れた次世代のモニタースピーカーです。 ・Kii Three - 公式サイト DSPによって音の指向性をコントロールしたり、6.5インチウーファーとしてはありえない、スタジオのラージモニターにも匹敵するほど... -
ディレイ計算機を使ったリバーブテクニック
今日ご紹介するのは「bpm sync reverb」と呼ばれる、BPMとリバーブタイムを同期させることで、美しく自然なリバーブの響きを生みだすテクニック。 リバーブプラグインの「リバーブタイム」や「プリディレイ」といったパラメーターを曲中のBPMと同期させる... -
1176系コンプの特徴と使い方
「1176」は、Universal Audioの伝説的なコンプレッサーです。 今ではいろんなメーカーがモデリングプラグインをリリースしているので、使ったことがある人も多いのではないでしょうか。 ・UA 1176 Classic Limiter Collection - Universal Audio コン... -
BELDEN 88760に乗り換えたので音質レビュー!OYAIDE PA-02との比較も
スピーカーケーブルは長らく「OYAIDE PA-02」を使っていたのですが、以前から気になっていた「BELDEN 88760」に衣替えしたので、こちらの音質をレビューしていこうと思います。 ・BELDEN 88760 - サウンドハウス 1メートル580円とかなりお安いですが、色付... -
あなたがPreSonus「FaderPort」を導入すべき3つの理由
前々から気になっていたムービングフェーダー、PreSonus「FaderPort」をついに導入しました。 ボリューム調整だったりオートメーションを書く際にかなり使えるのですが、 「フェーダーだけのフィジコンなんていらなくない?」 って考えている人もけっこう... -
Amphionを使い始めて3ヶ月たったので感想をまとめてみた
先日の記事で、モニタースピーカー「Amphion」の魅力について書きました。 参考: Amphion Two 18 | 圧倒的な解像度を誇るモニタースピーカー - スタジオ翁 この時点ではまだ買っていなかったのですが、この後すぐに導入し、音楽を作ったりミキシングしたり... -
Slate+Ash「LANDFORMS」| ブリストルの注目メーカーが放つクリエイティブなオーケストラ音源
前作の、パワフルなグラニュラーシンセ/ループマシン「CYCLES」が発表されてからおよそ2年、ブリストルの注目メーカー「Slate+Ash」が新たなKontakt音源を発表しました。 オーケストラサウンドを基調としたサンプル音源「LANDFORMS」です。 LANDFORMS ENGI... -
PureMixで学ぶミキシングの基礎
PureMixは、世界レベルの著名エンジニアたちがミキシング・レコーディング・マスタリングについて解説してくれるサービスです。 ・PureMix - 公式ページ 音楽制作をはじめた頃から名前は知っていたのですが、当時はYouTubeの無料動画をちょこちょこ観るく... -
オーディオの大敵「フラッターエコー」の原因と対策
フラッターエコーとは、ルームアコースティックが整えられていない部屋で起こる音響効果ですが、今日はこの原因と対策について解説していきます! 吸音材をしっかり貼っていれば問題ないですが、フラッターエコーが原因となりミキシングがしづらくなったり... -
【アコリバ】Acoustic Reviveの電源ボックス「RTP-6 absolute」を試してみた
Acoustic Reviveは、通称「アコリバ」と呼ばれるプロ御用達のオーディオメーカーです。 ・Acoustic Revive - 公式サイト 音質の良さはウワサに聞いていましたし、周りで使っている人もちらほら見かけることから、「どれほど良い音になるのかな?」と以前か... -
Ólafur Arnaldsが語るサンプルと録音の決定的な違い
ここ数年、SpliceやLoopcloudなどのサブスクリプションサービスが増えたことで、自分で録音せずともいろんな楽器のサウンドが簡単に手に入るようになりました。 以前の記事でも紹介したように、サンプルパックを使えばあらゆるサウンドをパズルのように組... -
【レビュー】Valhalla VintageVerb | 80年代の空気感を再現する高品質リバーブ
今日は、Valhalla DSPの代表的なリバーブプラグインである「Valhalla VintageVerb」をご紹介します。 ・Valhalla VintageVerb - Valhalla DSP 僕もValhalla製品は普段から愛用していて、過去にはいくつかレビューも書いています。 ・リバーブの大定番「Val... -
ミキシングに「倍音」を生かすための3つの方法
音楽制作をしていると「倍音」という言葉をよく見かけることでしょう。 「この機材を入れると倍音が付加されて...」 「あの人の声は倍音成分が豊かで...」 なんて記事を見たり、音楽好きの友人から話を聞いたりするかもしれません。 今回はこの「倍音」に... -
ミキシングに行き詰まった時の3つの対処法
この記事は、noteでも読めます。 ・ミキシングに行き詰まった時の3つの対処法 今日は、僕がミキシング段階でいつも行っている3つのテクニックをお伝えします。 ミキシングが思い通りにできない 家以外の場所で聴くと、自分がイメージしていたように再生さ... -
オキシトシンを音楽制作に活用する
最近、イギリスの音楽情報誌「Sound On Sound」を見ていると、こんな文章が書かれていました。 My own approach to mixing involves using various tricks to make sure I’m not being deceived by my ears. For example, setting levels using your ears ... -
Eventide「Blackhole」で宇宙空間のようなリバーブを手に入れる
今回は、人気のリバーブプラグインEventide「Blackhole」を紹介します。 ・Blackhole - Eventide もともとギター用エフェクターであるEventide「Space」のプリセットとして有名だった「Blackhole」ですが、本家Eventideがこのリバーブだけを抜き出してプラ... -
コンパクトエフェクターをDTMに活用する方法
「コンパクトエフェクター」とは、ギタリストがよく足下に大量のペダルを置いて、なにやら足先でカチカチいじっている「アレ」のことですね。 これは「ギターペダル」や「ギターエフェクター」とも呼ばれ、ギターの音にリバーブやディストーションなどのエ... -
Sound Guru「The Mangle」| 圧倒的なコスパのグラニュラーシンセ
最近アンビエントを作るので、グラニュラーシンセをいろいろ漁っています。 そんな中、僕の大好きなアーティストが使っていたグラニュラーシンセがめちゃめちゃ使いやすく最高だったので、この記事で紹介していこうと思います。 それが、Sound Guruから販... -
DSP内蔵スピーカーとは?プロレベルのリスニング環境を手に入れる
最近、DSP内蔵のスピーカーをよく目にしますが、「DSP」とはそもそも何なのでしょう。 「DSP」はオーディオインターフェースやUADシステムなどのいろんな機器に使われていますが、今回は「DSP内蔵スピーカー」に焦点を当てて、DSPの解説をしていきます。 D... -
ベーストラップ(吸音材)で劇的に音は変わる!その選び方と設置について
前回に引き続き、吸音材についてのお話です。 今日は吸音材の中でも「ベーストラップ」と呼ばれる、主に低域のトリートメントをしてくれる吸音パネルについて掘り下げていきます。 ルームアコースティックの調整でも比較的苦労するのが低域の調整ですが、... -
モニタースピーカーを正しく設置するための5つのアイデア
今日は、モニタースピーカーの能力を最大限に生かすためのアイデアを紹介します。 スタジオのようにルームアコースティックが調整された空間なら、スピーカー本来の持ち味を発揮できますが、家の環境だと部屋の大きさや形などによって、ある周波数が増幅さ... -
Amphion Two 18 | 圧倒的な解像度を誇るモニタースピーカー
最近モニタースピーカーの買い替えを検討していて、楽器屋に出向いてはいろんなスピーカーを試聴しています。(現在はFocal「Shape 65」を使用中) いろいろ聴いてみたのですが、この度ついに、自分の理想に限りなく近いスピーカーを発見したので紹介します... -
「NFT」は音楽業界をどう変えるのか?
最近、アートや音楽業界をにぎわせている「NFT」という新しい仕組みをご存知でしょうか? NFTは、アーティストがレーベルやストリーミングプラットフォームに頼らず、お金を稼ぐための方法として注目を浴びており、今こぞって世界中の著名アーティストが参... -
フィールドレコーディングのコツと実践
「フィールドレコーディング」とは、川のせせらぎ, 生き物の鳴き声, 波の音といった、レコーディングスタジオの外部で録音される音、または技術のことを指します。 もともと映画の撮影や学術研究のために使われていたフィールドレコーディングは、最近では... -
Expressive E「Touché」を使ってMIDIに生楽器のリアルさを与えよう
「MIDIで作ったフレーズって、いまいちリアルさに欠けるよな〜」 音楽制作をしていると、このように感じることはないでしょうか? 普段から、生楽器のようなリアルな質感や音程・音量の抑揚を再現しようと、オートメーションを駆使してなんとかやりすごし... -
ベースにステレオ感を与える5つの方法
今回は、ベースギターやベースシンセにステレオ感を与える方法を紹介します。 ベースは必ずしもモノラルである必要はなく、多少のステレオ感があった方が楽曲とのなじみが良くなったり、サウンドに空間や立体感が生まれやすくなります。 ただ、ミックスの... -
【比較】Abletonユーザーから見た”Bitwig”の7つの魅力
次世代DAW「Bitwig」が誕生してからずいぶん経ちましたね。 日々アップデートされ続け、さまざまな便利な機能が加わったことで、最近ではメインDAWとしても十分使えるクオリティにまで向上していると感じています。 ・Bitwig - 公式ページ そんなBitwigを... -
【レビュー】Ableton Pushで作曲の効率がグンと上がる3つの理由
今さらですが、Ableton Pushを買いました。(正確には買い戻した) これはAbleton Live専用のコントローラーなのですが、マウスをポチポチしなくても直感的な操作で音楽が作れるので、めちゃくちゃ便利なんですよね。 特に、サンプリングを多用する人や、ダ... -
【解決】Ableton Liveがクラッシュで起動できない時の対処法
最近、いい感じに仕上がってきたAbleton Liveのプロジェクトがいきなり起動しなくなりました... 何回やっても起動時にクラッシュするので途方に暮れていたのですが、いろいろ調べ回ってやっとのこと解決法を見つけたので、ここで共有したいと思います! ク... -
DTMにSSDを使うメリットと選び方のコツ
音楽制作をしている人、特に「ソフトシンセ」や「サンプル」を多用する人は、データ保存用に「SSDドライブ」を使うことで、音源ライブラリやサンプルを高速で読み込むことができるようになります。 今日は、「外付けSSDの導入を検討している人」や、「新し... -
【知らなきゃ損】Ableton Liveでサンプルを管理する3つのコツ
今回は、Ableton Liveの「サンプル管理」について紹介します。 DTMerの命ともいえる作曲データは、しっかり管理せずに放っておくと、無駄にHDDやSSD容量が増えたり、「久しぶりに昔の作曲データを読み込んだら、データ元が不明で再生できなかった」なんて... -
ヘッドフォンを使って上手くミックスするための5つのコツ
日本の住環境の場合、ヘッドフォンをメインにして制作やミキシングをしているという人は多いのではないでしょうか? 「マンションなので大きな音が出せない」「いつも夜中に作業するので、ヘッドフォンで制作することが多い」という人も、きっとたくさんい...
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